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公開番号2025031226
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137304
出願日2023-08-25
発明の名称水素生成燃料体、及び水素発生装置
出願人学校法人東京理科大学
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C01B 3/00 20060101AFI20250228BHJP(無機化学)
要約【課題】簡単な構成で、急激な水素の生成を抑制できる水素生成燃料体を提供する。
【解決手段】水素生成燃料体は、水素発生装置の水素燃料収容室に収納され、反応液と反応して水素ガスを発生させる水素発生剤を備えた水素生成燃料体であって、水素発生剤が層状とされた水素発生剤層と、水素発生剤層と交互に積層され反応液を浸透拡散させる拡散部材と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
水素発生装置の水素燃料収容室に収納され、反応液と反応して水素ガスを発生させる水素発生剤を備えた水素生成燃料体であって、
前記水素発生剤が層状とされた水素発生剤層と、前記水素発生剤層と交互に積層され前記反応液を浸透拡散させる拡散部材と、を備えた水素生成燃料体。
続きを表示（約 180 文字）【請求項２】
前記拡散部材は、多数の繊維からなるシートである、
請求項１に記載の水素生成燃料体。
【請求項３】
請求項１または請求項２に記載の水素生成燃料体が使用される水素発生装置であって、
前記水素燃料収容室の上方に配置され、前記水素生成燃料体の上面に前記反応液を滴下する孔が複数形成された孔開きプレートを備えた水素発生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、水素を発生させる水素生成燃料体、及び水素発生装置に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
無機水素化物（例えば、水素化ホウ素ナトリウムと反応促進材（例えばホウ酸）の混合物に対して、液体物質（例えば水）を供給することで、水素が発生することが知られている。
また、水素発生剤と反応液とを反応させて水素ガスを生成する装置（例えば、特許文献１、２参照）がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００８－２１５１４号公報
特開２０１３－４９５８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
例えば、水素化ホウ素ナトリウムとホウ酸の混合物に水を供給すると、初期段階で急激に水素が生成される。
このような急激な水素の生成を抑制するには、水の供給量をコントロールする必要があり、装置構成が複雑になる。
【０００５】
本開示は上記事実を考慮し、簡単な構成で、急激な水素の生成を抑制できる水素生成燃料体、及び水素発生装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第１の態様に係る水素生成燃料体は、水素発生装置の水素燃料収容室に収納され、反応液と反応して水素ガスを発生させる水素発生剤を備えた水素生成燃料体であって、前記水素発生剤が層状とされた水素発生剤層と、前記水素発生剤層と交互に積層され前記反応液を浸透拡散させる拡散部材とを備えている。
【０００７】
第１の態様に係る水素生成燃料体は、反応液と反応して水素ガスを発生させる水素発生剤を備えており、水素発生装置の水素燃料収容室に収納されて用いられる。
【０００８】
水素生成燃料体は、水素発生剤が層状とされた水素発生剤層と、反応液を表面に浸透拡散させる拡散部材と、を交互に積層して形成された構成とされている。
【０００９】
水素を生成するには、水素生成燃料体が収容された水素燃料収容室に対し、上から反応液を供給する。なお、反応液は、例えば、少なくとも、全ての水素発生剤と反応させるに必要な量を供給する。
【００１０】
水素燃料収容室に反応液を供給すると、先ず、上層の拡散部材が、その下側の水素発生剤層の表面全体に反応液を拡散して浸透させ、拡散部材から下方へ浸透した反応液と水素発生剤層の水素発生剤とが反応して水素が発生する。
（【００１１】以降は省略されています）

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