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公開番号2025054527
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163602
出願日2023-09-26
発明の名称材料粉末および材料粉末の製造方法
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人個人,個人
主分類C01B 33/18 20060101AFI20250331BHJP(無機化学)
要約【課題】細かい強磁性体が表面に良好に分散して担持された材料粉末を提供する。
【解決手段】材料粉末は、直径が100ナノメートル(nm)以下の強磁性体が表面に担持されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
材料粉末であって、
直径が100ナノメートル(nm)以下の粒状の強磁性体が表面に担持されていることを特徴とする、材料粉末。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
請求項1に記載の材料粉末であって、
強磁性体は、Fe(鉄)酸化物であることを特徴とする、材料粉末。
【請求項3】
請求項2に記載の材料粉末であって、
強磁性体が担持される母材は、常磁性と、反磁性と、反強磁性のいずれかを示す、非磁性体であることを特徴とする、材料粉末。
【請求項4】
材料粉末の製造方法であって、
母材と、熱分解により強磁性を示す金属または金属化合物を生じる錯体とを混ぜる混練工程と、
前記母材と前記錯体との混合物を脱脂する脱脂工程と、
を備えることを特徴とする、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、材料粉末および材料粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
材料の表面に磁性体粒子を担持させた磁性を有する材料が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、窒化ホウ素(BN)で形成された結晶質粒子の表面に、BN非結晶粒子が付着し、さらにBN非結晶粒子の表面に数μmの磁性粒子(Fe)が付着した熱伝導材が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-145088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された熱伝導材では、非磁性体の表面にFe粒子が付着しているため、熱伝導材に磁性が付与される。特許文献1に記載された熱伝導材では、非磁性体に付着しているFe粒子の径が数μmである。非磁性体が磁場に反応するようにするためには、強磁性体を非磁性体の表面にできるだけ均一に分散させるために、強磁性体の粒子径が細かい方が好ましい。一方で、強磁性体の粒子径が細かいほど凝集しやすい。特に、強磁性体の粒子は、磁気モーメントによって凝集しやすいため、粒形状の強磁性体を非磁性体等に添加して均一に分散させることは難しい。この点について、特許文献1には、数μmの磁性粒子よりも細かい粒子を均一に分散させた熱伝導部材について記載されていない。
【0005】
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、細かい強磁性体が表面に良好に分散して担持された材料粉末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現できる。
【0007】
(1)本発明の一形態によれば、材料粉末が提供される。この材料粉末は、直径が100ナノメートル(nm)以下の粒状の強磁性体が表面に担持されている。
この構成によれば、強磁性体が担持された非磁性体粒子などの母材に磁性が付与され、母材が磁場に反応するようになる。また、強磁性体の大きさが100nm以下と光の波長よりも小さい。これにより、材料粉末を原料として用いる焼結体では、母材の透光性が維持されたまま焼結される。さらに、強磁性体が細かいため、引っかかりが小さく 、母材粒子から外れづらい。また、直径が100nm以下の粒子として強磁性体が母材の表面に担持されているため、母材の表面に強磁性体が均一に付着し、欠陥なく全ての母材の粒子に磁性が付与される。
【0008】
(2)上記形態の材料粉末において、強磁性体は、Fe(鉄)酸化物であってもよい。
この構成によれば、母材の表面に担持される強磁性体がFe酸化物であるため、母材に対して簡便に磁性が付与される。
【0009】
(3)上記形態の材料粉末において、強磁性体が担持される母材は、常磁性と、反磁性と、反強磁性のいずれかを示す非磁性体であってもよい。
この構成によれば、表面に担持された強磁性体により、様々な材料粉末に磁性が付与される。
【0010】
(4)本発明の他の一形態によれば、材料粉末の製造方法が提供される。この製造方法は、母材と、熱分解により強磁性を示す金属または金属化合物を生じる錯体とを混ぜる混練工程と、前記母材と前記錯体との混合物を脱脂する脱脂工程と、を備える。
この構成によれば、母材と錯体とが混ぜ合わされた混合物が脱脂されることにより、母材の表面に、強磁性体が良好に分散した状態で析出する。さらに、混練工程における金属イオンの分散後に、脱脂工程における熱分解を経て金属イオンが粒子化するため、ナノオーダー(100nm以下)の金属または金属化合物の粒子が母材の表面に担持される。
(【0011】以降は省略されています)

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