TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025090925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023205822
出願日2023-12-06
発明の名称酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物
出願人第一稀元素化学工業株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C01G 25/00 20060101AFI20250611BHJP(無機化学)
要約【課題】 高い酸素イオン導電性を有し、且つ、触媒を担持させた際に高い改質機能(高い触媒機能、及び、触媒機能の長期安定性)を有する電極の材料として使用可能な酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物を提供すること。
【解決手段】 下記式[1]で表される組成を有し、比表面積が20m2/g以下であることを特徴とする酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物。
(ZrO2)1-x-y(CeO2)x(M2O3)y [1]
ただし、式[1]において、x、及び、yは、0.10≦x≦0.40、0.02≦y≦0.12を満たす数であり、Mは、スカンジウム、イットリウム、及び、イッテルビウムからなる群から選択される1種以上である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式[1]で表される組成を有し、
比表面積が20m

/g以下であることを特徴とする酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物。
(ZrO


1-x-y
(CeO



(M





[1]
ただし、式[1]において、x、及び、yは、0.10≦x≦0.40、0.02≦y≦0.12を満たす数であり、Mは、スカンジウム、イットリウム、及び、イッテルビウムからなる群から選択される1種以上である。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記Mは、スカンジウム、イットリウム、及び、イッテルビウムからなる群から選択される1種であることを特徴とする請求項1に記載の酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物。
【請求項3】
前記Mは、スカンジウムであることを特徴とする請求項1に記載の酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物。
【請求項4】
前記x、及び、前記yは、0.10≦x≦0.30、0.06≦y≦0.10を満たす数であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物。
【請求項5】
前記yは、0.08≦y≦0.10を満たす数であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の酸化セリウム安定化酸化ジルコニウム組成物。
【請求項6】
750℃での酸素吸放出能が5μmol/m

以上であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の酸化セリウム安定化酸化ジルコニウム組成物。
【請求項7】
下記熱処理条件Aで熱処理した後の、700℃における導電率が9.0×10
-4
S/cm以上であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の酸化セリウム安定化酸化ジルコニウム組成物。
<熱処理条件A>
冷間等方圧加圧法を用いて1.0t/cm

の圧力で2分間成型した後、大気中、1450℃、2時間熱処理する。
【請求項8】
下記熱処理条件Aで熱処理した後の、800℃における導電率が3.0×10
-3
S/cm以上であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の酸化セリウム安定化酸化ジルコニウム組成物。
<熱処理条件A>
冷間等方圧加圧法を用いて1.0t/cm

の圧力で2分間成型した後、大気中、1450℃、2時間熱処理する。
【請求項9】
下記熱処理条件Aで熱処理した後の、900℃における導電率が7.5×10
-3
S/cm以上であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の酸化セリウム安定化酸化ジルコニウム組成物。
<熱処理条件A>
冷間等方圧加圧法を用いて1.0t/cm

の圧力で2分間成型した後、大気中、1450℃、2時間熱処理する。
【請求項10】
遷移金属を担持する担体として使用されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1に記載の酸化セリウム安定化酸化ジルコニウム組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、SOFC(Solid Oxide Fuel Cell,固体酸化物燃料電池)におけるアノード材料としては、Ni粒子と、酸素イオン導電性を示すセラミックス粉末とをサーメット化したものが使用されている。
【0003】
特許文献1には、(Sc




0.10
(CeO


0.01
(ZrO


0.89
を電極サーメット材料に適用し、水蒸気改質によるメタン内部改質燃料電池システムの検討を行ったことが開示されている。
【0004】
特許文献2には、ドライリフォーミング反応を対象とした触媒として、CeO

