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公開番号2025011929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114356
出願日2023-07-12
発明の名称シリカエアロゲル分散物、シート、膜
出願人デクセリアルズ株式会社
代理人個人,個人
主分類C01B 33/141 20060101AFI20250117BHJP(無機化学)
要約【課題】不織布を用いなくても自立膜を形成でき、かつ柔軟性を有するシート状の断熱材が得られるシリカエアロゲル粒子分散物を提供すること。
【解決手段】ポリビニルアルコールを含む水溶液にシリカエアロゲル粒子が分散されてなる、シリカエアロゲル分散物。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
ポリビニルアルコールを含む水溶液にシリカエアロゲル粒子が分散されてなる、シリカエアロゲル分散物。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記ポリビニルアルコールのけん化度が75mol%以上100mol%以下である、請求項1に記載のシリカエアロゲル分散物。
【請求項3】
前記ポリビニルアルコールのけん化度が85mol%以上92mol%以下である、請求項1に記載のシリカエアロゲル分散物。
【請求項4】
前記ポリビニルアルコールの重合度が200以上4000以下である、請求項1に記載のシリカエアロゲル分散物。
【請求項5】
前記ポリビニルアルコールの重合度が1500以上3500以下である、請求項1に記載のシリカエアロゲル分散物。
【請求項6】
前記ポリビニルアルコールが、カルボン酸により変性されている、請求項1に記載のシリカエアロゲル分散物。
【請求項7】
水性エマルジョンを含有する、請求項1に記載のシリカエアロゲル分散物。
【請求項8】
繊維を含有する、請求項1に記載のシリカエアロゲル分散物。
【請求項9】
消泡剤を含有する、請求項1に記載のシリカエアロゲル分散物。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載のシリカエアロゲル分散物で構成されたシート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリカエアロゲル分散物、シート、および膜に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
シリカエアロゲルは、近年、そのユニークな構造から、断熱用途の使用が注目されている。シリカエアロゲルは、その特異的な多孔質構造により、質量の90%程度を空気が占有し、さらにその細孔サイズが空気の平均自由行程より小さいために、細孔内の空気の対流が起きず、熱伝導率が空気より小さいという特徴を有する。この特徴を利用した断熱材技術は、多数知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、特定の量のシリカエアロゲルと水性エマルジョン系バインダーと多糖類を含有する断熱材用塗料が開示されている。また、特許文献2には、シリカエアロゲルと特定の水溶性バインダーとナノファイバーを有する断熱材用塗料が開示されている。これらの断熱材用塗料は、いずれも不織布に塗布された状態で乾燥することで断熱材となる。
【0004】
また、特許文献3には、エアロゲル成分とシリカ粒子を含むエアロゲルパウダーと水と特定の構造の界面活性剤を含む分散液を、断熱材料の用途に用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6836556号公報
特許第7121595号公報
特許第7024191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のシリカエアロゲルを用いた断熱材では、シリカエアロゲルをシート化する際に不織布が用いられるが、不織布を使用することは、シートの柔軟性を損ない、断熱材の適用範囲を狭める上に、シートの薄膜化を妨げることになる。
【0007】
本発明の課題は、不織布を用いなくても自立膜を形成することができ、かつ柔軟性を有するシート状の断熱材が得られるシリカエアロゲル粒子分散物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、ポリビニルアルコールを含む水溶液にシリカエアロゲル粒子が分散されてなる、シリカエアロゲル分散物を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、不織布を用いなくても自立膜を形成することができ、かつ柔軟性を有するシート状の断熱材が得られるシリカエアロゲル粒子分散物を提供することができる。
【0010】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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