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公開番号
2025054787
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023163937
出願日
2023-09-26
発明の名称
カーボンナノチューブ分散液の製造方法
出願人
株式会社エフ・シー・シー
代理人
個人
,
個人
主分類
C01B
32/174 20170101AFI20250331BHJP(無機化学)
要約
【課題】カーボンナノチューブの分散性を向上できるカーボンナノチューブ分散液の製造方法を提供すること。
【解決手段】ここに開示される製造方法は、所定量のカーボンナノチューブと溶媒とを用意する用意工程S1と、上記所定量のカーボンナノチューブを、少なくとも3回に分割して溶媒中に投入し、上記投入ごとに混合する、混合工程S2と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定量のカーボンナノチューブと溶媒とを用意する用意工程と、
前記所定量のカーボンナノチューブを、少なくとも3回に分割して前記溶媒中に投入し、前記投入ごとに混合する、混合工程と、
を含む、カーボンナノチューブ分散液の製造方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記混合工程において、1回目の前記カーボンナノチューブの投入量を最も多くする、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記混合工程において、2回目以降は、分割投入の回数に応じて、投入量が均等ないし漸減するように前記カーボンナノチューブを投入する、
請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記混合工程において、各回の前記カーボンナノチューブの投入量は、1回分の前記カーボンナノチューブを投入した後、25℃の環境下、E型粘度計により、ローターの回転数1rpmで測定される粘度のピーク値が50,000mPa・sを超えない量とする、
請求項1から3のいずれか1つに記載の製造方法。
【請求項5】
前記混合工程において、2回目以降の前記カーボンナノチューブの投入は、直前の前記カーボンナノチューブの投入後の前記粘度が、前記ピーク値の1/n(2≦nの整数)まで低下した時点で行う、
請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記nが、2以上5以下である、
請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記混合工程において、1回目の前記カーボンナノチューブの投入量を、前記所定量の50質量%以下とする、
請求項1から3のいずれか1つに記載の製造方法。
【請求項8】
前記混合工程において、1回目の前記カーボンナノチューブの投入の際に、前記用意工程で用意した前記溶媒を全量添加する、
請求項1から3のいずれか1つに記載の製造方法。
【請求項9】
前記用意工程において、前記溶媒に可溶な分散剤をさらに用意し、
前記混合工程において、1回目の前記カーボンナノチューブの投入の際に、前記用意工程で用意した前記分散剤を全量添加する、
請求項1から3のいずれか1つに記載の製造方法。
【請求項10】
前記用意工程において、平均繊維長が100μm以上のカーボンナノチューブを用意する、
請求項1から3のいずれか1つに記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンナノチューブ分散液の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば二次電池の導電助剤等として、カーボンナノチューブ(CNT)を所定の溶媒に分散させてなるCNT分散液が汎用されている。これに関連する従来技術文献として、特許文献1、2が挙げられる。例えば特許文献1には、所定量のCNTを秤量し、溶媒(例えばトルエン)を加えて分散装置(例えば超音波ホモジナイザー)で分散処理することにより、CNT分散液を調製することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2022/075387号
特開2019-81676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らの検討によれば、例えばCNTの種類や性状等によっては、所定量のCNTを溶媒中に一気に投入すると、過度に増粘して分散処理が困難になったり、溶媒中で凝集体が形成されて均一に分散させにくかったりすることがあった。特に、繊維長が長いCNTは絡まって凝集しやすい傾向があるため、このような傾向が強かった。分散液の分散が不均一になると、製品(例えば二次電池)の性能にばらつきが生じたり、抵抗が高くなって製品の性能が低下したりすることがありうる。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、カーボンナノチューブの分散性を向上できるカーボンナノチューブ分散液の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明により、所定量のカーボンナノチューブと溶媒とを用意する用意工程と、上記所定量のカーボンナノチューブを、少なくとも3回に分割して上記溶媒中に投入し、上記投入ごとに混合する、混合工程と、を含む、カーボンナノチューブ分散液の製造方法が提供される。
【0007】
本発明に係る製造方法によれば、所定量のカーボンナノチューブを溶媒中に一気に投入して混合する場合に比べて混合液の粘度が上昇しすぎることを抑えられ、分散処理をしやすくなる。また、凝集体の発生が抑制されて、カーボンナノチューブの分散性を向上できる。ひいては、均質なカーボンナノチューブ分散液を安定して調製できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カーボンナノチューブの分散性を向上できるカーボンナノチューブ分散液の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係る製造方法を示すフローチャートである。
図2は、実施例1~4に係る混合液の粘度の推移を表すグラフである。
図3は、比較例1,2に係る混合液の粘度の推移を表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化することがある。また、本明細書において範囲を示す「X~Y」(X,Yは任意の数値)の表記は、X以上Y以下の意と共に、「Xより大きい」および「Yより小さい」の意を包含する。
(【0011】以降は省略されています)
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