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公開番号
2024176018
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094204
出願日
2023-06-07
発明の名称
劣化診断装置、劣化診断システム及び劣化診断方法
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
13/11 20060101AFI20241212BHJP(無機化学)
要約
【課題】簡単な指標を用いてオゾン発生器の劣化診断ができる劣化診断装置、劣化診断システム及び劣化診断方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る劣化診断装置は、オゾン発生器のガス系の入口と出口との差圧、入口圧力または出口圧力を含む運転状況である測定データを取得する測定部と、差圧、入口圧力又は出口圧力に基づいてオゾン発生器の劣化状況を診断する診断部とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
オゾン発生器のガス系の入口と出口との差圧、入口圧力または出口圧力を含む運転状況である測定データを取得する測定部と、
前記差圧、前記入口圧力又は前記出口圧力に基づいて前記オゾン発生器の劣化状況を診断する診断部とを備える劣化診断装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記オゾン発生器の一定の運転条件の情報を含む案件関連情報を取得する案件関連情報取得部とを備え、
前記診断部において、前記案件関連情報及び前記測定データに基づいて、前記差圧、前記入口圧力又は前記出口圧力の測定データを定格条件になったと仮定した場合の値へ補正し、この補正した差圧、入口圧力又は出口圧力を用いて前記オゾン発生器の劣化状況を診断する請求項1に記載の劣化診断装置。
【請求項3】
前記診断部において、前記差圧、前記入口圧力又は前記出口圧力の測定データを、それぞれの設計値又は初期値により規格化し、この規格化した差圧、入口圧力又は出口圧力を用いて前記オゾン発生器の劣化状況を診断する請求項1又は2に記載の劣化診断装置。
【請求項4】
前記診断部において、前記差圧、前記入口圧力又は前記出口圧力の測定データから、前記オゾン発生器の性能低下を示す性能低下指数を求め、この性能低下指数を用いて前記オゾン発生器の劣化状況を診断する請求項1又は2に記載の劣化診断装置。
【請求項5】
前記診断部であって、前記オゾン発生器の負荷状況を示す情報である負荷レベルを出力する診断部を備える請求項1又は2に記載の劣化診断装置。
【請求項6】
前記差圧又は前記入口圧力又は前記出口圧力を用いて前記オゾン発生器のメンテナンスの時期を判断する判断部とを備える請求項1又は2に記載の劣化診断装置。
【請求項7】
前記判断部であって、前記差圧又は前記入口圧力又は前記出口圧力の前記運転状況に応じた値により、前記オゾン発生器の将来の前記差圧又は前記入口圧力または前記出口圧力を予測し、前記オゾン発生器の前記メンテナンスの時期を判断する請求項6に記載の劣化診断装置。
【請求項8】
前記判断部であって、前記差圧又は前記入口圧力又は前記出口圧力と前記オゾン発生器の負荷状況を示す情報である負荷レベルを用いて前記オゾン発生器の前記メンテナンスの時期を判断する請求項6に記載の劣化診断装置。
【請求項9】
オゾン発生器と、
前記オゾン発生器のガス系の入口と出口との差圧、入口圧力または出口圧力を含む運転状況の測定データを取得する測定部と、
前記差圧、前記入口圧力または前記出口圧力に基づいて前記オゾン発生器の劣化状況を診断する診断部とを備える劣化診断システム。
【請求項10】
前記オゾン発生器が用いられる案件の運転状況を監視し、前記オゾン発生器を制御する監視制御装置とを備える請求項9に記載の劣化診断システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は無声放電式のオゾン発生器の現地における運用データを用いて、オゾン発生器の性能の劣化の診断を行う劣化診断装置、劣化診断システム及び劣化診断方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
無声放電式のオゾン発生器では、長期間使用するにしたがって、徐々にオゾン発生効率が低下していく場合が多い。そのため、通常、ある周期で開放点検や開放清掃、部品交換や修理等のメンテナンスを行うのが一般的である。しかし、一定周期でメンテナンスを行う場合、必要以上の頻度による無駄なメンテナンスや、メンテナンスが間に合わずに故障停止が発生するといった問題があるため、オゾン発生器の性能を監視しながら、性能低下時に警報を出し、メンテナンスの必要時期を知らせる方法が提案されている。
【0003】
オゾン発生器の劣化診断の指標として用いられるオゾン発生効率は、主に、オゾン発生器を冷却するための冷水の水温、オゾン濃度、電力密度(放電電力をオゾン発生器内の放電面積で割ったもの)の3つのパラメータに依存する。オゾン発生器の性能を正確に評価するには、これらのパラメータがオゾン発生器の運転状況によって変化することを考慮する必要がある。特許文献1では、現在の水温に対応させて電力原単位(オゾン発生効率と類似の指標)の初期値を求め、電力原単位の初期値と現在値を比較することで、初期の稼働時と現在の稼働時とで水温が異なる場合であっても、オゾン発生器の性能低下の検知を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-217415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、水温、オゾン濃度及び電力密度は現地でのオゾン発生器の運転状況により変化するため、電力原単位を用いて正確に劣化診断をするためにはこれら3つのパラメータに関する補正が必要であり、簡単な指標を用いたオゾン発生器の劣化診断が困難という課題があった。
【0006】
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、簡単な指標を用いてオゾン発生器の劣化診断ができる劣化診断装置、劣化診断システム及び劣化診断方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る劣化診断装置は、オゾン発生器のガス系の入口と出口との差圧、入口圧力または出口圧力を含む運転状況である測定データを取得する測定部と、差圧、入口圧力又は出口圧力に基づいてオゾン発生器の劣化状況を診断する診断部とを備える。
【0008】
本開示に係る劣化診断システムは、オゾン発生器と、オゾン発生器のガス系の入口と出口との差圧、入口圧力または出口圧力を含む運転状況の測定データを取得する測定部と、差圧、入口圧力または出口圧力に基づいてオゾン発生器の劣化状況を診断する診断部とを備える。
【0009】
本開示に係る劣化診断方法は、オゾン発生器のガス系の入口と出口との差圧、入口圧力または出口圧力を含む運転状況の測定データを取得するステップと、差圧、入口圧力または出口圧力に基づいてオゾン発生器の劣化状況を診断するステップとを備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る劣化診断装置、劣化診断システム及び劣化診断方法によれば、オゾン発生器の圧力又は差圧に基づいてオゾン発生器の劣化状況を診断することで、簡単な指標を用いたオゾン発生器の劣化診断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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