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公開番号2024173022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091132
出願日2023-06-01
発明の名称硝酸水溶液の製造装置および硝酸水溶液の製造方法
出願人株式会社豊田中央研究所
代理人個人,個人
主分類C01B 21/40 20060101AFI20241205BHJP(無機化学)
要約【課題】大きなエネルギーを必要とせず、かつ、空気から不純物の少ない硝酸を生成する。
【解決手段】硝酸水溶液を製造する製造装置は、空気に無声放電を行うことにより、窒素酸化物および亜硝酸の少なくとも一方と、オゾンと、を含む生成物を生成する放電部と、生成物に紫外線を照射することにより、生成物に含まれる窒素酸化物および亜硝酸の少なくとも一方を酸化させて硝酸を生成する第1紫外線照射部と、生成された硝酸を含む生成物を水に通過させて硝酸水溶液を生成する生成部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
硝酸水溶液を製造する製造装置であって、
空気に無声放電を行うことにより、窒素酸化物および亜硝酸の少なくとも一方と、オゾンと、を含む生成物を生成する放電部と、
前記生成物に紫外線を照射することにより、前記生成物に含まれる窒素酸化物および亜硝酸の少なくとも一方を酸化させて硝酸を生成する第1紫外線照射部と、
生成された硝酸を含む前記生成物を水に通過させて硝酸水溶液を生成する生成部と、
を備える、製造装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1に記載の製造装置であって、さらに、
前記生成部において、水に溶解しなかったオゾンを含む前記生成物に対して、紫外線を照射する第2紫外線照射部を備える、製造装置。
【請求項3】
請求項1に記載の製造装置であって、さらに、
前記生成部において水に通過させる前の硝酸を含む前記生成物に対して、少なくとも1秒間光が遮られた状態にする暗反応部を備え、
前記生成部は、前記暗反応部によって光が遮られた後の硝酸を含む前記生成物を水に通過させて硝酸水溶液を生成する、製造装置。
【請求項4】
請求項1に記載の製造装置であって、さらに、
前記放電部の空気の湿度を80%以上に加湿する加湿部を備える、製造装置。
【請求項5】
硝酸水溶液を製造する製造方法であって、
空気に無声放電を行うことにより、窒素酸化物および亜硝酸の少なくとも一方と、オゾンと、を含む生成物を生成する工程と、
前記生成物に紫外線を照射することにより、前記生成物に含まれる窒素酸化物および亜硝酸の少なくとも一方を酸化させて硝酸を生成する工程と、
生成された硝酸を含む前記生成物を水に通過させて硝酸水溶液を生成する生成部と、
を備える、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硝酸水溶液の製造装置および硝酸水溶液の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
硝酸を生成する方法が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1に記載された方法では、下記反応式(1),(2)を生じさせることにより、硝酸(HNO
3
)の共存下において、一酸化窒素(NO)を連鎖的にHNO
3
に酸化させている。
【0003】
TIFF
2024173022000002.tif
13
170
TIFF
2024173022000003.tif
13
170
【0004】
特許文献2に記載された方法では、アンモニア(NH
3
)を酸素(O
2
)の共存下で高温(例えば、摂氏800度(℃))に晒すことにより、NH
3
を酸化してNOを生成する。
生成されたNOが、高温下(例えば140℃)において、凝縮水に反応・吸収されることで希硝酸(低濃度のHNO
3
水溶液)に変化する。
【0005】
非特許文献1には、酸素中の放電の代わりに、加湿された空気中での放電により、オゾン(O
3
)に加えて窒素酸化物(NO
X
)、亜硝酸(HNO
2
)、およびHNO
3
が生成されることについて記載されている。非特許文献2には、O
3
、NO
X
、HNO
2
およびHNO
3
などを含む空気に紫外線を照射した場合の、各成分の気相反応モデルが記載されている。非特許文献3には、過硝酸(HNO
4
)が水に溶解した際に、O
2
とHNO
3
とに分解され
て半分に減少するまでに要する時間である半減期について記載されている。非特許文献4には、水に溶解した微量のH
2

2
が、植物の育成を促進する技術について記載されている。非特許文献5には、水道水に溶解したO
3
の半減期について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表平11-500707号公報
特表2013-545960号公報
【非特許文献】
【0007】
I A Soloshenko, V V Tsiolko, S S Pogulay, A G Kalyuzhnaya, V Yu Bazhenov and A I Shchedrin, "Effect of water adding on kinetics of barrier discharge in air", Plasma Sources Science and Technology Volume 18, 045019, 2009
R. Atkinson, D. L. Baulch, R. A. Cox, J. N. Crowley, R. F. Hampson, R. G. Hynes, M. E. Jenkin, M. J. Rossi, and J. Troe, "Evaluated kinetic and photochemical data for atmospheric chemistry: Volume I - gas phase reactions of Ox, HOx, NOx and SOx species", Atmospheric Chemistry and Physics, Volume 4, 1641-1738, 2004
大阪大学大学院工学研究科 北野研究室、過硝酸応用研究開発コンソーシアム、[online]、[令和5年5月16日検索]、インターネット<http://www.ppl.eng.osaka-u.ac.jp/pna/pna.html>
公益社団法人 日本農芸化学会、「化学と生物 40 (11)」, 752-756, 2002
一般社団法人 静電気学会、「静電気学会誌 31」,107-112. 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献2に記載されたHNO
3
を生成する方法では、NH
3
を供給する必要がある。NH
3
からNOの生成、および、NOからHNO
3
への酸化は高温下で行われるため、HNO
3
の生成に非常に大きなエネルギーを必要とする。また、特許文献1に記載された方法で
は、NOの供給方法として、NH
3
の酸化反応が挙げられている。そのため、特許文献1
の方法によるHNO
3
の生成も大きなエネルギーを必要とする。
【0009】
非特許文献1に記載された技術では、常温でHNO
3
を生成できるが、HNO
3
の生成量よりもはるかに多くの有害なO
3
やその他の物質(NO
X
,HNO
2
)が生成される。その
ため、非特許文献1の技術を用いて、HNO
3
を得るためには、O
3
および不純物の除去が行われる必要がある。非特許文献2~5には、硝酸水溶液を製造する方法について記載されていない。
【0010】
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためのものであり、大きなエネルギーを必要とせず、かつ、空気から不純物の少ない硝酸(HNO
3
)を生成することを目
的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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