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公開番号
2025012738
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115808
出願日
2023-07-14
発明の名称
過酸化水素ガス発生装置および過酸化水素ガス発生方法
出願人
株式会社テクノ菱和
,
国立大学法人埼玉大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
15/013 20060101AFI20250117BHJP(無機化学)
要約
【課題】より高濃度の過酸化水素ガスを供給することのできる過酸化水素ガス発生装置および過酸化水素ガス発生方法を提供する。
【解決手段】過炭酸ナトリウムと、酸性の固体酸又は塩と、の混合体と、混合体を加熱する加熱装置3と、混合体に気体を供給する気体供給手段と、を有し、加熱装置3が混合体を加熱するともに、気体供給手段を介して気体を混合体に通気する。酸性の個体酸又は塩は、水に溶解して酸性を示す個体酸又は塩である。水に溶解して酸性を示す固体酸又は塩がクエン酸である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
過炭酸ナトリウムと、酸性の固体酸又は塩と、の混合体と、
前記混合体を加熱する加熱装置と、
前記混合体に気体を供給する気体供給手段と、
を有し、
前記加熱装置が前記混合体を加熱するともに、前記気体供給手段を介して前記気体を前記混合体に通気する過酸化水素ガス発生装置。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記酸性の個体酸又は塩は、水に溶解して酸性を示す個体酸又は塩である、請求項1に記載の過酸化水素ガス発生装置。
【請求項3】
前記水に溶解して酸性を示す固体酸又は塩がクエン酸である、請求項2記載の過酸化水素ガス発生装置。
【請求項4】
前記クエン酸がクエン酸一水和物であり、
前記混合体は、前記過炭酸ナトリウムと前記クエン酸一水和物が、モル比が1対0.5~1対3となるように混合されている請求項2記載の過酸化水素ガス発生装置。
【請求項5】
前記加熱装置は、前記加熱装置の混合体加熱部分の温度が、60℃以上120℃以下となるように加熱する請求項1又は2記載の過酸化水素ガス発生装置。
【請求項6】
前記加熱装置は、前記加熱装置の混合体加熱部分の温度が、80℃以上100℃以下となるように加熱する請求項1又は2記載の過酸化水素ガス発生装置。
【請求項7】
前記混合体は粉末状の前記過炭酸ナトリウムおよび粉末状の前記クエン酸が混合されてなる請求項3記載の過酸化水素ガス発生装置。
【請求項8】
過炭酸ナトリウムと、酸性の固体酸又は塩と、の混合体を加熱し、過酸化水素ガスを発生させる加熱工程と、
前記過酸化水素ガスが対象空間に向かって流れるように、前記過酸化水素ガスに向けて前記気体を供給する気体供給工程と、を含む過酸化水素ガス発生方法。
【請求項9】
前記酸性の個体酸又は塩は、水に溶解して酸性を示す個体酸又は塩である、請求項8に記載の過酸化水素ガス発生装置。
【請求項10】
前記水に溶解して酸性を示す固体酸又は塩がクエン酸である、請求項9記載の過酸化水素ガス発生方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、過酸化水素ガス発生装置および過酸化水素ガス発生方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、クリーンルーム等の対象空間の殺菌では、急性毒性や発癌性など、人体への有害性が問題視されているホルムアルデヒドに代わり、過酸化水素(H
2
O
2
)ガスが用いられるようになっている。一方、過酸化水素(H
2
O
2
)ガスは、2H
2
O
2
→2H
2
O+O
2
の化学式のように分解することで最終的に酸素と水になり、有害な物質が発生しない。そのため、過酸化水素ガスは、クリーンルームをはじめとする室内や、ドラフトチャンバー、アイソレーター、RABS(Restricted Access Barrier Systems:アクセス制限バリアシステム)、安全キャビネット、バスボックス等の小空間の殺菌に使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-288647号公報
【非特許文献】
【0004】
Takeshi Wada、Nobuyoshi Koga、“Kinetics and Mechanism of the Thermal Decomposition of Sodium Percarbonate: Role of the Surface Product Layer”、THE JOURNAL OF PHYSICAL CHEMISTRY A、2013、1880-1889頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来では、過酸化水素ガスの発生には、過酸化水素水が用いられている。過酸化水素水は、通常35wt%の水溶液として市販されているため、これを殺菌に用いると過酸化水素ガスと水蒸気が発生し対象室内の湿度が上昇する。そのため、壁面等に水蒸気の結露が発生し、クリーンルーム等の構造材を腐食させるという問題があった。このような問題に対処するために、従来では、特殊なフィルタ等を用いて過酸化水素ガスから水分を取り除いたり、冷却コイルを有する除湿装置等を配置して対象空間内の除湿を行ったりしていた。そのため、システムの大型化や高額化を招いていた。
【0006】
また、過酸化水素を含む物質としては過炭酸ナトリウムが知られている。過炭酸ナトリウムは洗剤等に配合され、水溶液中では過酸化水素と炭酸ナトリウムに解離する。過炭酸ナトリウムを加熱することで、気相中において過酸化水素を脱離させることは可能である。しかし、加熱により脱離した過酸化水素は、直ちに水と酸素に分解されるため、過炭酸ナトリウムから過酸化水素ガスを得ることはできなかった。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解決するために提案されたものである。本発明の目的は、より高濃度の過酸化水素ガスを供給することのできる過酸化水素ガス発生装置および過酸化水素ガス発生方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者は、過炭酸ナトリウムの加熱時に生じる水膜が弱塩基性を示すことが発生する過酸化水素ガス濃度の上昇の妨げになっていると考えた。そこで水膜のpHが酸性となるような物質を混合すれば高濃度の過酸化水素ガスが得られると考え、鋭意検討を行った。その結果、酸性の固体酸又は塩を過炭酸ナトリウムに混合することで、より高濃度の過酸化水素ガスが発生するとの知見を得た。
【0009】
(1)過炭酸ナトリウムと、酸性の固体酸又は塩と、の混合体と、前記混合体を加熱する加熱装置と、前記混合体に気体を供給する気体供給手段と、を有し、前記加熱装置が前記混合体を加熱するともに、前記気体供給手段を介して前記気体を前記混合体に通気する。
【0010】
(2)前記酸性の個体酸又は塩は、水に溶解して酸性を示す個体酸又は塩であっても良い。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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