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公開番号
2025008387
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110528
出願日
2023-07-05
発明の名称
ゲルマニウムの回収方法
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人信栄事務所
主分類
C01G
17/00 20060101AFI20250109BHJP(無機化学)
要約
【課題】光ファイバ用母材の製造工程においてゲルマニウムを回収する方法を提供する。
【解決手段】ゲルマニウムの回収方法は、光ファイバ用母材の製造において排出される排出ガスからゲルマニウムを回収する方法であって、前記排出ガスは、酸性系排出ガスを含み、前記排出ガスを冷却塔の循環水に接触させて前記排出ガスに含まれるゲルマニウムを前記循環水中に移す第1工程と、前記第1工程の後、前記循環水と溶解性鉄塩とを受槽に供給する第2工程と、前記第2工程の後、前記循環水を中和する第3工程と、前記第3工程の後、前記循環水に含まれる沈殿物を沈降させる第4工程と、を備え、前記第1工程から前記第4工程までを1サイクルとして、2サイクル以上繰り返して実施する。2サイクル目以降の前記第2工程では、前記溶解性鉄塩として前記第4工程で得られる前記沈殿物の少なくとも一部を前記受槽に投入する。前記第1工程から前記第4工程までを所定のサイクル数実施した後に前記沈殿物を取り出す。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光ファイバ用母材の製造において排出される排出ガスからゲルマニウムを回収する方法であって、
前記排出ガスは、酸性系排出ガスを含み、
前記排出ガスを冷却塔の循環水に接触させて前記排出ガスに含まれるゲルマニウムを前記循環水中に移す第1工程と、
前記第1工程の後、前記循環水と溶解性鉄塩とを受槽に供給する第2工程と、
前記第2工程の後、前記循環水を中和する第3工程と、
前記第3工程の後、前記循環水に含まれる沈殿物を沈降させる第4工程と、
を備え、
前記第1工程から前記第4工程までを1サイクルとして、2サイクル以上繰り返して実施し、
2サイクル目以降の前記第2工程では、前記溶解性鉄塩として前記第4工程で得られる前記沈殿物の少なくとも一部を前記受槽に投入し、
前記第1工程から前記第4工程までを所定のサイクル数実施した後に前記沈殿物を取り出す、ゲルマニウムの回収方法。
続きを表示(約 150 文字)
【請求項2】
1サイクル目の前記第2工程で投入する前記溶解性鉄塩が塩化第一鉄または塩化第二鉄である、請求項1に記載のゲルマニウムの回収方法。
【請求項3】
前記第3工程において、二段階に分けて塩基を投入して前記循環水を中和する、請求項1または請求項2に記載のゲルマニウムの回収方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゲルマニウムの回収方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
光ファイバの添加剤としてゲルマニウムが用いられる。ゲルマニウムは高価であるため、光ファイバ用母材の製造において排出されるガスからゲルマニウムを回収する方法が検討されている。特許文献1は、MCVD法加工廃棄物に塩化水素ガスを反応させ、四塩化ゲルマニウムとすることで回収する方法を開示している。特許文献2は、ゲルマニウムを含む廃液に酸化マグネシウムを添加してゲルマニウムを沈殿させる方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-58823号公報
特表2002-512560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光ファイバ用母材の製造工程で排出されるガスは冷却塔を通過することで冷却された後、集塵やろ過等の処理がされる。排出ガスが冷却塔を通過する際に、排出ガスに含まれるゲルマニウムの一部が冷却塔内を循環する循環水中に移動する。しかしながら循環水中のゲルマニウムの濃度は低く、回収に要するコストを考慮すると、冷却塔の循環水からゲルマニウムを回収することは難しかった。
【0005】
本開示は、光ファイバ用母材の製造工程においてゲルマニウムを回収する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のゲルマニウムの回収方法は、
光ファイバ用母材の製造において排出される排出ガスからゲルマニウムを回収する方法であって、
前記排出ガスは、酸性系排出ガスを含み、
前記排出ガスを冷却塔の循環水に接触させて前記排出ガスに含まれるゲルマニウムを前記循環水中に移す第1工程と、
前記第1工程の後、前記循環水と溶解性鉄塩とを受槽に供給する第2工程と、
前記第2工程の後、前記循環水を中和する第3工程と、
前記第3工程の後、前記循環水に含まれる沈殿物を沈降させる第4工程と、
を備え、
前記第1工程から前記第4工程までを1サイクルとして、2サイクル以上繰り返して実施し、
2サイクル目以降の前記第2工程では、前記溶解性鉄塩として前記第4工程で得られる前記沈殿物の少なくとも一部を前記受槽に投入し、
前記第1工程から前記第4工程までを所定のサイクル数実施した後に前記沈殿物を取り出す。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、光ファイバ用母材の製造工程においてゲルマニウムを回収する方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係るゲルマニウムの回収方法を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。本開示の一実施形態に係るゲルマニウムの回収方法は、
(1)光ファイバ用母材の製造において排出される排出ガスからゲルマニウムを回収する方法であって、
前記排出ガスは、酸性系排出ガスを含み、
前記排出ガスを冷却塔の循環水に接触させて前記排出ガスに含まれるゲルマニウムを前記循環水中に移す第1工程と、
前記第1工程の後、前記循環水と溶解性鉄塩とを受槽に供給する第2工程と、
前記第2工程の後、前記循環水を中和する第3工程と、
前記第3工程の後、前記循環水に含まれる沈殿物を沈降させる第4工程と、
を備え、
前記第1工程から前記第4工程までを1サイクルとして、2サイクル以上繰り返して実施し、
2サイクル目以降の前記第2工程では、前記溶解性鉄塩として前記第4工程で得られる前記沈殿物の少なくとも一部を前記受槽に投入し、
前記第1工程から前記第4工程までを所定のサイクル数実施した後に前記沈殿物を取り出す、ゲルマニウムの回収方法。
【0010】
本実施形態によれば、冷却塔の循環水からゲルマニウムを回収できる。
(【0011】以降は省略されています)
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