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公開番号2024169122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086336
出願日2023-05-25
発明の名称除湿ユニットおよび保管庫
出願人東洋リビング株式会社
代理人個人
主分類B01D 53/26 20060101AFI20241128BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】除湿処理における庫内の除湿効率および加熱再生処理における乾燥剤の再生効率をともに向上させることができる除湿ユニットおよびそれを用いた保管庫を提供する。
【解決手段】庫内10の空気を乾燥装置20が設置された乾燥室22に導く庫内流入路23と乾燥室22との隔壁230、および乾燥室22の空気を庫内10に導く庫内流出路24と乾燥室22との隔壁240にそれぞれ形成され、庫内シャッタ27a、27bにより開閉される庫内側開口部231、241の面積を、庫外の空気を乾燥室22に導く庫外流入路25と乾燥室22との隔壁250、および乾燥室22の空気を庫外に導く庫外流出路26と乾燥室22との隔壁260にそれぞれ形成され、庫外シャッタ28a、28bにより開閉される庫外側開口部251、261の面積より大きくした。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
保管庫の庫内を除湿する除湿ユニットであって、
加熱再生可能な乾燥剤が充填された乾燥装置と、
前記乾燥装置が設置された乾燥室と、
前記庫内の空気を前記乾燥室内に導く庫内流入路と、
前記乾燥室内の空気を前記庫内に導く庫内流出路と、
前記保管庫の庫外の空気を前記乾燥室内に導く庫外流入路と、
前記乾燥室内の空気を前記庫外に導く庫外流出路と、
前記庫内流入路と前記乾燥室との隔壁および前記庫内流出路と前記乾燥室との隔壁にそれぞれ形成された庫内側開口部と、
前記庫外流入路と前記乾燥室との隔壁および前記庫外流出路と前記乾燥室との隔壁にそれぞれ形成され庫外側開口部と、
前記庫内側開口部毎に設けられ、当該庫内側開口部を開閉する庫内シャッタと、
前記庫外側開口部毎に設けられ、当該庫外側開口部を開閉する庫外シャッタと、を備え、
前記庫内側開口部は、
前記庫外側開口部より大きい面積を有する
ことを特徴とする除湿ユニット。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の除湿ユニットであって、
前記庫内流入路および前記庫外流入路は、前記乾燥室の長さ方向の一方の端部側に設けられ、
前庫内流出路および前記庫外流出路は、前記乾燥室の長さ方向の他方の端部側に設けられ、
前記庫内側開口部が形成された前記隔壁は、それぞれの延長線が前記乾燥室の前面側で交差するように、前記乾燥室の長さ方向に対して斜めに形成され、
前記庫外側開口部が形成された前記隔壁は、前記乾燥室の長さ方向に対して垂直に形成されている
ことを特徴とする除湿ユニット。
【請求項3】
請求項1に記載の除湿ユニットであって、
前記庫内流入路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫内側開口部を開閉する前記庫内シャッタに取り付けられ、当該庫内シャッタを軸回りに回転させる第1の庫内シャッタ回転軸と、
前記庫外流入路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫外側開口部を開閉する前記庫外シャッタに取り付けられ、当該庫外シャッタを軸回りに回転させる第1の庫外シャッタ回転軸と、
前記庫内流出路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫内側開口部を開閉する前記庫内シャッタに取り付けられ、当該庫内シャッタを軸回りに回転させる第2の庫内シャッタ回転軸と、
前記庫外流出路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫外側開口部を開閉する前記庫外シャッタに取り付けられ、当該庫外シャッタを軸回りに回転させる第2の庫外シャッタ回転軸と、
前記庫内流入路および前記庫外流入路の外部に設けられ、前記第1の庫内シャッタ回転軸および前記第1の庫外シャッタ回転軸を連動して回転させる第1のリンク機構と、
