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公開番号2024169828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023086602
出願日2023-05-26
発明の名称担持光触媒
出願人個人
代理人
主分類B01J 35/39 20240101AFI20241129BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】アニオン化合物、キレート化剤、光触媒及び必要により基材(E)から形成され簡単な手法にもかかわらず均一な光触媒薄膜を有する担持光触媒を提供する。
【解決手段】本発明に係る担持光触媒はアニオン化合物、キレート化剤、光触媒と必要により無機材料および基材から形成される担持光触媒で、以下の方法で形成される。即ち光触媒を含むアニオン化合物(A)と光触媒を含まないキレート化剤(B)を接触させて担持光触媒を得る。更には光触媒が添加されていないアニオン化合物と光触媒を含むキレート化剤を液中で接触させて担持光触媒を得る。更には光触媒を含むアニオン化合物(A)と光触媒が添加されたキレート化剤を接触させて担持光触媒を得る。さらには無機材料を含み基材(E)と複合化されている担持光触媒である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アニオン化合物(A)、キレート化剤(B)、光触媒(C)と必要により無機材料(D)および基材(E)から形成される担持光触媒。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
光触媒(C)がアニオン化合物(A)もしくキレート化剤(B)に添加されている請求項1記載の担持光触媒。
【請求項3】
アニオン化合物(A)とキレート化剤(B)を接触させて形成される請求項1もしくは請求項2記載の担持光触媒。
【請求項4】
基材(E)と複合化された請求項1~請求項3のいずれかに記載の担持光触媒。
【請求項5】
内部が中空の請求項1~請求項4のいずれかに記載の担持光触媒。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は担持光触媒に関する。さらに詳しくは、光触媒を均一な薄膜で担持した担持光触媒である。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
光触媒のサイズは粉体で20nm、水分散体では50~100nm程度である。光触媒の反応は表面だけで起こるため簡単な方法で光触媒は均一なこれらの厚みの薄膜で表面に担持される事が経済的にも工法的にも好ましい。従来の担持光触媒に関してはタングステン化合物にパラジウム化合物を混練法または湿式調整法で担持(特許文献1)、加水分解性ケイ素化合物(特許文献2)、光触媒物質を高速溶射またはスパッタ(特許文献3)、金属酸化物微粒子を担持した光触媒薄膜(特許文献4)が提案されている。しかしながら、これらの方法では簡単な手法で均一は担持光触媒を作成することは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-091172
特開2015-057491
特開2015-073978
特開2016-093768
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、簡単な手法で作成される均一な光触媒薄膜を有する担持光触媒を得る事である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、アニオン化合物(以下、(A)と略)、キレート化剤(以下、(B)と略)、光触媒(以下、(C)と略)、必要により無機材料(以下、(D)と略)及び基材(以下、(E)と略)から作成される均一な薄膜を有する担持光触媒である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の担持光触媒は簡単な手法で表面に光触媒の均一な薄膜作成できるため工法的、経済的に光機能を発揮するという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明における担持光触媒は(C)が添加された(A)もしくは(B)の(A)と(B)とを必要により(D)及び(E)の存在下、接触させキレート化反応により得られる。
【0008】
本発明における(A)としてはアニオン性エマルジョン(以下、(A―1)と略)、セルロースナノファイバー(以下、(A―2)と略)及びアルギン酸塩(以下、(A―3)と略)が挙げられる。(A―1)の例としてはウレタン系、例えばパーマリンUA―150(三洋化成工業(株)製、シリコン系、例えばシリーヌRU911(日信化学工業(株)製)、エステル系、例えばプラスコートZ-687(互応化学工業(株)製)、オレフィン系、例えばアローベースDC―1010(ユニチカ(株)製)、フッ素系、例えばルミフロンFE4300(AGC(株)製)等が挙げられる。
【0009】
(A―2)の例としてはTC―01A、TC―02X ((共に日本製紙(株)製)、BiNFi―S(SUGINO MACHINE(製)等が挙げられる。(A―3)の例としてはアルギン酸ナトリウム及びアルギン酸カリウムが挙げられる。(A―1)、(A―2)は単独もしくは水で2~5倍に希釈して使用する。(A―3)は通常、水に溶解して使用する。(A―3)の水溶液の固形分は通常0.3%~5%、好ましくは0.4%~2%である。このうち(A―2)は酸化セルロースナノファイバーが好ましく、(A―3)のうちアルギン酸ナトリウムが好ましい。これらは混合して使用してもよい。
【0010】
本発明における(B)としてはカチオン化合物(以下、(B―1)と略)、グルコール酸(以下、(B―2)と略)及び多価アミン(以下、(B―3)と略)及び無機アルカリ化合物(以下、(B―4)と略)の水溶液もしくは水分散液が挙げられる。(B―1)の例としては多価無機塩、例えば硫酸アルミニウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム等が、(B―2)の例としては例えばリンゴ酸、クエン酸、グルコン酸、酒石酸等が、(B―3)の例としては、例えばエチレンジアミンテトラミンの水溶液が挙げられる。これらのうち(B―1)では塩化カルシウム、(B―2)のクエン酸及び(B―4)のセメントが好ましい。その水溶液固形分は通常0.01%~40%、好ましくは0.05%~10%である。これらは混合して使用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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