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公開番号2024179458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023098316
出願日2023-06-15
発明の名称単層カーボンナノチューブの製造方法
出願人学校法人 名城大学
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類C01B 32/162 20170101AFI20241219BHJP(無機化学)
要約【課題】単層カーボンナノチューブをより簡便に得ることができるカーボンナノチューブの製造方法を提供する。
【解決手段】単層カーボンナノチューブの製造方法は、エタノール32B中において、Ir(イリジウム)で形成された粒子52を表面側に担持した基板50の温度を昇温させて、粒子52から単層カーボンナノチューブCを合成する合成工程を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
有機液体中において、Ir(イリジウム)で形成された粒子を表面側に担持した基板の温度を昇温させて、前記粒子から単層カーボンナノチューブを合成する合成工程を備える、単層カーボンナノチューブの製造方法。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記合成工程における前記基板の温度は、700℃以上、820℃以下である、請求項1に記載の単層カーボンナノチューブの製造方法。
【請求項3】
前記合成工程を実行する時間は、5分以上である、請求項1又は請求項2に記載の単層カーボンナノチューブの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は単層カーボンナノチューブの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、Si(ケイ素)の基板の表面にFe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうちいずれかの薄膜を形成し、この基板をメタノール等の有機液体に浸漬したうえで加熱することによって中空多層のカーボンナノチューブを製造する製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-12312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された製造方法は、所謂、液相法である。液相法は、装置が単純で、大気圧中でカーボンナノチューブを製造することができ、簡便である。しかし、液相法では、単層カーボンナノチューブを製造することが困難であり、簡便な液相法で単層カーボンナノチューブを製造する技術が望まれている。
【0005】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、単層カーボンナノチューブを容易に得ることができる単層カーボンナノチューブの製造方法を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の単層カーボンナノチューブの製造方法は、
有機液体中において、Ir(イリジウム)で形成された粒子を表面側に担持した基板の温度を昇温させて、前記粒子から単層カーボンナノチューブを合成する合成工程を備える。
【0007】
本発明によれば、従来、単層カーボンナノチューブを製造することが困難とされていた液相法によって、単層カーボンナノチューブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1の単層カーボンナノチューブの製造方法の手順を示す概略図である。
実施例1の単層カーボンナノチューブの製造方法に用いる合成装置を示す概略図である。
合成工程における基板の温度を変更して作製されたサンプル1からサンプル3におけるラマンスペクトルを示すグラフである。
合成工程における基板の温度を変更して作製されたサンプル4からサンプル6におけるラマンスペクトルを示すグラフである。
合成工程を実行する時間を変更して作製されたサンプル7からサンプル9におけるラマンスペクトルを示すグラフである。
合成工程を実行する時間を変更して作製されたサンプル10からサンプル12におけるラマンスペクトルを示すグラフである。
粒子形成工程において、パルスアークプラズマガンの放電回数を変更して作製されたサンプル13、12、14におけるラマンスペクトルを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
【0010】
単層カーボンナノチューブの製造方法において、合成工程における基板の温度は、700℃以上、820℃以下であり得る。この場合、良好に単層カーボンナノチューブを製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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