TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025031265
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137379
出願日
2023-08-25
発明の名称
硫酸回収装置及び硫酸回収方法
出願人
キオクシア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
17/90 20060101AFI20250228BHJP(無機化学)
要約
【課題】回収された硫酸中の過酸化水素の濃度を効率良く低下させて排出可能な硫酸回収装置及び方法を提供する。
【解決手段】硫酸回収装置100は、1次回収タンク102と、濃度計と、排出配管120と、循環配管122と、バルブ132と、ポンプ110と、制御回路と、を備える。1次回収タンクは、過酸化水素を含有する硫酸を回収する。濃度計は、前記過酸化水素の濃度を測定する。排出配管は、硫酸を1次回収タンクから第2の回収タンク302に排出する。循環配管は、排出配管の最大高さ位置以下に最大高さ位置が設定され、1次回収タンクから排出される硫酸を1次回収タンクに戻すように流路が形成される。バルブは、排出配管の流路の開閉を行う。ポンプは、1次回収タンクから排出される硫酸を循環配管と排出配管とのうち少なくとも循環配管に送る。制御回路は、濃度計によって測定される過酸化水素の濃度に応じて、バルブの開閉を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
過酸化水素を含有する硫酸を回収する第1の回収タンクと、
前記第1の回収タンク内の前記硫酸に含有された前記過酸化水素の濃度を測定する濃度計と、
前記硫酸を前記第1の回収タンクから第2の回収タンクに排出する排出配管と、
前記排出配管の最大設置高さ位置以下に最大設置高さ位置が設定され、前記第1の回収タンクから排出される前記硫酸を前記第1の回収タンクに戻すように流路が形成される循環配管と、
前記排出配管の流路の開閉を行う第1のバルブと、
前記第1の回収タンクから排出される前記硫酸を前記循環配管と前記排出配管とのうち少なくとも前記循環配管に送るポンプと、
前記濃度計によって測定される前記過酸化水素の濃度に応じて、前記第1のバルブの開閉を制御する制御回路と、
を備えたことを特徴とする硫酸回収装置。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記循環配管の配管径は、前記排出配管の配管径以上であることを特徴とする請求項1記載の硫酸回収装置。
【請求項3】
前記ポンプは、遠心ポンプであることを特徴とする請求項1又は2記載の硫酸回収装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記濃度計によって測定される前記過酸化水素の濃度が所定の値よりも大きい状態から前記所定の値以下になった場合に前記第1のバルブを閉の状態から開の状態にするように制御することを特徴とする請求項1又は2記載の硫酸回収装置。
【請求項5】
硫酸を使用する第1のプロセスチャンバと硫酸と過酸化水素とを使用する第2のプロセスチャンバとの両方から前記硫酸を第1の回収タンクに回収する工程と、
前記第1の回収タンクに回収された前記硫酸に含有される過酸化水素の濃度を測定する工程と、
前記第1の回収タンクに回収された前記硫酸を循環配管と前記第1の回収タンクとの間で循環させる工程と、
測定された前記過酸化水素の濃度が所定の値以下になった場合に、前記循環配管と前記第1の回収タンクとを循環している前記硫酸を、排出配管を介して第2の回収タンクに排出する工程と、
を備えたことを特徴とする硫酸回収方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、硫酸回収装置及び硫酸回収方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体製造の過程において、硫酸を使用するプロセスでは、プロセスチャンバから使用済の硫酸が排出される。そのため、使用済の硫酸を回収する必要が生じる。使用済の硫酸は、回収タンクに集められた後、搬出される。硫酸を使用するプロセスでは、硫酸の他に過酸化水素を使用する場合がある。かかるプロセスでは、プロセスチャンバから回収される硫酸には過酸化水素が含有される。
【0003】
ここで、例えば、タンクローリー等で硫酸を搬出するためには、硫酸に含有される過酸化水素が所定濃度未満であることが求められる。一方で、製造される半導体装置の世代が変化していくのに伴い、プロセスに使用される硫酸及び過酸化水素の使用量が増加している。そのため、回収される硫酸中の過酸化水素の濃度も増加する傾向にある。よって、回収された硫酸を搬出するために、回収された硫酸中の過酸化水素の濃度を効率良く低下させることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2019/0067048号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、回収された硫酸中の過酸化水素の濃度を効率良く低下させて排出可能な硫酸回収装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の硫酸回収装置は、第1の回収タンクと、濃度計と、排出配管と、循環配管と、第1のバルブと、ポンプと、制御回路と、を備える。第1の回収タンクは、過酸化水素を含有する硫酸を回収する。濃度計は、前記第1の回収タンク内の前記硫酸に含有された前記過酸化水素の濃度を測定する。排出配管は、前記硫酸を前記第1の回収タンクから第2の回収タンクに排出する。循環配管は、前記排出配管の最大高さ位置以下に最大高さ位置が設定され、前記第1の回収タンクから排出される前記硫酸を前記第1の回収タンクに戻すように流路が形成される。第1のバルブは、前記排出配管の流路の開閉を行う。ポンプは、第1の回収タンクから排出される前記硫酸を前記循環配管と前記排出配管とのうち少なくとも前記循環配管に送る。制御回路は、前記濃度計によって測定される前記過酸化水素の濃度に応じて、前記第1のバルブの開閉を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1の実施形態における硫酸回収装置の構成の一例を示す図である。
