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公開番号2025016478
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024174309,2021517026
出願日2024-10-03,2019-11-29
発明の名称アルミノケイ酸塩ゼオライトへの骨格外金属の導入の強化
出願人ジョンソン、マッセイ、パブリック、リミテッド、カンパニー,JOHNSON MATTHEY PUBLIC LIMITED COMPANY
代理人個人,個人,個人
主分類C01B 39/00 20060101AFI20250128BHJP(無機化学)
要約【課題】金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトの単純化した調製プロセスの提供。
【解決手段】プロセスは、(a)(i)H+型のアルミノケイ酸塩ゼオライトの水性スラリーと、(ii)金属含有化合物又は遊離金属と、を含む反応混合物Aを形成する工程であって、混合物Aがアンモニア、水酸化アンモニウム、又はアンモニウム塩を含まず、アルミノケイ酸塩ゼオライトがAEIである、工程と、(b)金属含有化合物又は遊離金属を反応混合物A中のH+型アルミノケイ酸塩ゼオライトと反応させ、骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトを含む生成混合物Bを形成する工程と、を含み、金属がCu、Mn、Ni、及びPdのうちの1つ以上を含み、金属含有化合物又は遊離金属をH+型のアルミノケイ酸塩ゼオライトと反応させる工程は、単一の交換で行われ、混合物Bを形成した後に、骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトは、反応後に混合物から分離されない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトを調製するためのプロセスであって、
(a)(i)H

型のアルミノケイ酸塩ゼオライトの水性スラリーと、(ii)金属含有化合物又は遊離金属と、を含む反応混合物Aを形成する工程であって、前記混合物がアンモニア、水酸化アンモニウム、又はアンモニウム塩を含まない、工程と、
(b)前記金属を反応混合物A中の前記H

型アルミノケイ酸塩ゼオライトと反応させ、前記骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトを含む生成混合物Bを形成する工程と、を含み、
前記金属が、銅、マンガン、ニッケル、及びパラジウムのうちの1つ以上を含み、前記金属をH

型の前記アルミノケイ酸塩ゼオライトと反応させる前記工程は、単一の交換で行われ、生成混合物Bを形成した後に、前記骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトは、前記反応後に前記混合物から分離されない、プロセス。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
反応混合物Aの前記金属含有化合物又は遊離金属が鉄塩を更に含む、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
反応混合物AがpHを有し、反応混合物Aを形成する前記工程が、塩基の添加によって反応混合物Aの前記pHを調整することを更に含む、請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記塩基が、無機塩基、好ましくは金属水酸化物、又は有機塩基、好ましくはアルキルアンモニア水酸化物であり、前記アルキルアンモニア水酸化物が4~16個の炭素原子を含む、請求項3に記載のプロセス。
【請求項5】
前記プロセスが、前記骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライト中に存在する骨格外金属の量を増加させるために、塩基を添加することによって、生成混合物Bの前記pHを調整することを更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項6】
前記反応混合物Aが、前記骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトの5重量%~50重量%、好ましくは10重量%~45重量%、より好ましくは15重量%~40重量%を構成する、請求項1~5のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項7】
前記反応混合物Aを反応させて、前記骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトを形成する前記工程が、前記反応混合物を、周囲温度又は冷却を必要とする温度で混合することを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項8】
反応混合物Aを反応させて、前記骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトを形成する前記工程が、反応混合物Aを10~30℃の温度で反応させることを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
前記反応混合物Aを反応させて、前記骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトを形成する前記工程が、前記反応混合物Aを30℃~90℃、好ましくは40℃~85℃、より好ましくは55℃~75℃の温度に加熱することを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
前記金属含有化合物又は遊離金属が、酢酸銅を含む場合、反応混合物Aは、40℃~85℃、より好ましくは55℃~75℃に加熱される、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロセス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、単一の工程で金属イオンをH

