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公開番号2024180218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023122784
出願日2023-07-27
発明の名称NH2-MIL-53に基づくアフラトキシンB1の検出方法
出願人青島農業大学
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類B01D 15/00 20060101AFI20241219BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】アフラトキシンを検出する技術分野に属し、NH2-MIL-53(Al)に基づくアフラトキシンB1の検出方法を開示する。
【解決手段】NH2-MIL-53(Al)は、AlCl3・6H2Oを超純水に溶解させ、撹拌しながらNH2-BDCを加え、その後、撹拌しながら尿素水溶液を加え、150℃で5時間維持した後、室温まで自然冷却することによって、黄色固体を得る。本発明により調製されたNH2-MIL-53(Al)は、AFB1に対して良好な感度と選択性を有し、静電紡糸ナノ繊維薄膜に蛍光プローブを担持させることにより、携帯可能なフレキシブル・センサーを調製する。フレキシブル・センサーをスマートフォンに成功的に組み合わせることにより、検出コストと時間を大幅に削減し、現場でのAFB1の定性認識と定量検出に有望な方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
NH

-MIL-53(Al)であって、
前記NH

-MIL-53(Al)の調製方法は、
(1)AlCl

・6H

Oを超純水に溶解し、撹拌しながらNH

-BDCを加え、撹拌して「溶液1」を得るステップ、
(2)尿素を超純水に溶解させ、「溶液2」を得るステップ、
(3)「溶液2」を、継続して撹拌しながら「溶液1」にゆっくり加え、均一に撹拌し、150℃で5時間維持した後、室温まで自然冷却し、黄色固体を得るステップ、
(4)黄色固体を脱イオン水で3回洗浄して遠心分離し、黄色固体をDMFに分散させ、懸濁液を室温の暗所で24時間撹拌し、その後、遠心分離してDMFを除去し、上記固体をメタノールに分散させ、室温の暗所で24時間撹拌し、その後、遠心分離してメタノールを除去するステップ、および
(5)ステップ(4)で洗浄した後の生成物を50℃で24時間真空乾燥することによって、NH

-MIL-53(Al)粉末を得るステップを含むことを特徴とするNH2-MIL-53(Al)。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載のNH2-MIL-53(Al)をアフラトキシンの検出に応用することを特徴とする応用。
【請求項3】
アフラトキシンの検出方法であって、
請求項1に記載のNH

-MIL-53(Al)を分散液に調製し、分散液に検出待ちのサンプル溶液を加え、室温でインキュベートした後、330nmの励起下で、混合溶液の430nmにおける蛍光強度を記録し、蛍光強度とアフラトキシン濃度の標準曲線を照合することによって、検出待ちのサンプルにおけるアフラトキシンの含量を計算して得るステップを含むことを特徴とするアフラトキシンの検出方法。
【請求項4】
請求項1に記載のNH

-MIL-53(Al)をアフラトキシンの検出用試薬調製に応用することを特徴する、応用。
【請求項5】
NH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜であって、
静電紡糸方法によって、請求項1に記載のNH2-MIL-53(Al)をナ(Al)をナノ繊維膜に調製することを特徴とするNH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜。
【請求項6】
NH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜の調製方法は、
請求項1に記載のNH

-MIL-53(Al)粉末およびポリアクリロニトリル(PAN)を取ってDMFに溶解し、90℃で2時間激しく撹拌して、NH

-MIL-53(Al)/PAN溶液を得るステップと、NH

-MIL-53(Al)/PAN溶液を使い捨て針管に装填し、静電紡糸装置に入れて紡糸するステップとを含むことを特徴とする請求項5に記載のNH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜。
【請求項7】
請求項6に記載のNH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜をアフラトキシンの検出に応用することを特徴とする応用。
【請求項8】
穀物または落花生におけるアフラトキシンの検出に用いられることを特徴とする請求項7に記載の応用。
【請求項9】
請求項6に記載のNH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜を用いて、アフラトキシンを検出する方法であって、
NH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜に検出待ちのサンプル溶液を滴下し、室温でインキュベートした後、ナノ繊維の蛍光写真を撮影し、色認識ソフトにより写真のGとBのデータを迅速に取得し、G/Bの値を計算し、それをG/Bとアフラトキシン濃度の関係曲線に代入し、この物質中のアフラトキシン濃度を計算して得るステップを含むことを特徴とするNH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜を用いて、アフラトキシンを検出する方法。
【請求項10】
請求項6に記載のNH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜を用いて、アフラトキシンを検出する方法において、
前記検出待ちのサンプル溶液は、粉砕したサンプルを取ってアセトニトリルと混合した後、上澄み液をほぼ乾燥するまで回転蒸発させ、PBS溶液に分散して遠心分離し、0.22μmの濾過膜で濾過することによって、検出待ちのサンプル溶液を調製して得ることを特徴とする請求項9に記載のNH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜を用いて、アフラトキシンを検出する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アフラトキシンを検出する技術分野に属し、特に、NH