前記庫内流出路および前記庫外流出路の外部に設けられ、前記第2の庫内シャッタ回転軸および前記第2の庫外シャッタ回転軸を連動して回転させる第2のリンク機構と、をさらに備え、
前記第1のリンク機構は、
前記庫内流入路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫内側開口部を開閉する前記庫内シャッタが開いたときに前記庫外流入路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫外側開口部を開閉する前記庫外シャッタが閉じ、かつ当該庫内シャッタが閉じたときに当該庫外シャッタが開くように、前記第1の庫内シャッタ回転軸および前記第1の庫外シャッタ回転軸を連動して回転させ、
前記第2のリンク機構は、
前記庫内流出路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫内側開口部を開閉する前記庫内シャッタが開いたときに前記庫外流出路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫外側開口部を開閉する前記庫外シャッタが閉じ、かつ当該庫内シャッタが閉じたときに当該庫外シャッタが開くように、前記第2の庫内シャッタ回転軸および前記第2の庫外シャッタ回転軸を連動して回転させる
ことを特徴とする除湿ユニット。
【請求項4】
請求項3に記載の除湿ユニットであって
前記庫内流入路および前記庫外流入路間の空気のリークを防止する流入路分離用隔壁と、
前記庫内流出路および前記庫外流出路間の空気のリークを防止する流出路分離用隔壁と、をさらに備える
ことを特徴とする除湿ユニット。
【請求項5】
請求項3に記載の除湿ユニットであって、
電源投入により、前記庫内流入路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫内側開口部を開閉する前記庫内シャッタを閉じる方向に前記第1のリンク機構を駆動する第1のアクチュエータと、
電源投入により、前記庫内流出路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫内側開口部を開閉する前記庫内シャッタを閉じる方向に前記第2のリンク機構を駆動する第2のアクチュエータと、
前記庫外流入路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫外側開口部を開閉する前記庫外シャッタおよび前記庫外流出路と前記乾燥室との前記隔壁に形成された前記庫外側開口部を開閉する前記庫外シャッタのそれぞれと前記乾燥室の幅方向の中央部において連結され、前記庫外シャッタ各々を閉じる方向に付勢するバイアスばねと、をさらに備える
ことを特徴とする除湿ユニット。
【請求項6】
庫内を除湿する保管庫であって、
前記保管庫の内壁に設置された請求項1ないし5のいずれか一項に記載の除湿ユニットと、
前記除湿ユニットの取付面に形成され、前記庫外流入路および前記庫外流出路を庫外に繋ぐ開口部と、を備える
ことを特徴とする保管庫。
【請求項7】
庫内を除湿する保管庫であって、
前記保管庫の外壁に設置された請求項1ないし5のいずれか一項に記載の除湿ユニットと、
前記除湿ユニットの取付面に形成され、前記庫内流入路および前記庫内流出路を庫内に繋ぐ開口部と、
を備える
ことを特徴とする保管庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、保管庫の庫内を除湿する除湿ユニットおよびそれを備えた保管庫に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、精密機器、食品、化学薬品等の保管品を保管する保管庫の庫内を除湿する除湿ユニットが知られている(例えば特許文献1)。この種の除湿ユニットは、除湿ユニット内に配置された乾燥装置と、除湿ユニット内および庫内間の空気循環を行わせるための庫内シャッタと、除湿ユニット内および庫外間の空気循環を行わせるための庫外シャッタと、を有する。乾燥装置は、乾燥装置内に充填された球状、ペレット状等の加熱再生可能な乾燥剤と、乾燥剤を加熱再生するためのヒータと、を有する。そして、除湿ユニットは、庫内シャッタを開いて庫外シャッタを閉じることにより、除湿ユニット内および庫内間を空気循環させて、乾燥装置内に充填された乾燥剤が空気中の水分を吸湿することにより庫内の空気を除湿する(除湿処理)。