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公開番号2025005264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023105394
出願日2023-06-27
発明の名称酸化銅の製造方法
出願人古河ケミカルズ株式会社
代理人個人
主分類C01G 3/02 20060101AFI20250108BHJP(無機化学)
要約【課題】アルカリ金属炭酸塩の使用量を低減でき、さらにアルカリ金属イオン量換算での総アルカリ使用量を低減できる酸化銅の製造方法を提供する。
【解決手段】銅塩水溶液をアルカリ処理して塩基性炭酸銅スラリーを得る工程Aと、得られた塩基性炭酸銅スラリーから酸化銅スラリーを得る工程Bと、を含む酸化銅の製造方法であって、前記工程Aで用いるアルカリ金属炭酸塩のmol数に対する前記工程Aで用いるアルカリ金属水酸化物のmol数の比が1.20超過である酸化銅の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
銅塩水溶液をアルカリ処理して塩基性炭酸銅スラリーを得る工程Aと、
得られた塩基性炭酸銅スラリーから酸化銅スラリーを得る工程Bと、
を含む酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aで用いるアルカリ金属炭酸塩のmol数に対する前記工程Aで用いるアルカリ金属水酸化物のmol数の比が1.20超過である酸化銅の製造方法。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
請求項1に記載の酸化銅の製造方法において、
前記銅塩水溶液が塩化銅を含む、酸化銅の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の酸化銅の製造方法において、
前記アルカリ金属炭酸塩が炭酸ナトリウムを含む、酸化銅の製造方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の酸化銅の製造方法において、
前記アルカリ金属水酸化物が水酸化ナトリウムを含む、酸化銅の製造方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aでの反応槽内のpHが6.0以上10.0以下である酸化銅の製造方法。
【請求項6】
請求項1または2に記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aでの反応槽内の温度が25℃以上95℃以下である酸化銅の製造方法。
【請求項7】
請求項1または2に記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aにおいて、前記銅塩水溶液と、アルカリ水溶液と、を同時に反応槽内に供給する酸化銅の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aにおいて、時間当たりの前記アルカリ水溶液の供給量を調整することにより反応槽内のpHを6.0以上10.0以下に調整する酸化銅の製造方法。
【請求項9】
請求項1または2に記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Bにおける反応槽内のpHが9.0以上である酸化銅の製造方法。
【請求項10】
請求項1または2に記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Bにおける反応槽内の温度が45℃以上95℃以下である酸化銅の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化銅の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
銅メッキ技術は、プリント基盤配線をはじめとして印刷ロール、電解箔、線材等多くのエレクトロニクス関連に利用されている。それに伴い、銅メッキ液に用いられる酸化銅の製造に関する技術が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1には、平均粒子径が15μm以上45μm以下、安息角が50°以下であって、CuO含有量が97.0重量%以上である、易溶解性の酸化第二銅粉末が開示されている。また、特許文献1には、上記の酸化第二銅粉末の製造方法であって、原料として塩基性炭酸銅を用い、該塩基性炭酸銅をアルカリ処理して前記酸化第二銅を得る、酸化第二銅粉末の製造方法が開示されている。また、特許文献1は、銅メッキに好適に用いられる酸化第二銅を提供することを目的とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-143737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
原料として塩化銅を用いて酸化銅を製造する場合、例えば、まず塩化銅をアルカリ処理することにより塩基性炭酸銅スラリーを得て、得られた塩基性炭酸銅スラリーをスラリーの状態のまま更に処理することにより、酸化銅を得ることができる。
このようにして塩化銅を原料として酸化銅を製造する場合、塩化銅から塩基性炭酸銅を得る反応を適切に進行させながらも、アルカリ成分の使用量を低減することが望まれる。
【0006】
本発明は、アルカリ金属炭酸塩の使用量を低減でき、さらにアルカリ金属イオン量換算での総アルカリ使用量を低減できる酸化銅の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下に示す酸化銅の製造方法が提供される。
【0008】
1. 銅塩水溶液をアルカリ処理して塩基性炭酸銅スラリーを得る工程Aと、
得られた塩基性炭酸銅スラリーから酸化銅スラリーを得る工程Bと、
を含む酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aで用いるアルカリ金属炭酸塩のmol数に対する前記工程Aで用いるアルカリ金属水酸化物のmol数の比が1.20超過である酸化銅の製造方法。
2. 1.に記載の酸化銅の製造方法において、
前記銅塩水溶液が塩化銅を含む、酸化銅の製造方法。
3. 1.または2.に記載の酸化銅の製造方法において、
前記アルカリ金属炭酸塩が炭酸ナトリウムを含む、酸化銅の製造方法。
4. 1.~3.のいずれかに記載の酸化銅の製造方法において、
前記アルカリ金属水酸化物が水酸化ナトリウムを含む、酸化銅の製造方法。
5. 1.~4.のいずれかに記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aでの反応槽内のpHが6.0以上10.0以下である酸化銅の製造方法。
6. 1.~5.のいずれかに記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aでの反応槽内の温度が25℃以上95℃以下である酸化銅の製造方法。
7. 1.~6.のいずれかに記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aにおいて、前記銅塩水溶液と、アルカリ水溶液と、を同時に反応槽内に供給する酸化銅の製造方法。
8. 7.に記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Aにおいて、時間当たりの前記アルカリ水溶液の供給量を調整することにより反応槽内のpHを6.0以上10.0以下に調整する酸化銅の製造方法。
9. 1.~8.のいずれかに記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Bにおける反応槽内のpHが9.0以上である酸化銅の製造方法。
10. 1.~9.のいずれかに記載の酸化銅の製造方法であって、
前記工程Bにおける反応槽内の温度が45℃以上95℃以下である酸化銅の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、アルカリ金属炭酸塩の使用量を低減でき、さらにアルカリ金属イオン量換算での総アルカリ使用量を低減できる酸化銅の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る酸化銅の製造方法の一例を示すフローチャートである
本実施形態に係る酸化銅の製造方法の一例を示す概略図である
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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