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公開番号2025029658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023134402
出願日2023-08-22
発明の名称ホウ素粉末の製造方法
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C01B 35/02 20060101AFI20250228BHJP(無機化学)
要約【課題】
酸素量が低減されたホウ素粉末の簡便な製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
水素流通雰囲気、1000℃以上でホウ素粉末原料を熱処理する工程、を有することを特徴とするホウ素粉末の製造方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
水素流通雰囲気、1000℃以上でホウ素粉末原料を熱処理する工程、を有することを特徴とするホウ素粉末の製造方法。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記ホウ素粉末原料の酸素含有量が1.0質量ppm以上である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記ホウ素粉末の酸素含有量が10質量%以下である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記水素流通雰囲気における水素の流通速度が0.1L/min以上である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項5】
水素流通雰囲気、1000℃以上でホウ素粉末を熱処理する工程、を有することを特徴とする、ホウ素粉末の精製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ホウ素粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ホウ素(B)粉末は、ガラス用途やホウ素繊維等の用途として従来から多様な用途で使用されているが、近年、超伝導材料である二ホウ化マグネシウム(MgB

)の前駆体として利用が検討されている。超電導材料の前駆体として使用されるホウ素は、従来のホウ素粉末から更なる不純物の低減が求められている。例えば、特許文献1には、アルコールの存在下、元素状ホウ素に強酸を添加して得られた懸濁液を熱処理することにより、酸素量及び窒素量を低減することが報告されている。また、特許文献2には、水素雰囲気にて約500℃で加熱することにより汚染されたホウ素粉末から有機汚染物質を除去する方法が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2012-501942号公報
特開2013-100215号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の方法では、酸素量を低減に必要となる工数が多いだけでなく、汎用な製造設備の適用が困難であるため、製造コストが上昇しやすい。また、特許文献2の方法は工程数が少ないが酸素量の低減には適さないものであった。
【0005】
本開示は、酸素量が低減されたホウ素粉末の簡便な製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、ホウ素粉末の酸素量の低減について検討した。その結果、水素還元における熱処理温度に着目し、これを特定の温度とすることにより、効果的に酸素量が低減することを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は特許請求の範囲に記載の通りであり、また、本開示の要旨は以下の通りである。
[1] 水素流通雰囲気、1000℃以上でホウ素粉末原料を熱処理する工程、を有することを特徴とするホウ素粉末の製造方法。
[2] 前記ホウ素粉末原料の酸素含有量が1.0質量ppm以上である、上記[1]に記載の製造方法。
[3] 前記ホウ素粉末の酸素含有量が10質量%以下である、上記[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]前記水素流通雰囲気における水素の流通速度が0.1L/min以上である、上記[1]乃至[3]のいずれかひとつに記載の製造方法。
[5] 水素流通雰囲気、1000℃以上でホウ素粉末を熱処理する工程、を有することを特徴とする、ホウ素粉末の精製方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、酸素量が低減されたホウ素粉末の簡便な製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示について詳細に説明する。しかしながら、以下に記載する構成要件の説明は本開示の実施形態の一例であり、本開示はこれらの内容に限定されるものではない。
【0010】
本実施形態は、水素流通雰囲気、1000℃以上でホウ素粉末原料を熱処理する工程、を有することを特徴とする、ホウ素粉末の精製方法、である。これにより、汎用な製造設備を使用し、かつ、効率的にホウ素粉末の酸素低減ができる。
(【0011】以降は省略されています)

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