第1の実施形態の比較例における硫酸回収装置の一例を示す図である。
第1の実施形態における硫酸中の過酸化水素の濃度を下げる手法を説明するための図である。
第1の実施形態における排出配管と循環配管の配管径の一例を示す図である。
第1の実施形態における硫酸を排出する手法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における硫酸回収装置の構成の一例を示す図である。図1において、硫酸回収装置100は、1次回収タンク102(第1の回収タンク)、ポンプ110、濃度計112、排出配管120、循環配管122、バルブ130,132,134、及び制御回路140を備えている。
【0009】
硫酸回収装置100は、例えば、クリーンルームCR内に配置される。
【0010】
硫酸回収装置100と同じ或いは異なるクリーンルームCR内には、例えば、複数のプロセスチャンバ200,202が配置される。図1の例では、プロセスチャンバ200では硫酸(H
2
SO
4
)単体をプロセスに使用し、配管を介して使用済の硫酸を排出する。また、プロセスチャンバ202では過酸化水素(H
2
O
2
)を含有する硫酸をプロセスに使用し、配管を介して使用済の過酸化水素を含有する硫酸を排出する。硫酸回収装置100は、これらの複数のプロセスチャンバ200,202から排出される硫酸を回収する。このように、硫酸回収装置100は、過酸化水素を含有する硫酸と過酸化水素を含有しない硫酸との両方を回収する場合がある。なお、硫酸回収装置100は、過酸化水素を含有する硫酸のみを回収する場合であっても構わない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
キオクシア株式会社
半導体装置の製造方法
4日前
株式会社豊田中央研究所
合成ガス製造装置
12日前
ジカンテクノ株式会社
炭素素材の製造方法
17日前
北越コーポレーション株式会社
水素ガスの製造方法
14日前
リックス株式会社
グラフェン分散液およびその製造方法
19日前
積水化学工業株式会社
還元剤
3日前
星歐光學股ふん有限公司
組成物、負極及び電池
24日前
三井金属鉱業株式会社
金属酸化合物分散液およびその製造方法
17日前
日揮触媒化成株式会社
粒子の分散液、及びその製造方法
3日前
三井金属鉱業株式会社
ニオブ酸化合物分散液およびその製造方法
17日前
三井金属鉱業株式会社
タンタル酸化合物分散液およびその製造方法
17日前
三菱重工業株式会社
塩化マグネシウムの製造システム
12日前
東京エレクトロン株式会社
オゾン濃縮器、基板処理装置及びオゾン供給方法
3日前
エスエヌエフ・グループ
ドライアイスを製造するための装置および方法
13日前
株式会社フジミインコーポレーテッド
炭化ケイ素粉末及びその製造方法
14日前
株式会社タカギ
複層化グラフェンの製造方法
21日前
住友金属鉱山株式会社
炭酸マグネシウムの製造方法、及び、二酸化炭素の固定方法
3日前
株式会社東芝
オゾン発生器
4日前
学校法人東京理科大学
導電性組成物
10日前
ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
リチウム金属複合酸化物の製造方法
10日前
ENEOS株式会社
プラントおよび水素利用方法
24日前
ティアンキ リチウム コーポレーション
EVグレード高純度硫化リチウムの調製方法と製造方法
4日前
日鉄鉱業株式会社
種粒子とコバルトフェライト粒子の複合粒子及びその製造方法
11日前
DOWAエレクトロニクス株式会社
六方晶フェライト合成用非晶質体および六方晶フェライト磁性粉の製造方法
3日前
エア・ウォーター・メカトロニクス株式会社
精製ガスの製造装置および精製ガスの製造方法
3日前
株式会社豊田中央研究所
炭素捕捉方法
12日前
住友化学株式会社
前駆体、リチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
12日前
国立大学法人東海国立大学機構
ナノ中空粒子及びナノ中空粒子の製造方法
5日前
信越化学工業株式会社
カーボンナノチューブ水分散液、カーボンナノチューブ不織布及びこれらの製造方法
19日前
ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
ニッケル含有水酸化物粉末及びリチウムニッケル複合酸化物の製造方法
21日前
キヤノン株式会社
磁性粒子、アッセイ用磁性粒子及び磁性粒子の製造方法
19日前
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
硫化リチウムの製造方法
7日前
株式会社トクヤマ
多結晶シリコンの製造装置のテスト構造、テスト方法および多結晶シリコンの製造方法
10日前
財團法人工業技術研究院
硫酸をリサイクルするための装置および方法
11日前
三菱ケミカル株式会社
シリカ粒子、シリカゾル、研磨組成物、研磨方法、半導体ウェハの製造方法及び半導体デバイスの製造方法
24日前
artience株式会社
カーボンナノチューブ分散組成物、カーボンナノチューブ樹脂組成物、合材スラリー、電極膜、及び非水電解質二次電池
24日前
続きを見る
他の特許を見る