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公開番号
2025022408
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023126946
出願日
2023-08-03
発明の名称
リチウム金属複合酸化物の製造方法及び圧粉体
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01G
53/00 20060101AFI20250206BHJP(無機化学)
要約
【課題】微粒子が少なく、結晶性が高いリチウム金属複合酸化物を高い生産効率で製造できるリチウム金属複合酸化物の製造方法、及びこの製造方法に用いることができる圧粉体の提供。
【解決手段】リチウム化合物と金属複合化合物との反応物を含む粉末に圧力P[MPa]を加え、圧粉体を得る工程と、前記圧粉体を焼成し、リチウム金属複合酸化物を得る工程と、を含み、前記粉末に含まれるLi以外の金属元素の合計量に対するLiの物質量比が1.00以上1.14未満であり、前記圧力Pと前記粉末の粒子強度S[MPa]との比S/Pが1.0以上である、リチウム金属複合酸化物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
リチウム化合物と金属複合化合物との反応物を含む粉末に圧力P[MPa]を加え、圧粉体を得る工程と、
前記圧粉体を焼成し、リチウム金属複合酸化物を得る工程と、を含み、
前記粉末に含まれるLi以外の金属元素の合計量に対するLiの物質量比が1.00以上1.14未満であり、
前記圧力Pと前記粉末の粒子強度S[MPa]との比S/Pが1.0以上である、リチウム金属複合酸化物の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記圧粉体の密度が2.0g/cm
3
以上3.0g/cm
3
未満である、請求項1に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項3】
前記反応物が層状岩塩構造を有する、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項4】
前記圧粉体のCuKα線を使用したX線回折測定において、2θ=18.7±2°の範囲内に存在するピークの半値幅が0.50°以下である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項5】
前記粒子強度Sが50MPa以上であり、
前記S/Pが1.4以上である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項6】
前記粉末の中和滴定で求められる、前記粉末中のLiOH及びLi
2
CO
3
の割合が、前記粉末の総質量に対しそれぞれ0.60質量%以上及び0.20質量%以上である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項7】
前記圧力Pが10MPa以上100MPa未満である、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項8】
前記リチウム金属複合酸化物を得る工程において、酸素割合が50%以上の雰囲気下、700℃以上1000℃以下で前記圧粉体を焼成する、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
【請求項9】
前記粉末が、下記式(1)を満たす、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
Li:Ni:M1:M2=(1+a):(1-x-y):x:y・・・(1)
(式(1)において、0≦a<0.14、0≦x≦0.5、0≦y≦0.5、0≦x+y<1であり、M1は、Co、Mn、及びAlからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M2は、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Zn、Sn、Zr、B、Si、Nb、W、Ta、Ba、S及びPからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。)
【請求項10】
前記圧粉体を得る工程の前に、前記リチウム化合物と前記金属複合化合物とを混合して焼成し、前記粉末を得る工程をさらに含む、請求項1又は2に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム金属複合酸化物の製造方法及び圧粉体に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム金属複合酸化物は、リチウム二次電池用正極活物質として用いられている。リチウム二次電池用正極活物質の性能を向上する目的で、リチウム金属複合酸化物の製造方法を様々な側面から制御することが試みられている。
【0003】
リチウム金属複合酸化物は、金属複合化合物とリチウム化合物を混合した後、この混合物を焼成することで得られる。
【0004】
例えば特許文献1では、ニッケル複合酸化物とリチウム化合物との混合物を成形し、この成形体を焼成することで正極活物質を得る方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
JP-A-2019-175694
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
正極活物質の生産量の拡大に伴い、微粒子が少なく、且つ結晶性が高いリチウム金属複合酸化物を高い生産効率で製造することが求められる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、微粒子が少なく、結晶性が高いリチウム金属複合酸化物を高い生産効率で製造できるリチウム金属複合酸化物の製造方法、及びこの製造方法に用いることができる圧粉体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を包含する。