-MIL-53(Al)に基づくアフラトキシンB

の検出方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
アフラトキシンB

(AFB

)は最も有害で一般的なマイコトキシンであり、経済的で、鋭敏で、簡便で迅速なAFB

検出方法を確立する必要がある。
【0003】
現在、AFB

を検出する方法には、主に酵素結合免疫吸着測定法、高速液体クロマトグラフィー、メンブレンフロー免疫分析法、免疫分析クロマトグラフィーおよび電気化学的方法がある。クロマトグラフィーはAFB

の検出感度が高いが、コストが高く、サンプルの調製過程が複雑で、使用者に対する技術的要求も高い。免疫測定クロマトグラフィーには生体分子が組み込まれているため、この方法の堅牢性が低い。これらの方法には、装置が高価で、操作が複雑で時間がかかるなどの共通の欠点もある。これらの欠点は、発展途上国におけるこれらの方法の普及を制限する可能性がある。発光性有機金属骨格(LMOF)は新型化学センサーとして、その感度が高く、基質選択性が良好で、再現性が良好で、装置が簡便などの利点により注目を集めている。現在までに、MOFに基づくセンサーをAFB

の検出に用いた報告がいくつかある。しかし、これらのセンサーのセンシング機構は、一般的に「オフ」センシングと呼ばれる発光消光(すなわち蛍光消光)であり、それは、優れた感度、選択性および実用性などの発光「オン」原理に基づいて動作するセンサーの利点に欠けている。したがって、AFB

検出のための堅牢で効率的なMOFに基づく蛍光「オン」センサーを開発することはより意義があり、需要が高い。
[発明の概要]
[課題を解決するための手段]
【0004】
本発明は、従来技術に存在する問題に鑑み、NH

-MIL-53(Al)に基づくアフラトキシンB

の検出方法を提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術解決策を採用する。
【0006】
NH

-MIL-53の調製方法は、
(1)AlCl

・6H

Oを超純水に溶解し、撹拌しながらNH

-BDCを加え、撹拌して「溶液1」を得るステップ、
(2)尿素を超純水に溶解させ、「溶液2」を得るステップ、
(3)「溶液2」を、継続して撹拌しながら「溶液1」にゆっくり加え、均一に撹拌し、150℃で5時間維持した後、室温まで自然冷却し、黄色固体を得るステップ、
(4)黄色固体を脱イオン水で3回洗浄して遠心分離し、黄色固体をDMFに分散させ、懸濁液を室温の暗所で24時間撹拌し、その後、遠心分離してDMFを除去し、上記固体をメタノールに分散させ、室温の暗所で24時間撹拌し、その後、遠心分離してメタノールを除去するステップ、および
(5)ステップ(4)で洗浄した後の生成物を50℃で24時間真空乾燥することによって、NH

-MIL-53(Al)粉末を得るステップを含む。
【0007】
上記のNH

-MIL-53(Al)は、アフラトキシンの検出に応用される。
【0008】
アフラトキシンの検出方法は、上記のNH

-MIL-53(Al)を分散液に調製し、分散液に検出待ちのサンプル溶液を加え、室温でインキュベートした後、330nmの励起下で、混合溶液の430nmにおける蛍光強度を記録し、蛍光強度とアフラトキシン濃度の標準曲線を照合することによって、検出待ちのサンプルにおけるアフラトキシンの含量を計算して得るステップを含む。
【0009】
上記のNH

-MIL-53(Al)は、アフラトキシンの検出用試薬調製に応用される。
【0010】
NH

-MIL-53(Al)を担持した静電紡糸ナノ繊維膜は、静電紡糸方法によって、上記のNH

-MIL-53(Al)をナノ繊維膜に調製する。
(【0011】以降は省略されています)

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