TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024170941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087719
出願日
2023-05-29
発明の名称
気体分離膜
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
71/70 20060101AFI20241204BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】機械的特性に優れ、かつ、二酸化炭素のガス選択比と二酸化炭素の気体透過度とを両立させ得る気体分離膜を提供すること。
【解決手段】多孔質層と、前記多孔質層の一方の面に密着し、高分子材料で構成される分離層と、を有し、二酸化炭素および非対象成分を含む混合ガスから二酸化炭素を分離する気体分離膜であって、前記分離層の平均厚さをtとし、前記多孔質層の平均空孔径をdとし、前記多孔質層の平均厚さをTとするとき、tが、5nm以上500nm以下であり、比d/tが、2.0超100以下であり、比T/tが、100以上10000以下であることを特徴とする気体分離膜。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
多孔質層と、
前記多孔質層の一方の面に密着し、高分子材料で構成される分離層と、
を有し、二酸化炭素および非対象成分を含む混合ガスから二酸化炭素を分離する気体分離膜であって、
前記分離層の平均厚さをtとし、
前記多孔質層の平均空孔径をdとし、
前記多孔質層の平均厚さをTとするとき、
tが、5nm以上500nm以下であり、
比d/tが、2.0超100以下であり、
比T/tが、100以上10000以下であることを特徴とする気体分離膜。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記高分子材料は、オルガノポリシロキサンを含む請求項1に記載の気体分離膜。
【請求項3】
前記多孔質層の平均空孔径dが、5nm以上1000nm以下である請求項1または2に記載の気体分離膜。
【請求項4】
前記多孔質層の平均厚さTが、10μm以上500μm以下である請求項1または2に記載の気体分離膜。
【請求項5】
前記多孔質層の構成材料は、高分子材料、セラミック材料または金属材料である請求項1または2に記載の気体分離膜。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体分離膜に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
カーボンニュートラルやカーボンマイナスの実現に向けて、火力発電所やボイラー設備等から排出される二酸化炭素や大気中の二酸化炭素を取り込んで回収する技術が検討されている。この技術として、気体分離膜を用いて二酸化炭素を分離する膜分離法が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、特定のガスを選択的に透過させるガス選択透過性膜が開示されている。このガス選択透過性膜は、フィルム状高分子多孔性支持体にシロキサン化合物の薄膜を積層する、薄膜の表面層に非重合性ガスによるプラズマ処理を施す、および、その薄膜上にプラズマ重合膜を堆積する、というプロセスを経て製造されている。また、これらのプロセスにより、薄膜とプラズマ重合膜との接着性が強固なガス選択透過性膜が得られること、および、薄膜の厚さは1μmから30μmであること、が開示されている。さらに、このガス選択透過性膜を用いて、酸素、水素、ヘリウム等のガスを選択的に透過させ、分離されたガスを回収することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭60-75320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のガス選択透過性膜では、所定の成分を透過させるために大きな差圧が必要になる。このため、成分の分離におけるエネルギー消費量が大きいという課題がある。また、所定の成分の透過度を高めようとすると、その成分の分離性能が低下し、反対に、所定の成分の分離性能を高めようとすると、その成分の透過度が低下するという課題もある。
【0006】
そこで、機械的特性に優れ、かつ、二酸化炭素のガス選択比と二酸化炭素の気体透過度とを両立させ得る気体分離膜を実現することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の適用例に係る気体分離膜は、
多孔質層と、
前記多孔質層の一方の面に密着し、高分子材料で構成される分離層と、
を有し、二酸化炭素および非対象成分を含む混合ガスから二酸化炭素を分離する気体分離膜であって、
前記分離層の平均厚さをtとし、
前記多孔質層の平均空孔径をdとし、
前記多孔質層の平均厚さをTとするとき、
tが、5nm以上500nm以下であり、
比d/tが、2.0超100以下であり、
比T/tが、100以上10000以下である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る気体分離膜を模式的に示す断面図である。
実施形態の変形例に係る気体分離膜を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の気体分離膜を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.気体分離膜
まず、実施形態に係る気体分離膜の構成について説明する。
【0010】
図1は、実施形態に係る気体分離膜1を模式的に示す断面図である。
図1に示す気体分離膜1は、二酸化炭素および非対象成分を含む混合ガスから、二酸化炭素を選択的に透過させる機能を有する。図1に示す気体分離膜1は、多孔質層2と、分離層3と、を有する。非対象成分とは、混合ガスに含まれる、二酸化炭素以外の気体成分を指す。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
担持光触媒
5日前
東レ株式会社
分離方法
1か月前
個人
トリチウム水濃縮装置
1か月前
NOK株式会社
除湿装置
1か月前
有限会社レイノ
嘔吐物の処理剤
12日前
株式会社テイエルブイ
フィルター装置
1か月前
株式会社フルヤ金属
触媒
今日
株式会社フクハラ
圧縮空気圧回路
5日前
松本油脂製薬株式会社
泡消火薬剤用消泡剤
7日前
住友金属鉱山株式会社
蒸気回収機構
5日前
CYC株式会社
工業炉用煤塵除去装置
14日前
東レ株式会社
再生複合半透膜およびエレメント
1か月前
住友化学株式会社
混合物の製造方法
1か月前
三菱重工業株式会社
脱硫装置
1か月前
ヤマシンフィルタ株式会社
カプセルフィルタ
13日前
トヨタ自動車株式会社
二酸化炭素の固定方法
1か月前
株式会社丸山製作所
液体浄化装置
12日前
株式会社フルヤ金属
担持触媒の作製方法
今日
東洋リビング株式会社
除湿ユニットおよび保管庫
6日前
大同化学株式会社
ワックスソリューション液の製造方法
6日前
トヨタ自動車株式会社
吸着システム及び吸着方法
5日前
国立大学法人広島大学
二酸化炭素吸放出材
今日
セイコーエプソン株式会社
気体分離膜
今日
株式会社デンソー
二酸化炭素供給装置
1か月前
TOTO株式会社
光触媒塗装体
1か月前
TOTO株式会社
光触媒塗装体
1か月前
株式会社日阪製作所
混合器
1か月前
株式会社日阪製作所
混合器
1か月前
TOTO株式会社
光触媒塗装体
1か月前
株式会社デンソー
二酸化炭素供給装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
気体分離膜
今日
JFEスチール株式会社
炭酸ガスの固定化方法
1か月前
CKD株式会社
ガス製造装置、及びガス製造方法
21日前
株式会社パウレック
フィルタ及び粉粒体処理装置
1か月前
旭化成メディカル株式会社
多孔質膜
6日前
国立大学法人北海道大学
酸素還元触媒の製造方法
6日前
続きを見る
他の特許を見る