TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025030932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136650
出願日2023-08-24
発明の名称アミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液
出願人多木化学株式会社
代理人
主分類C01G 33/00 20060101AFI20250228BHJP(無機化学)
要約【課題】触媒材料や電池材料等への適用が可能な新たなニオブ酸分散液の開発を課題とする。
【解決手段】核粒子と該核粒子の表面を修飾する修飾物とを含む分散粒子が分散した分散液であって、該核粒子がニオブ酸を含み、該修飾物がジルコニウム成分を含み、分散安定化剤としてアミン化合物を含有する、アミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液である。当該アミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液は、(1)pH7以上のニオブ酸ゾルとジルコニウム化合物とを混合する第1工程、(2)アミン化合物を添加する第2工程、及び(3)加熱する第3工程、を含む工程によって製造することができる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
核粒子と該核粒子の表面を修飾する修飾物とを含む分散粒子が分散した分散液であって、
該核粒子がニオブ酸を含み、
該修飾物がジルコニウム成分を含み、
分散安定化剤としてアミン化合物を含有する、
アミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
以下の工程を含む、請求項1記載のアミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液の製造方法。
(1)pH7以上のニオブ酸ゾルとジルコニウム化合物とを混合する第1工程
(2)アミン化合物を添加する第2工程
(3)加熱する第3工程

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アミン化合物で安定化されたジルコニウム修飾ニオブ酸分散液に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ニオブの酸化物は、その固体酸性を利用して触媒材料に用いられている。また、近年では、電池材料の分野においてニオブ系ゾルが正極や負極の表面コート用材料として着目されている。
【0003】
本出願人は、ニオブ酸ゾルとして、特許文献1に記載のニオブ酸アンモニウムゾルに関する技術を発明したのを皮切りに、特許文献2に記載のアミン化合物安定型ニオブ酸ゾルとアミン化合物・有機酸安定型ニオブ酸ゾル、特許文献3に記載のアルカリ金属安定型ニオブ酸ゾルを発明し、さらに特許文献4に記載のリチウム-リン酸安定型ニオブ酸ゾルを発明した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5441264号公報
特許第6156876号公報
特許第6774158号公報
特許第7161276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、触媒材料や電池材料等への適用が可能な新たなニオブ酸分散液の開発を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、ニオブ酸分散液の新たな可能性を見出すべく鋭意検討した結果、触媒、電池材料、光学材料等の様々な用途において活用されているジルコニウムを用いてニオブ酸ゾルの分散粒子表面を修飾することに想到し、ジルコニウム修飾ニオブ酸ゾルを開発した。
当該ジルコニウム修飾ニオブ酸ゾルは、核粒子と該核粒子の表面を修飾する修飾物とを含む分散粒子が分散したゾルであって、該核粒子がニオブ酸を含み、該修飾物がジルコニウム成分を含み、ZrO
2
/Nb
2
O
5
(モル比)=0.01~0.15の範囲のものである。また、当該ジルコニウム修飾ニオブ酸ゾルは、(1)pH7以上のニオブ酸ゾルとジルコニウム化合物とを混合する第1工程、及び(2)加熱する第2工程、を含む工程によって製造することができる。
しかし、当該ジルコニウム修飾ニオブ酸ゾルは、修飾できるジルコニウム量に制約があり、上記のようにZrO
2
/Nb
2
O
5
のモル比では0.15以下とする必要があった。そこで、より多くのジルコニウム成分による修飾が可能なジルコニウム修飾ニオブ酸ゾルについてさらに鋭意検討した結果、分散安定化剤としてアミン化合物を用いることが有効であることを見出し、係る知見を基に本発明を完成させた。
【0007】
本発明は、以下のとおりである。
[1]核粒子と該核粒子の表面を修飾する修飾物とを含む分散粒子が分散した分散液であって、該核粒子がニオブ酸を含み、該修飾物がジルコニウム成分を含み、分散安定化剤としてアミン化合物を含有する、アミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液。
