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公開番号2025038884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2024151501
出願日2024-09-03
発明の名称磁性粒子、アッセイ用磁性粒子及び磁性粒子の製造方法
出願人キヤノン株式会社,キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C01G 49/08 20060101AFI20250312BHJP(無機化学)
要約【課題】超常磁性を有すると考えられる粒径の複数の一次粒子が集合した二次粒子を含み、二次粒子がより大きな粒径を有する磁性粒子を提供すること。
【解決手段】複数の一次粒子が集合した二次粒子を含む磁性粒子であって、該二次粒子の平均粒径が500nm以上5000nm以下であり、該複数の一次粒子の平均粒径が2nm以上20nm以下であることを特徴とする、磁性粒子である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の一次粒子が集合した二次粒子を含む、磁性粒子であって、
該二次粒子の平均粒径が、500nm以上5000nm以下であり、
該一次粒子の平均粒径が、2nm以上20nm以下であることを特徴とする、磁性粒子。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記二次粒子の平均粒径が、500nm以上3000nm以下である、請求項1に記載の磁性粒子。
【請求項3】
前記二次粒子が、Fe



を含む、請求項1に記載の磁性粒子。
【請求項4】
前記二次粒子の形状が、球状である、請求項1に記載の磁性粒子。
【請求項5】
前記二次粒子の磁性が、超常磁性である、請求項1に記載の磁性粒子。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の磁性粒子と、該磁性粒子の外側の樹脂層とを有する、アッセイ用磁性粒子。
【請求項7】
前記磁性粒子と前記樹脂層との間にシリカ層を有する、請求項6に記載のアッセイ用磁性粒子。
【請求項8】
前記樹脂層が、少なくとも第一の樹脂層と第二の樹脂層とを含む、請求項6に記載のアッセイ用磁性粒子。
【請求項9】
前記第一の樹脂層が、疎水性樹脂層である、請求項8に記載のアッセイ用磁性粒子。
【請求項10】
前記第二の樹脂層が、前記第一の樹脂層の外側に配置され、
前記第二の樹脂層が、ポリグリシジルメタクリレート層である、請求項8に記載のアッセイ用磁性粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性粒子、アッセイ用磁性粒子及び磁性粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
Fe



を含む磁性粒子は、イムノアッセイ、生体分子の分離や精製、ドラッグデリバリー等のバイオメディカル分野で応用されている。
このようなバイオメディカル分野で応用されるFe



粒子は、外部磁場による操作性が高い必要がある。外部磁場による操作性と密接に関係するFe



粒子の主な磁気特性は残留磁化と飽和磁化(以下、単に「磁化」と呼ぶ。)であり、これらはFe



粒子の粒径に依存する。
【0003】
Fe



粒子の媒質中における凝集や分散を外部磁場によって容易に制御するためには、外部磁場の印加を停止した時の磁化であるFe



粒子の残留磁化を小さくする必要がある。Fe



粒子においては、残留磁化は粒径の減少と共に減少し、粒径20nm以下になると残留磁化がゼロになる、つまり、超常磁性を示すことが知られている。
【0004】
非特許文献1には、塩化鉄(III)六水和物のエチレングリコール溶液に、一次粒子の小粒径化を目的としてアクリル酸ナトリウムを添加して合成したFe



クラスターが開示されている。非特許文献2には、塩化鉄(III)無水物のエチレングリコール溶液に、一次粒子の小粒径化を目的としてクエン酸三ナトリウムを添加して合成したFe



クラスターが開示されている。これらのFe



クラスターは、共に一次粒子の粒径が20nm以下であるため、超常磁性体である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
S.Xuan、Y.X.J.Wang、J.C.Yu、K.C.F.Leung、Chemistry of Materials、vol.21、p.5079-5087(2009).
J.Liu、Z.Sun、Y.Deng、Y.Zou、C.Li、X.Guo、L.Xiong、Y.Gao、F.Li、D.Zhao、Angewandte Chemie International Edition、vol.48、p.5875-5879(2009).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、超常磁性を有すると考えられる粒径の一次粒子が集合した二次粒子を含み、二次粒子がより大きな粒径を有する磁性粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、
複数の一次粒子が集合した二次粒子を含む、磁性粒子であって、
該二次粒子の平均粒径が、500nm以上5000nm以下であり、
該一次粒子の平均粒径が、2nm以上20nm以下であることを特徴とする、磁性粒子である。
また、本発明は、上記の磁性粒子と、該磁性粒子の外側の樹脂層とを有する、アッセイ用磁性粒子である。
また、本発明は、
一次粒子が集合した二次粒子を含む、磁性粒子の製造方法であって、
鉄(III)含有溶液を得る工程と、
該鉄(III)含有溶液をエージングする工程と、
該エージングする工程で得られた鉄(III)含有溶液と沈殿剤を混合した混合液を得る工程と、
該混合液を加熱する工程と
を含む、磁性粒子の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、超常磁性と大磁化を両立したFe



クラスターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る磁性粒子(Fe



クラスター)の構造の模式図。
本発明の実施形態に係るアッセイ用磁性粒子の模式図。
Fe



クラスターの合成フロー。
ブレンド法によるFe



クラスターの合成フロー。
実施例1で生成したFe



クラスターのSEM画像。(a)低倍率、(b)高倍率。
実施例2で生成したFe



クラスターのSEM画像。(a)低倍率、(b)高倍率。
実施例6で生成したFe



クラスターのSEM画像。(a)低倍率、(b)高倍率。
実施例8で生成したFe



クラスターのSEM画像。(a)低倍率、(b)高倍率。
実施例14で生成したFe



クラスターのSEM画像。(a)低倍率、(b)高倍率。
生成したFe



クラスターのSEМ画像。(a)実施例22、(b)実施例23、(c)実施例24、(d)実施例25、(e)実施例26、(f)実施例27、(g)実施例28、(h)実施例29。
比較例2で生成したFe



クラスターのSEM画像。(a)低倍率、(b)高倍率。
比較例3で生成したFe



クラスターのSEM画像。(a)低倍率、(b)高倍率。
生成したFe



クラスターのSEМ画像。(a)合成例1、(b)実施例30、(c)実施例31、(d)実施例32、(e)合成例2。
生成した粒子のXRDパターン。(a)実施例22、(b)実施例24、(c)実施例26、(d)実施例28。
生成した粒子のヒステリシス曲線。(a)実施例22、(b)実施例24、(c)実施例26、(d)実施例28。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明を実施する形態について詳細に説明する。尚、本発明においては、「Fe



クラスター」と「二次粒子」は同義である。
(【0011】以降は省略されています)

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