[1]リチウム化合物と金属複合化合物との反応物を含む粉末に圧力P[MPa]を加え、圧粉体を得る工程と、
前記圧粉体を焼成し、リチウム金属複合酸化物を得る工程と、を含み、
前記粉末に含まれるLi以外の金属元素の合計量に対するLiの物質量比が1.00以上1.14未満であり、
前記圧力Pと前記粉末の粒子強度S[MPa]との比S/Pが1.0以上である、リチウム金属複合酸化物の製造方法。
[2]前記圧粉体の密度が2.0g/cm
3
以上3.0g/cm
3
未満である、[1]に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[3]前記反応物が層状岩塩構造を有する、[1]又は[2]に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[4]前記圧粉体のCuKα線を使用したX線回折測定において、2θ=18.7±2°の範囲内に存在するピークの半値幅が0.50°以下である、[1]~[3]のいずれか一項に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[5]前記粒子強度Sが50MPa以上であり、
前記S/Pが1.4以上である、[1]~[4]のいずれか一項に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[6]前記粉末の中和滴定で求められる前記粉末中のLiOH及びLi
2
CO
3
の割合が、前記粉末の総質量に対しそれぞれ0.60質量%以上及び0.20質量%以上である、[1]~[5]のいずれか一項に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[7]前記圧力Pが10MPa以上100MPa未満である、[1]~[6]のいずれか一項に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[8]前記リチウム金属複合酸化物を得る工程において、酸素割合が50%以上の雰囲気下、700℃以上1000℃以下で前記圧粉体を焼成する、[1]~[7]のいずれか一項に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[9]前記粉末が、下記式(1)を満たす、[1]~[8]のいずれか一項に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
Li:Ni:M1:M2=(1+a):(1-x-y):x:y・・・(1)
(式(1)において、0≦a<0.14、0≦x≦0.5、0≦y≦0.5、0≦x+y<1であり、M1は、Co、Mn、及びAlからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M2は、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Zn、Sn、Zr、B、Si、Nb、W、Ta、Ba、S及びPからなる群から選択される少なくとも1種の元素である。)
[10]前記圧粉体を得る工程の前に、前記リチウム化合物と前記金属複合化合物とを混合して焼成し、前記粉末を得る工程をさらに含む、[1]~[9]のいずれか一項に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[11]前記粉末を得る工程において、酸素割合が50%以上の雰囲気下、300℃以上700℃以下で前記リチウム化合物と前記金属複合化合物とを焼成する、[10]に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[12]前記圧粉体が重力以外の外力無しに自立する成形体である、[1]~[11]のいずれか一項に記載のリチウム金属複合酸化物の製造方法。
[13]リチウム化合物と金属複合化合物との反応物を含む圧粉体であり、
前記圧粉体に含まれるLi以外の金属元素の合計量に対するLiの物質量比が1.00以上1.14未満であり、
前記圧粉体の密度が2.0g/cm
3
以上3.0g/cm
3
未満であり、
前記圧粉体のCuKα線を使用したX線回折測定において、2θ=18.7±2°の範囲内に存在するピークの半値幅が0.50°以下である、圧粉体。
[14]前記X線回折測定において、2θ=18.7±2°の範囲内に存在するピークの結晶子サイズL
003
と2θ=44.6±2°の範囲内に存在するピークの結晶子サイズL
104
との比L
003
/L
104
が1.2以下である、[13]に記載の圧粉体。
[15]前記圧粉体が、下記式(1)を満たす、[13]又は[14]に記載の圧粉体。
Li:Ni:M1:M2=(1+a):(1-x-y):x:y・・・(1)
(式(1)において、0≦a<0.14、0≦x≦0.5、0≦y≦0.5、0≦x+y<1であり、M1は、Co、Mn、及びAlからなる群から選択される少なくとも1種であり、M2は、Fe、Cu、Ti、Mg、Ca、Zn、Sn、Zr、B、Si、Nb、W、Ta、Ba、S及びPからなる群から選択される少なくとも1種である。)
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、微粒子が少なく、結晶性が高いリチウム金属複合酸化物を高い生産効率で製造できるリチウム金属複合酸化物の製造方法、及びこの製造方法に用いることができる圧粉体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
リチウム二次電池の一例を示す概略構成図である。
全固体リチウム二次電池の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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