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公開番号
2025012508
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115385
出願日
2023-07-13
発明の名称
次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの製造方法、及び次亜塩素酸型ハイドロカルマイト
出願人
古手川産業株式会社
代理人
個人
主分類
C01F
7/784 20220101AFI20250117BHJP(無機化学)
要約
【課題】 空気中、水中、土中などの広い使用環境において、即効性と安定性のある効果を有する消毒薬を提供する。
【解決手段】 次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの製造方法であって、前記次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの形成が、消石灰と、活性度ΔMが0.3以上の水酸化アルミニウムと、次亜塩素酸カルシウムを水中で混合、反応させて行われることを特徴とする次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの製造方法と、化学式:2[Ca
2
Al(OH)
6
+
]・(ClO)
2
-
・nH
2
O(n=0~8)で表記され、次亜塩素酸イオンの含有量が、30mg/g以上で、SEM観察による最大粒子径が、5μm以下であることを特徴とする次亜塩素酸型ハイドロカルマイトである。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの製造方法であって、
前記次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの形成が、消石灰と、活性度ΔMが0.3以上の水酸化アルミニウムと、次亜塩素酸カルシウムを水中で混合、反応させて行われることを特徴とする次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの製造方法。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記次亜塩素酸型ハイドロカルマイトが、
化学式:2[Ca
2
Al(OH)
6
+
]・(ClO)
2
-
・nH
2
O(n=0~8)で表記され、
次亜塩素酸イオンの含有量が、30mg/g以上であることを特徴とする請求項1に記載の次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの製造方法。
【請求項3】
前記次亜塩素酸型ハイドロカルマイトのSEM観察による最大粒子径が、5μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の次亜塩素酸型ハイドロカルマイトの製造方法。
【請求項4】
化学式:2[Ca
2
Al(OH)
6
+
]・(ClO)
2
-
・nH
2
O(n=0~8)で表記され、
次亜塩素酸イオンの含有量が、30mg/g以上で、
SEM観察による最大粒子径が、5μm以下で
あることを特徴とする次亜塩素酸型ハイドロカルマイト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
空気中、水中、土中などの使用環境を問わずに、災害後の環境浄化や畜産伝染病の感染防止などに用いられる防疫、消毒薬に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
次亜塩素酸型ハイドロカルマイトとは、化学式が「2[Ca
2
Al(OH)
6
+
]・(ClO)
2
-
・nH
2
O(n=0~8)」で示される化合物である。
本発明による次亜塩素酸型ハイドロカルマイトは白色の微細な粉末で、水害後の環境浄化や鳥インフルなどの畜産伝染病の消毒剤として期待されている。
【0003】
粉末状のまま、又は顆粒状に造粒して散布してもよく、水性スラリーにして噴霧することや塗料に配合して床や壁、天井などに塗布することも可能である。
次亜塩素酸型ハイドロカルマイトは、その原料である消石灰由来の強いアルカリ性と、次亜塩素酸カルシウム又は次亜塩素酸ナトリウムの持つ強力な殺菌作用を併せ持っている。
【0004】
次亜塩素酸カルシウムは、一般的にはプールや入浴施設の消毒薬として使用される。又、次亜塩素酸ナトリウムは、家庭用カビ落とし剤や食器用漂白剤としてよく使われている。家庭用漂白剤は一般的に5~15%の次亜塩素酸ナトリウムを含有する液体として取り扱われるが密閉容器中でも分解して有効塩素が減少していく(下記式(1)参照)。これを防ぐ目的で水酸化ナトリウムを数%入れてアルカリ性を高めているが、それでも温度や光の影響を受けやすく、数週間で有効塩素が大きく減少すると言われている(非特許文献1参照)。このように次亜塩素酸塩類は即効性を特徴とし、広く消毒剤として普及しているものの安定性の面で課題が多い。
【0005】
TIFF
2025012508000001.tif
9
141
【0006】
一方、消石灰は安価なアルカリ剤として水害後の床下や鳥インフルエンザの防疫、消毒薬として用いられる。
消石灰のアルカリ作用は、土中の水分を強アルカリ性にすることで作用するため水分がない場合は効果が発揮されない。また病原菌やウイルスがそのアルカリに接触することで初めて不活化するため、空間に浮遊する菌やウイルスには効果を示さない。
【0007】
また、一般的な次亜塩素酸塩類は次亜塩素酸を揮発放散するため、菌やウイルスが接触せずとも不活化効果を発現することができる。
しかしながら、これらは水に非常に溶けやすく環境中に散布した場合、土中の有機物や金属、あるいは家畜の排せつ物に含まれるアンモニアによって容易に分解され効力を失う(下記式(2)参照)。
【0008】
TIFF
2025012508000002.tif
9
141
【0009】
このような一般的な次亜塩素酸塩類に対し、下記式(3a)の化合物式で表わされる次亜塩素酸型ハイドロカルマイトは次亜塩素酸化合物であるものの、次亜塩素酸カルシウムや次亜塩素酸ナトリウムなどの次亜塩素酸塩類のようなイオン結合はなく、ハイドロカルマイト層状構造の層間に、次亜塩素酸イオンがインターカレーションされる形で固定されているため次亜塩素酸イオンの水への溶出が非常に小さく、顔料として用いることが可能となっている。この素性により使い方の応用性・自由度が格段に高くなっている。
【0010】
似たような化合物に、下記式(3b)に示す次亜塩素酸型ハイドロタルサイトがある(特許文献1参照)。これはハイドロカルマイトのカルシウムイオンがマグネシウムイオンに置き換わったものである。
その組成より次亜塩素酸型ハイドロカルマイトと同様の性質を持つと考えられるがマグネシウム由来のため、カルシウム由来のハイドロカルマイトよりもアルカリ性が弱いと推測できる。インターカレーションされた次亜塩素酸イオンにおいてもその安定性は次亜塩素酸塩類同様と考えられるため、アルカリ性の強いハイドロカルマイトの方が保存安定性の面で優位性が期待できる。
(【0011】以降は省略されています)
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