、ZrO

、Al



、SiO

、TiO

が検討されており、酸素吸蔵放出能によりCeO

が高い改質性能と炭素析出抑制効果による耐久性を有していることが示されている。
【0005】
特許文献3には、Ce
0.5
Zr
0.5


の検討が開示されており、複合化により酸素吸蔵放出能が強化されたことに起因し、CeO

、ZrO

と比較して高い改質性能と炭素析出抑制効果を持つことが示されている。
【0006】
特許文献4には、Niの担体として、Mg、La、CaをCe
0.5
Zr
0.5


へ固溶させ、酸素空孔を導入することで触媒性能と耐久性の向上を図ったことが示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Carbon deposition behavior on Ni-ScSZ anodes for internal reforming solid oxide fuel cells
Nickel based catalysts for methane dry reforming: Effect of supports on catalytic activity and stability
Ni/CexZr1-xO2catalyst prepared via one-step co-precipitation for CO2 reforming of CH4 to produce syngas: role of oxygen storage capacity (OSC) and oxygen vacancy formation energy (OVFE)
High performance NiO/MOx-Ce0.5Zr0.5O2catalysts promoted with metal oxides for CH4-H2O reforming
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
現在、市販されている燃料電池システムでは、発電を行うスタックの前段に改質器が設けられており、改質器にて都市ガスなどが改質されて水素が作られ、この水素がスタックに供給されることにより発電が行われている。スタックとは別に設けられた改質器により水素が作られ、この水素がスタックへ供給されるため、スタックへの負荷は軽減される。一方、スタックとは別に改質器を備えるため、システム全体としての装置サイズが大きくなるといった問題や、装置コストが高くなるといった問題がある。
【0009】
前記問題に対して、近年、改質前の燃料をスタックに直接導入し、スタックの電極上で改質を行う内部改質が検討されている。
【0010】
しかしながら、CH

とCO

とから水素を得るドライリフォーミングを主とした内部改質型の燃料電池システムの場合、改質反応によって析出する炭素により、改質能力が低下したり、電気化学反応活性点の失活が生じたりするといった問題がある。ドライリフォーミング反応によるメタン内部改質燃料電池システムでは、より炭素が析出しやすい条件で改質反応が進行することから、アノードサーメットを構成するセラミックス材料として、例えば、非特許文献1に開示されている(Sc




0.10
(CeO


0.01
(ZrO


0.89
を使用することはできない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

デンカ株式会社
無機質粉末
8日前
株式会社タクマ
アンモニア改質燃焼システム
9日前
株式会社タクマ
アンモニア改質燃焼システム
21日前
株式会社日本触媒
炭素材料粒子およびその製造方法
20日前
ジカンテクノ株式会社
炭素素材の製造方法
17日前
大陽日酸株式会社
窒素ガス精製装置
2日前
株式会社トクヤマ
シリカ粉末、樹脂組成物、及び基板。
3日前
御国色素株式会社
導電性炭素材料分散液及びその製造方法
21日前
ダイハツ工業株式会社
水素製造装置
2日前
河合石灰工業株式会社
鱗片状ベーマイト造粒体及びその製造方法
13日前
セトラスホールディングス株式会社
酸化マグネシウム
21日前
セトラスホールディングス株式会社
酸化マグネシウム
21日前
任彩國際股ふん有限公司
遠赤外線放射材料及びその製造方法
8日前
出光興産株式会社
ハロゲン化リチウムの製造方法
10日前
河西工業株式会社
多孔質体の製造方法及び多孔質体
20日前
テイカ株式会社
リサイクル酸化チタンの製造方法
8日前
信越化学工業株式会社
希土類複合酸化物粒子の製造方法
13日前
日本ゼオン株式会社
カーボンナノチューブ分散液およびその製造方法
8日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物、液状封止剤、封止材及び封止材の製造方法
16日前
三菱重工業株式会社
炉設備
23日前
湖北融通高科先進材料集団股フン有限公司
酸化リチウム材料の製造方法及び酸化リチウム材料
28日前
ケイワート・サイエンス株式会社
ケイ素化合物水溶液の製造方法
22日前
トヨタ自動車株式会社
P2型Na含有酸化物の製造方法
8日前
国立大学法人徳島大学
ゼオライトの製造方法
9日前
東ソー株式会社
窒化ガリウム粒子およびその製造方法
1か月前
日本特殊陶業株式会社
アンモニアの合成装置
7日前
日本特殊陶業株式会社
アンモニアの合成装置
7日前
三菱マテリアル株式会社
硫化リチウム、および、硫化物固体電解質の製造方法
7日前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
窒素酸化物から生成物を製造する製造方法および製造ユニット
9日前
セイコーエプソン株式会社
ガーネット型結晶および前駆体溶液
1か月前
第一稀元素化学工業株式会社
酸化セリウム安定化ジルコニウム組成物
1日前
東ソー株式会社
4-アンモニオピぺリジニウム塩及びその用途
23日前
株式会社フジミインコーポレーテッド
リン酸チタン化合物含有粉体及びその製造方法
1日前
湖北融通高科先進材料集団股フン有限公司
炭素被覆リン酸マンガン鉄リチウム材料、製造方法及びその適用
1か月前
国立大学法人静岡大学
還元型酸化グラフェン膜の形成方法、還元型酸化グラフェン膜及び物品
8日前
株式会社ナイスシーズ
微酸性次亜塩素酸水製造装置及び微酸性次亜塩素酸水製造方法
28日前
続きを見る