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公開番号
2025070396
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180687
出願日
2023-10-20
発明の名称
直鎖パラフィン改質用触媒組成物
出願人
東ソー株式会社
,
国立大学法人三重大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01J
29/74 20060101AFI20250424BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】
炭素数が17以上の直鎖パラフィンから高い収率で炭素数が8以上16以下の炭化水素が得られる直鎖パラフィン改質用触媒組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】
C17以上の直鎖パラフィンを改質するための直鎖パラフィン改質用触媒組成物であって、アルミナに対するシリカのモル比が60以上であるゼオライトベータと、γ-アルミナと、触媒金属元素と、を含む直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
炭素数が17以上の直鎖パラフィンを改質するための直鎖パラフィン改質用触媒組成物であって、
アルミナに対するシリカのモル比が60以上であるゼオライトベータと、γ-アルミナと、触媒金属元素と、を含む直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記γ-アルミナの含有量が、直鎖パラフィン改質用触媒組成物100質量%に対し、10質量%以上85質量%以下である、請求項1に記載の直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
【請求項3】
前記触媒金属元素が、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、ニッケル及びコバルトからなる群から選ばれる1種以上である、請求項1に記載の直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
【請求項4】
前記触媒金属元素の含有量が、直鎖パラフィン改質用触媒組成物100質量%に対し、0.05質量%以上5.0質量%以下である、請求項1に記載の直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載の直鎖パラフィン改質用触媒組成物と、水素及び炭素数が17以上の直鎖パラフィンを含む流体と、を接触させることを含む、直鎖パラフィンの改質方法。
【請求項6】
炭素数が17以上の前記直鎖パラフィンがn-ヘプタデカンである、請求項5に記載の直鎖パラフィンの改質方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
近年、化石燃料と比較して二酸化炭素の排出量を大幅に削減することができる代替航空燃料としてSAF(Sustainable Aviation Fuel)が注目されている。一般的に、SAFは炭素数が8以上16以下の炭化水素(以下、「C8~C16炭化水素」ともいう。)で構成され、低温流動性を高めるために直鎖パラフィンよりも分岐パラフィンが多く含まれることが好ましい。SAFの製造方法のひとつとして、都市ゴミやバイオマス等を熱分解して得られた一酸化炭素と水素を用いて、Fischer-Tropsch法(FT法)により、炭素数が17以上の長鎖の直鎖パラフィン(FTワックス)を合成し、改質触媒を用いてC8~C16炭化水素に改質する方法がある。
続きを表示(約 1,800 文字)
【0002】
上記のような改質触媒として、例えば、非特許文献1には白金(Pt)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)を担持したBEA型ゼオライトが開示されている。また非特許文献2にはBEA型ゼオライトやMOR型ゼオライトとメソポーラスシリカであるSBA-15を組み合わせた複合担体に白金(Pt)を担持したゼオライト含有触媒組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Molecular Catalysis,Volume 476,2019年,Article 110515
Applied Catalysis B: Environmental,Volume 255,2019年,Article 117756
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1では、直鎖パラフィンの改質効率が低く、触媒組成物として改善の余地があった。非特許文献2では、過度な水素化分解反応により炭素数が1以上7以下の炭化水素が多く生成され、C8~C16炭化水素の収率が低い、という課題があった。
【0005】
本開示は、炭素数が17以上の直鎖パラフィン(以下、「C17以上の直鎖パラフィン」ともいう)から高い収率でC8~C16炭化水素が得られる直鎖パラフィン改質用触媒組成物を提供することを目的とする。本開示の好ましい一実施形態によれば、C17以上の直鎖パラフィンから高い収率でC8~C16炭化水素を得ることができ、尚且つ、改質により得られたC8~C16炭化水素のうち、分岐パラフィンの割合が高い直鎖パラフィン改質用触媒組成物を提供することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、C17以上の直鎖パラフィン(例えば、炭素数が17の直鎖パラフィンであるn-ヘプタデカン)をC8~C16炭化水素に改質する改質反応に供する触媒組成物について検討した。その結果、アルミナに対するシリカのモル比が所定値以上であるゼオライトベータと、γ-アルミナと、触媒金属元素を含む触媒組成物が、優れた直鎖パラフィン改質性能を示すことを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は特許請求の範囲の記載のとおりであり、また、本開示の要旨は以下のとおりである。
[1] 炭素数が17以上の直鎖パラフィンを改質するための直鎖パラフィン改質用触媒組成物であって、アルミナに対するシリカのモル比が60以上であるゼオライトベータと、γ-アルミナと、触媒金属元素と、を含む直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
[2] 前記γ-アルミナの含有量が、直鎖パラフィン改質用触媒組成物100質量%に対し、10質量%以上85質量%以下である、前記[1]に記載の直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
[3] 前記触媒金属元素が、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、ニッケル及びコバルトからなる群から選ばれる1種以上である、前記[1]又は[2]に記載の直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
[4] 前記触媒金属元素の含有量が、直鎖パラフィン改質用触媒組成物100質量%に対し、0.05質量%以上5.0質量%以下である、前記[1]から[3]のいずれか一つに記載の直鎖パラフィン改質用触媒組成物。
[5] 前記[1]から[4]のいずれか一つに記載の直鎖パラフィン改質用触媒組成物と、水素及び炭素数が17以上の直鎖パラフィンを含む流体と、を接触させることを含む、直鎖パラフィンの改質方法。
[6] 炭素数が17以上の前記直鎖パラフィンがn-ヘプタデカンである、[5]に記載の直鎖パラフィンの改質方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、C17以上の直鎖パラフィンの改質反応において、高いC8~C16炭化水素収率を示す直鎖パラフィン改質用触媒組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例1の粉末X線回折パターンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る直鎖パラフィン改質用触媒組成物について、実施形態の一例を示して説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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