[2]以下の工程を含む、上記[1]記載のアミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液の製造方法。
(1)pH7以上のニオブ酸ゾルとジルコニウム化合物とを混合する第1工程
(2)アミン化合物を添加する第2工程
(3)加熱する第3工程
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、好ましい実施形態に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
なお、本発明において、数値範囲に関する「数値1~数値2」という表記は、数値1を下限値とし数値2を上限値とする、両端の数値1及び数値2を含む数値範囲を意味し、「数値1以上数値2以下」と同義である。
【0009】
本発明は、核粒子と該核粒子の表面を修飾する修飾物とを含む分散粒子が分散した分散液であって、該核粒子がニオブ酸を含み、該修飾物がジルコニウム成分を含み、分散安定化剤としてアミン化合物を含有する、アミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液(以下「本発明の分散液」という)に関する。
【0010】
核粒子は、ニオブ酸を含むものである。核粒子の好例は、特許文献1に記載のニオブ酸アンモニウムゾル中の分散粒子であり、当該分散粒子は無定形のニオブ酸アンモニウムによって構成されたものである。核粒子の別の好例は、特許文献2に記載のアミン化合物安定型ニオブ酸ゾル中の分散粒子であり、当該分散粒子は無定形のニオブ酸アンモニウム中のアンモニア含有量が低減され、アンモニアに代わりアミン化合物によって分散安定化されたものである。また、核粒子の別の好例は、特許文献2に記載のアミン化合物・有機酸安定型ニオブ酸ゾル中の分散粒子であり、当該分散粒子は無定形のニオブ酸アンモニウム中のアンモニア含有量が低減され、アンモニアに代わりアミン化合物及び有機酸によって分散安定化されたものである。核粒子のさらに別の好例は、特許文献3に記載のアルカリ金属安定型ニオブ酸ゾルの分散粒子であり、当該分散粒子には次の(a)と(b)の2パターンがある。(a)の場合には{ニオブ酸とアルカリ金属の複合体}であり、(b)の場合には{ニオブ酸とアルカリ金属の複合体}に加えて{ニオブ酸とアンモニアの複合体}である。また、核粒子は、上記で好例として挙げた分散粒子のうち2種以上で構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

多木化学株式会社
ジルコニウム修飾ニオブ酸ゾル
2日前
多木化学株式会社
フッ化リチウムアルミニウム溶解液の製造方法
6か月前
多木化学株式会社
アミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液
2日前
多木化学株式会社
ヒドロキシカルボン酸安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸ゾル
2日前
デンカ株式会社
シリカ粉末
2日前
デンカ株式会社
シリカ粉末
2日前
東ソー株式会社
ホウ素粉末の製造方法
2日前
中外炉工業株式会社
アンモニア分解装置
1か月前
多木化学株式会社
ジルコニウム修飾ニオブ酸ゾル
2日前
JFEスチール株式会社
リンの製造方法
1か月前
国立大学法人東海国立大学機構
炭素材料の処理方法
2日前
信越化学工業株式会社
固相反応によるフッ化物の合成法
9日前
富士通商株式会社
積層コンデンサ用電極とその製造方法
20日前
三菱鉛筆株式会社
電極形成用スラリー
16日前
三菱重工業株式会社
炭化水素の直接分解方法
24日前
株式会社IHI
炭素生成システム及び炭素生成方法
9日前
株式会社IHI
炭素生成システム及び炭素生成方法
9日前
三友工学株式会社
リチウム回収方法又は中和残渣からの金属回収方法。
23日前
東レ株式会社
グラフェン粉末、グラフェン分散液、組成物および形成物
9日前
多木化学株式会社
アミン化合物安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸分散液
2日前
キオクシア株式会社
硫酸回収装置及び硫酸回収方法
2日前
京都府公立大学法人
水素の生産方法、及び水素生産システム
1か月前
多木化学株式会社
ヒドロキシカルボン酸安定型ジルコニウム修飾ニオブ酸ゾル
2日前
三菱重工業株式会社
熱分解制御装置、および熱分解制御システム
1か月前
日本電気株式会社
ナノカーボン生成装置及びナノカーボン製造方法
20日前
株式会社TBM
炭酸カルシウム粒子の製造方法
1か月前
株式会社長岡生コンクリート
炭酸カルシウム粉体の製造方法
1か月前
デンカ株式会社
シリカ粉末
2日前
デンカ株式会社
シリカ粉末
2日前
株式会社櫻製作所
ドライアイスブロックの製造装置
1か月前
日本ゼオン株式会社
カーボンナノチューブ分散液の製造方法
16日前
株式会社半導体エネルギー研究所
負極
1か月前
住友金属鉱山株式会社
ニッケル硫化物原料の処理方法、並びに硫黄回収方法
1か月前
住友化学株式会社
リチウム金属複合酸化物の製造方法及び圧粉体
23日前
花王株式会社
表面に有機基を有する中空シリカ粒子の製造方法
1か月前
学校法人東京理科大学
水素生成燃料体、及び水素発生装置
2日前
続きを見る