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公開番号2025063835
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2024160554
出願日2024-09-18
発明の名称超電導体、超電導体の製造方法、液体水素用液面センサー、及び液体水素用液面計
出願人株式会社山本電機製作所
代理人個人
主分類C01B 35/04 20060101AFI20250409BHJP(無機化学)
要約【課題】液体水素液面計に使用でき、製造方法が簡潔で再現性が得られる超電導材料を実現することを課題とする。
【解決手段】マグネシウム(Mg)とホウ素(B)とがモル比1:2の金属化合物からなり、SiCを含まない超電導体であって、電気抵抗が実質的に零になる臨界温度(Tc)が約32K~約34Kであることを特徴とする超電導体とした。これにより、製造方法が簡潔で再現性が得られる液体水素用液面計を実現することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
マグネシウム(Mg)とホウ素(B)とがモル比1:2の金属化合物からなり、SiCを含まない超電導体であって、
電気抵抗が実質的に零になる臨界温度(Tc)が約32K~約34Kであることを特徴とする超電導体。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
電気抵抗が実質的に零になる臨界温度(Tc)が約32K~約34Kである超電導体の製造方法であって、
マグネシウム(Mg)1に対して、平均粒径17μm~7μmのホウ素(B)をモル比2の割合で混合する混合工程と、
前記混合工程で混合されたMgとBの混合物を焼成する焼成工程と、
を備えたことを特徴とする超電導体の製造方法。
【請求項3】
SiCを含まないMgB2からなる金属化合物であり、電気抵抗が実質的に零になる臨界温度(Tc)が約32K~約34Kである長尺状の超電導体と、前記超電導体の表面を覆う被覆金属と、を備えたことを特徴とする液体水素用液面センサー。
【請求項4】
SiCを含まないMgB2からなる金属化合物であり、電気抵抗が実質的に零になる臨界温度(Tc)が約32K~約34Kである長尺状の超電導体と、前記超電導体の表面を覆う被覆金属と、を有した液体水素用液面センサーと、
前記液体水素用液面センサーを加熱するヒータと、
前記液体水素用液面センサーに電流を流す電源と、
前記液体水素用液面センサーにおける電圧を測定する電圧計と、
を備えたことを特徴とする液体水素用液面計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、超電導体、超電導体の製造方法、液体水素用液面センサー、及び液体水素用液面計に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
地球温暖化は現在及び将来にわたって我々が対処すべき共通の課題であるとの認識は世界的に深まって来ているが、大きな課題は化石燃料の消費を減らす脱炭素化の動きである。その一つの選択肢として水素の利用活用が上げられる。我が国においては、「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた基本方針」が2023年2月に閣議決定され、水素の導入促進が謳われているなか、液体水素の輸送・貯蔵・消費の場面における正確な液体水素量の計測が求められる。
【0003】
液体水素は常圧下の沸点が約20Kという極低温物質であり、電気抵抗の変化を利用した液体水素液面計のセンサー材料として、液体水素温度より高温で超電導を呈する材料が求められてきた。21世紀の入り口で金属間化合物としてはMgB2(二ホウ化マグネシウム)の比較的高温超電導性が報告され、またMgB2を用いた液体水素液面計への取り組みが進んでいる。
【0004】
特許文献1には、マグネシウム(Mg)とホウ素(B)とからなる金属間化合物であり、電気抵抗が実質的に零になる臨界温度(Tc)が39Kである事項が記載されている。
特許文献2には、MgB2のB原子の一部をC原子に置換した長尺状の超電導体を用いて液体水素用液面計を構成した事項が記載されている。
特許文献3には、Mgと平均粒径2μm未満のBとを混合した第1粉末を金属シースの一端から充填し、Mgと平均粒径2μm以上15μm未満のBとを混合した第2粉末を金属シースの他端から充填した後、伸線加工と熱加工を行って超電導線材を製造する事項が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許文献1:特開2002-211916号公報
特許文献2:特開2000-175034号公報
特許文献3:再表2014/162379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の金属間化合物は、臨界温度(Tc)が39Kという高い温度であって、常圧下の沸点が約20Kの液体水素用の液面計に用いる超電導体としては臨界温度(Tc)が高いという問題があった。
【0007】
また、特許文献2に記載のMgB2のB原子の一部をC原子に置換した超電導体は、B原子の一部をC原子に置換しなければならず製造方法が複雑で、かつ再現性が得にくいという問題があった。
【0008】
また、特許文献3に記載の超電導線材も平均粒径の異なる2種類のBを用いていることから製造方法が複雑であるという問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決して、液体水素液面計に使用でき、製造方法が簡潔で再現性が得られる超電導材料を実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために本発明は、マグネシウム(Mg)とホウ素(B)とがモル比1:2の金属化合物からなり、SiCを含まない超電導体であって、
電気抵抗が実質的に零になる臨界温度(Tc)が約32K~約34Kであることを特徴とする超電導体を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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