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公開番号
2025036456
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024221795,2020135281
出願日
2024-12-18,2020-08-07
発明の名称
プラントおよび水素利用方法
出願人
ENEOS株式会社
代理人
個人
主分類
C01B
3/26 20060101AFI20250306BHJP(無機化学)
要約
【課題】有機ハイドライドから水素を製造する新たな技術を提供する。
【解決手段】プラント1は、改質原料油を貯留する改質原料油タンク8と、有機ハイドライドを貯留する有機ハイドライドタンク16と、改質原料油タンク8中の改質原料油および有機ハイドライドタンク16中の有機ハイドライドが直接または間接的に供給され、触媒反応により改質原料油および有機ハイドライドから改質物、有機ハイドライドの脱水素化体および水素を生成する接触改質装置10と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
改質原料油を貯留する改質原料油タンクと、
有機ハイドライドを貯留する有機ハイドライドタンクと、
前記改質原料油タンク中の改質原料油および前記有機ハイドライドタンク中の有機ハイドライドが直接または間接的に供給され、触媒反応により改質原料油および有機ハイドライドから改質物、有機ハイドライドの脱水素化体および水素を生成する接触改質装置と、
前記接触改質装置から回収され有機ハイドライドの製造に用いられる有機ハイドライド原料を貯留する原料タンクと、
を備えるプラント。
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【請求項2】
前記接触改質装置は、白金アルミナ触媒、および白金に第二の金属を添加したバイメタリックアルミナ触媒から選ばれる触媒を有する請求項1に記載のプラント。
【請求項3】
前記接触改質装置で生成された水素が供給される水素利用装置を備え、
前記水素利用装置は、水素化精製装置、水素化分解装置、水素発電装置および水素ステーションからなる群から選択される少なくとも1つを含む請求項1または2に記載のプラント。
【請求項4】
前記改質原料油は、重質ナフサおよび接触分解ガソリンの少なくとも一方を含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプラント。
【請求項5】
前記接触改質装置には、前記有機ハイドライドタンク中の有機ハイドライドが間接的に供給される請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプラント。
【請求項6】
前記有機ハイドライドタンク中の有機ハイドライドは、プラント外から前記有機ハイドライドタンクに供給される請求項5記載のプラント。
【請求項7】
前記有機ハイドライドタンクと前記接触改質装置との間に介在し、前記有機ハイドライドタンクに貯留されていた有機ハイドライドから酸素を除去し、酸素を除去した有機ハイドライドを前記接触改質装置に供給するO2ストリッパーを備える請求項5または6に記載のプラント。
【請求項8】
原油を貯留する原油タンクと、
前記原油タンクから供給される原油から少なくともナフサを分離する常圧蒸留装置と、
前記常圧蒸留装置から供給されるナフサを脱硫し、脱硫したナフサを改質原料油として前記改質原料油タンクに供給する水素化脱硫装置と、を備え、
前記有機ハイドライドタンク中の有機ハイドライドは、前記原料油タンクに供給されて、前記原油タンク、前記常圧蒸留装置、前記水素化脱硫装置および前記改質原料油タンクを介して前記接触改質装置に供給される請求項5または6に記載のプラント。
【請求項9】
改質原料油の接触改質装置に有機ハイドライドを直接または間接的に供給し、
前記接触改質装置における触媒反応により、有機ハイドライドを脱水素化して水素を製造し、
有機ハイドライドの製造に用いられる有機ハイドライド原料を前記接触改質装置から回収することを含む水素製造方法。
【請求項10】
有機ハイドライドタンクと前記接触改質装置との間に備えたO2ストリッパーにより、前記有機ハイドライドタンクに貯留されていた有機ハイドライドから酸素を除去し、酸素を除去した有機ハイドライドを前記接触改質装置に供給することを含む請求項9に記載の水素製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラントおよび水素製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、水素を大規模輸送、貯蔵するためのエネルギーキャリアとして、有機ハイドライドが注目されている。例えば特許文献1には、芳香族化合物を水素化して有機ハイドライドを生成し、生成した有機ハイドライドを脱水素反応装置に輸送し、脱水素反応装置で有機ハイドライドを脱水素化して水素を取り出す水素輸送貯蔵システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-269522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の水素輸送貯蔵システムでは、有機ハイドライドから水素を取り出す、つまり水素を製造するために、専用の脱水素反応装置を用いていた。これに対し、本発明者は鋭意検討を重ねた結果、専用の脱水素反応装置を用いずに有機ハイドライドから水素を製造する新たな技術を見出した。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、有機ハイドライドから水素を製造する新たな技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、プラントである。このプラントは、改質原料油を貯留する改質原料油タンクと、有機ハイドライドを貯留する有機ハイドライドタンクと、改質原料油タンク中の改質原料油および有機ハイドライドタンク中の有機ハイドライドが直接または間接的に供給され、触媒反応により改質原料油および有機ハイドライドから改質物、有機ハイドライドの脱水素化体および水素を生成する接触改質装置とを備える。
【0007】
本発明の他の態様は、水素製造方法である。この水素製造方法は、改質原料油の接触改質装置に有機ハイドライドを直接または間接的に供給し、接触改質装置における触媒反応により、有機ハイドライドを脱水素化して水素を製造することを含む。
【0008】
以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、有機ハイドライドから水素を製造する新たな技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態に係るプラントの模式図である。
変形例に係るプラントの模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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