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公開番号2025006306
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107013
出願日2023-06-29
発明の名称加工されたもみ殻灰およびその製造方法
出願人東ソー・シリカ株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類C01B 33/18 20060101AFI20250109BHJP(無機化学)
要約【課題】従来のもみ殻灰よりもケイ酸アルカリ水溶液の製造に適したもみ殻灰およびその製造方法を提供する。
【解決手段】原料としてのもみ殻灰を、乾燥状態での見掛け密度が400~800g/Lであり、水分量が30質量%以下であるもみ殻灰に加工する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
乾燥状態での見掛け密度が400~800g/Lであり、水分量が30質量%以下であるもみ殻灰。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
炭素含有量が0.1~8.0質量%であり、シリカ含有量が85~95質量%である、請求項1に記載のもみ殻灰。
【請求項3】
レーザ回折法で測定された体積平均粒子径D50が5.0~200μmである、請求項1または2に記載のもみ殻灰。
【請求項4】
乾燥状態での見掛け密度が350g/L以下である原料もみ殻灰を、乾燥状態での見掛け密度が400~800g/Lとなるように圧密または粉砕すること、および
任意で、原料もみ殻灰の水分量を30質量%以下の範囲で調整することを含む、もみ殻灰の製造方法。
【請求項5】
前記圧密または粉砕を、体積平均粒子径D50が5.0~200μmとなるように行う、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記圧密または粉砕を、ローラコンパクタを用いて1.2×10
3
N/cm以上の線圧で実施する、請求項4または5に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工されたもみ殻灰およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球環境を守るために持続的に再生が可能な社会の実現が求められるようになっている。そのための具体策の一つとして、バイオマスボイラやバイオマス発電など、化石燃料を使用しないバイオマス技術の普及が各地で進んでいる。そのような技術を使用する設備では、燃料としてもみ殻灰が多く使用されている。しかしながら、もみ殻は、燃焼できない成分(特にシリカ成分)を多く含んでおり、これらの設備では、燃焼されなかった成分を多く含む燃焼灰(もみ殻灰)の廃棄処理が問題となっている。
【0003】
そこで、この問題を解決する方法の一つとして、例えば、シリカ成分を多く含むもみ殻灰をアルカリ水溶液(水酸化ナトリウム水溶液など、アルカリ金属塩を含有する水溶液)に溶解し、アルカリ金属成分を含有するケイ酸水溶液(以下、ケイ酸アルカリ水溶液という)を製造し、これを湿式法シリカの原料として再利用する試みが以前から行われている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
【0004】
ケイ酸アルカリ水溶液は、湿式法シリカの原料以外に、合成ゼオライトの原料、土建用地盤硬化剤、洗浄剤、繊維およびパルプなどに関する分野においても幅広く使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2007-510613号公報
特表2007-522069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術に基づきバイオマスボイラなどから排出されたもみ殻灰を使って、工業用としてケイ酸アルカリ水溶液を製造する場合に、本発明者らは、例えば次のような新たな問題があることを見出した。
【0007】
(1) もみ殻灰をアルカリ水溶液にそのまま投入した場合には、溶解時にもみ殻灰が溶媒を吸収して粘度が増加してしまい、スラリー化が困難になる。一方、スラリー化のために、水と一緒にもみ殻灰をアルカリ水溶液に投入した場合には、低濃度のケイ酸アルカリ水溶液しか製造できない。
【0008】
(2) もみ殻灰をアルカリ水溶液に投入した際、もみ殻灰が水溶液上に浮いてしまい、溶解効率、特に初期のアルカリ水溶液への沈み込み性が悪い。
【0009】
(3) もみ殻灰は見掛け密度が低く、重量に対して嵩高い。そのため、一度に輸送できるもみ殻灰の重量が少ない、つまり輸送効率が悪い。特に、ボイラ施設から溶解施設までの距離が長いほど輸送コストが上昇する。さらに、もみ殻灰は、嵩張るため、保管時の保管効率が悪く、保管のためのコストも上昇する。
【0010】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、従来のもみ殻灰よりもケイ酸アルカリ水溶液の製造に適したもみ殻灰およびその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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