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公開番号
2025052834
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161776
出願日
2023-09-25
発明の名称
反応媒体および水素の製造方法
出願人
国立大学法人 新潟大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01G
53/00 20060101AFI20250328BHJP(無機化学)
要約
【課題】高い反応活性を有し、効率よく水素を製造できる反応媒体を提供すること、および、効率よく水素を製造できる水素の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の反応媒体は、水を熱分解して水素を製造する方法において用いられる反応媒体であって、FeとMgとNiとの複合金属酸化物を含むことを特徴とする。前記複合金属酸化物は、Fe
0.33
Mg
0.33
Ni
0.33
O
x
で表されることが好ましい。本発明の水素の製造方法は、請求項1に記載の反応媒体を熱還元する第1の工程と、熱還元された前記反応媒体を水と接触させ、前記反応媒体を酸化するとともに水素を発生させる第2の工程とを有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水を熱分解して水素を製造する方法において用いられる反応媒体であって、
FeとMgとNiとの複合金属酸化物を含むことを特徴とする反応媒体。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記複合金属酸化物は、Fe
0.33
Mg
0.33
Ni
0.33
O
x
で表される請求項1に記載の反応媒体。
【請求項3】
請求項1に記載の反応媒体を熱還元する第1の工程と、
熱還元された前記反応媒体を水と接触させ、前記反応媒体を酸化するとともに水素を発生させる第2の工程とを有する水素の製造方法。
【請求項4】
前記第1の工程での反応温度が1200℃以上1400℃以下である請求項3に記載の水素の製造方法。
【請求項5】
前記第2の工程での反応温度が1000℃以上1200℃以下である請求項3に記載の水素の製造方法。
【請求項6】
前記第1の工程と前記第2の工程とを含む一連の処理を繰り返し行う請求項3に記載の水素の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、反応媒体および水素の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
太陽光を集光して得られる熱を利用して水熱分解により水素を製造する方法として、酸化セリウム(CeO
2
、セリア)を反応媒体として用いた二段階水熱分解サイクルが有望視されている(例えば、非特許文献1、2参照)。
【0003】
この二段階水熱分解サイクルでは、加熱によりCeO
2
を構成する酸素原子の一部を引き抜き、不定比酸化物を得る熱還元の工程と、当該不定比酸化物と水蒸気との反応(水分解反応)により水素を得る工程とを行う。
【0004】
酸化セリウム(CeO
2
)による二段階水熱分解サイクルでは、熱力学的な観点から、熱還元の工程は1500℃以上、水分解反応の工程は1000℃以下の温度で行われていた。
【0005】
このような二段階水熱分解サイクルによる水素製造のコストに関しては、熱還元工程における処理温度が1500℃以上であると熱損失が大きく、反応器材料もコスト高になるという問題点があった。さらに、1500℃という高温を太陽光の集光で得るためには、太陽光集光システムにおいて、より高い集光度が必要であり、反射鏡の設置数の増加や2次、3次反射鏡で集光度を高める必要が生じ、エネルギー損失が高くなる、コスト高になるという問題があった。
【0006】
ソーラー反応器のエネルギー損失に関しては、従来の酸化セリウムを用いた二段階水熱分解サイクルでは、熱還元の工程と水分解反応の工程での温度差が500℃以上になる。このような大きな温度差で反応器の温度を温度スイングさせることで、熱損失が大きくなるという問題点があった。
【0007】
一方、反応媒体については、韓国の浦項工科大学(POSTECH)の研究グループが、マグネシウム、ニッケル、コバルト、鉄を等モルずつ含有させた複合金属酸化物Fe
0.25
Co
0.25
Ni
0.25
Mg
0.25
O
x
(MNCFO)において、熱還元工程で生成する岩塩構造のウスタイトを高エントロピー化することにより、二段階水熱分解サイクルにおいて、酸化セリウム(CeO
2
)を上回る反応活性を実現し、熱還元工程の温度を1300℃に低温化できることが報告されている(例えば、非特許文献3参照)。
【0008】
しかし、このような複合金属酸化物においても、反応媒体の反応活性や、水素製造におけるネルギー効率が十分に高いとは言い難く、反応媒体の反応活性、水素製造における効率のさらなる向上が求められていた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
N. Gokon, T. Suda, T. Kodama “Thermochemical reactivity of 5-15 mol% Fe, Co, Ni, Mn-doped cerium oxides in two-step water-splitting cycle for solar hydrogen production”, Thermochimica Acta, 617 (2015) 179-190.
N. Gokon, T. Suda, T. Kodama “Oxygen and hydrogen productivities and repeatable reactivity of 30-mol%-Fe, Co-, Ni-, Mn-doped CeO2-δ for thermochemical two-step water splitting cycle”, Energy, 90 (2015) 1280-1289.
Shang Zhai et. al., Energy Environ. Sci., 11, 2018, pp.2172-2178.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、高い反応活性を有し、効率よく水素を製造できる反応媒体を提供すること、および、効率よく水素を製造できる水素の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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