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公開番号2025021028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124713
出願日2023-07-31
発明の名称錠剤用酸化マグネシウム粉末及びその製造方法
出願人セトラスホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C01F 5/02 20060101AFI20250205BHJP(無機化学)
要約【課題】付着性が改善されると共に、打錠障害が低減された、錠剤用酸化マグネシウム粉末を提供する。
【解決手段】105℃で1時間加熱した場合の乾燥減量が0.4~1.05質量%であり、且つ、900℃で4時間加熱した場合の強熱減量が2.5~4.6質量%である、錠剤用酸化マグネシウム粉末。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
105℃で1時間加熱した場合の乾燥減量が0.4~1.05質量%であり、且つ、900℃で4時間加熱した場合の強熱減量が2.5~4.6質量%である、錠剤用酸化マグネシウム粉末。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
BET比表面積が45m

/g以下である、請求項1に記載の錠剤用酸化マグネシウム粉末。
【請求項3】
錠剤用酸化マグネシウム粉末を製造する製造方法であって、
酸化マグネシウム粉末を、以下の式(1)を満たす環境下で吸湿させる吸湿処理工程を含む製造方法。
18.0≦VH×MT≦240.0 ・・・(1)
但し式中、VHは容積絶対湿度を表し、MTは吸湿時間を表す。
【請求項4】
吸湿処理前の前記酸化マグネシウム粉末の平均2次粒子径D
50
が9.5μm以下である、請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
吸湿処理時の温度が10℃~50℃である、請求項3に記載の製造方法。
【請求項6】
吸湿処理時の相対湿度が40%RH~90%RHである、請求項3に記載の製造方法。
【請求項7】
吸湿処理の時間が1分間~6時間である、請求項3に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、錠剤用酸化マグネシウム粉末及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
酸化マグネシウムを主成分・有効成分とする錠剤は、制酸、緩下、マグネシウム補給、抗低マグネシウム血症などの各種用途に幅広く用いられている。斯かる錠剤は、酸化マグネシウム粉末に結合剤や崩壊剤等の添加剤を配合し、打錠することにより製造される。
【0003】
錠剤用の酸化マグネシウム粉末としては、例えば、平均2次粒子径が0.5~25μmの酸化マグネシウム粉末を用いられることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2010/122996号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、斯かる錠剤用酸化マグネシウム粉末は、微粒子粉末であるために、例えば、梱包用袋、コンテナ或いは製造装置に付着しやすく、付着した微粒子粉末の排出や取り扱い(ハンドリング性)に難があった。このため、錠剤用酸化マグネシウム粉末は、例えば、錠剤製造時のコンテナからの排出不良、造粒後の粉体付着により原料粉末が失われ、錠剤の製造効率が低下してしまう場合があった。一方で、錠剤用酸化マグネシウム粉末の不必要な付着を低減する付着性を改善のために酸化マグネシウム粉末の粒径を大きくすると、打錠障害としてキャッピングの発生を招く場合があった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、付着性が改善されると共に、打錠障害が低減された、錠剤用酸化マグネシウム粉末及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は鋭意検討の結果、酸化マグネシウム粉末に対して、容積絶対湿度(VH)及び吸湿時間(MT)が所定の条件を満たす環境下で吸湿させる吸湿処理工程を加えることにより、付着性が改善されると共に、打錠障害が低減された、優れた錠剤用酸化マグネシウム粉末が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
即ち、本発明の趣旨は、例えば以下に関する。
[1]錠剤用酸化マグネシウム粉末である。上記酸化マグネシウム粉末は、105℃で1時間加熱した場合の乾燥減量が0.4~1.05質量%である。上記酸化マグネシウム粉末は、900℃で4時間加熱した場合の強熱減量が2.5~4.6質量%である。
[2][1]に記載の錠剤用酸化マグネシウム粉末において、BET比表面積が45m

/g以下である。
[3]錠剤用酸化マグネシウム粉末を製造する製造方法である。上記製造方法は、酸化マグネシウム粉末を、以下の式(1)を満たす環境下で吸湿させる吸湿処理工程を含む。
18.0≦VH×MT≦240.0 ・・・(1)
但し式中、VHは容積絶対湿度を表し、MTは吸湿時間を表す。
[4][3]に記載の製造方法において、吸湿処理前の前記酸化マグネシウム粉末の平均2次粒子径D
50
が9.5μm以下である。
[5][3]又は[4]に記載の製造方法において、吸湿処理時の温度が10℃~50℃である。
[6][3]~[5]の何れかに記載の製造方法において、吸湿処理時の相対湿度が40%RH~90%RHである。
[7][3]~[6]の何れかに記載の製造方法において、吸湿処理の時間が1分間~6時間である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、付着性が改善されると共に、打錠障害が低減された、錠剤用酸化マグネシウム粉末及びその製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を具体的な実施の形態に即して詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施の形態に束縛されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、任意の形態で実施することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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