型のアルミノケイ酸塩ゼオライトにイオン交換することによって、骨格外金属含有アルミノケイ酸塩ゼオライトを製造するプロセスに関するものであり、形成された反応混合物を使用してウォッシュコートを形成することができる。この方法は従来のイオン交換法とは異なり、反応混合物を形成された金属含有アルミノケイ酸塩から分離し、金属含有アルミノケイ酸塩を、概して、金属含有アルミノケイ酸塩から不純物を除去する繰り返しの工程において、水で洗浄する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
アルミノケイ酸塩ゼオライトは、ゼオライトの種類、カチオンの位置、カチオンの種類、及びゼオライトに含まれるカチオンの数に応じて、概して直径が約3~10オングストロームの範囲である、かなり均一な細孔径を有する結晶性アルミノケイ酸塩材料である。
【0003】
酸素存在下でのアンモニア、尿素及び/又は炭化水素などの還元剤による窒素酸化物の選択的触媒還元(SCR)などの特定の反応を促進する際の合成ゼオライトの使用は、当該技術分野において周知である。
【0004】
ゼオライトを合成するプロセスは、ゼオライトの骨格構造によって異なる場合がある。ゼオライトは、通常、シリカ及びアルミナの供給源と共に構造指向剤(テンプレート又は有機テンプレートとも呼ばれる)を使用して合成される。構造指向剤は、有機化合物、例えば、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド(TEAOH)、又は無機カチオン、例えば、Na

若しくはK

の型であり得る。結晶化中、四面体シリカ-アルミナ単位は、構造指向剤(SDA)の周りで組織化されて、所望の骨格を形成し、SDAは、多くの場合、ゼオライト結晶の細孔構造内に含まれる。
【0005】
アルミノケイ酸塩ゼオライトへの骨格外金属の導入により、アルミノケイ酸塩ゼオライトの触媒活性を改善できることが見出された。研究者らは、様々な金属を多数のモレキュラーシーブに導入するための様々な方法を記載している。
【0006】
Dedecekら(Microporous and Mesoporous Materials 32(1999)63~74)は、銅のNa

、Ca
2+
、Cs

、及びBa
2+
型のチャバザイトへの直接交換を調査した。単一の交換プロセスにより、Cu/Al比が0.01~0.28の材料が生成された。2回のイオン交換を行った例では、Cu/Al比が0.34、0.38、及び0.32の材料が生成された。
【0007】
国際公開第2008/077590号では、鉄、銅及び/又は銀を、MFI又はBEA構造を有するゼオライトのNa

型へ直接金属交換するプロセスを記載しており、金属交換は、金属イオン及びアンモニウムイオンを含む水溶液中にゼオライトを懸濁することによって行われる。
【0008】
国際公開第2008/106519号(米国特許第7,601,622号)では、硫酸銅又は酢酸銅とNH


型のCHAを交換する銅を介して調製された、CHA結晶構造を有するゼオライトを含む触媒を開示している。イオン交換、濾過、洗浄、及び乾燥のプロセスを、少なくとも2回(少なくとも1回繰り返し)行った。いくつかの例では、複数のイオン交換、濾過、洗浄、及び乾燥の工程を使用し、これらの工程を最大5回行った。いくつかの例では、焼成されたCuCHA触媒を含むコーティングスラリーを追加の硫酸銅で処理して、CuOの総濃度を増加させた。一例では、1.94%のCuOを含むCuCHA触媒を、単一のイオン交換によって調製したが、交換の詳細は提供されなかった。
【0009】
国際公開第2008/132452号では、様々な小細孔NH


ゼオライト(SAPO-34、SSZ-13、シグマ-1、ZSM-34、ZSM-5)及びベータ(大細孔ゼオライト)を遷移金属とイオン交換できることを開示している。この手順を繰り返して、単一のイオン交換によって得られる金属担持量よりも高い所望の金属担持量を達成できることが開示された。実施例によると、3重量%のCuの所望の担持量を達成するために、複数の水性イオン交換が必要になる場合がある。
【0010】
米国特許第2011/0165052号では、銅をNa

型又はNH

型のCHAへイオン交換することによって、CuCHAを調製する方法を開示している。
(【0011】以降は省略されています)

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