また、庫内シャッタを閉じて庫外シャッタを開くことにより、除湿ユニット内および庫外間を空気循環させるとともに、ヒータをオンにして乾燥剤を加熱することにより、乾燥装置内に充填された乾燥剤に吸湿された水分を気化して庫外に放出し乾燥剤の乾燥能力を再生させる(加熱再生処理)。これらの処理を繰り返し行うことにより庫内を低湿度化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-134034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、この種の除湿ユニットにおいて、除湿処理による庫内の除湿効率を向上させるには、除湿ユニット内および庫内間の空気循環量を多くして、より多くの庫内の空気を乾燥装置内に充填された乾燥剤に触れさせることが効果的である。また、加熱再生処理における乾燥剤の再生効率を向上させるには、乾燥剤を十分に加熱して、乾燥剤に吸湿された水分を気化させる必要がある。このためには、加熱再生処理中、除湿ユニット内を高温に保つことが効果的である。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、除湿処理における庫内の除湿効率および加熱再生処理における乾燥剤の再生効率をともに向上させることができる除湿ユニットおよびそれを用いた保管庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明では、庫内の空気を乾燥装置が設置された乾燥室内に導く庫内流入路と乾燥室との隔壁、および乾燥室内の空気を庫内に導く庫内流出路と乾燥室との隔壁にそれぞれ形成され、庫内シャッタにより開閉される庫内側開口部の面積を、庫外の空気を乾燥室内に導く庫外流入路と乾燥室との隔壁、および乾燥室内の空気を庫外に導く庫外流出路と乾燥室との隔壁にそれぞれ形成され、庫外シャッタにより開閉される庫外側開口部の面積より大きくした。
【0007】
ここで、庫内流入路および庫外流入路は、乾燥室の長さ方向の一方の端部側に設けられ、庫内流出路および庫外流出路は、乾燥室の長さ方向の他方の端部側に設けられ、庫内側開口部が形成された隔壁は、それぞれの延長線が乾燥室の前面側で交差するように、乾燥室の長さ方向に対して斜めに形成され、庫外側開口部が形成された隔壁は、乾燥室の長さ方向に対して垂直に形成されることが好ましい。このようにすることで、除湿ユニットの厚みを抑えつつ、庫外側開口部に対して庫内側開口部の面積をより大きくすることができる。
【0008】
例えば、本発明は、
保管庫の庫内を除湿する除湿ユニットであって、
加熱再生可能な乾燥剤が充填された乾燥装置と、
前記乾燥装置が設置された乾燥室と、
前記庫内の空気を前記乾燥室内に導く庫内流入路と、
前記乾燥室内の空気を前記庫内に導く庫内流出路と、
前記保管庫の庫外の空気を前記乾燥室内に導く庫外流入路と、
前記乾燥室内の空気を前記庫外に導く庫外流出路と、
前記庫内流入路と前記乾燥室との隔壁および前記庫内流出路と前記乾燥室との隔壁にそれぞれ形成された庫内側開口部と、
前記庫外流入路と前記乾燥室との隔壁および前記庫外流出路と前記乾燥室との隔壁にそれぞれ形成され庫外側開口部と、
前記庫内側開口部毎に設けられ、当該庫内側開口部を開閉する庫内シャッタと、
前記庫外側開口部毎に設けられ、当該庫外側開口部を開閉する庫外シャッタと、を備え、
前記庫内側開口部は、
前記庫外側開口部より大きい面積を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、庫内側開口部の面積を庫外側開口部の面積より大きくしたので、除湿ユニット内および庫内間の空気循環量を、除湿ユニット内および庫外間の空気循環量に比べて多くして、より多くの庫内の空気を乾燥装置内に充填された乾燥剤に触れさせることができる。これにより、除湿処理による庫内の除湿効率を向上させることができる。また、除湿ユニット内および庫外間の空気循環量を、除湿ユニット内および庫内間の空気循環量に比べて少なくして、加熱再生処理中、乾燥室内を高温にして乾燥剤を十分に加熱し、乾燥剤に吸湿された水分を気化させることができる。これにより、加熱再生処理における乾燥剤の再生効率を向上させることができる。このように、本発明によれば、除湿処理における庫内の除湿効率および加熱再生処理における乾燥剤の再生効率をともに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態に係る保管庫1の概略正面図である。
図2は、図1に示す保管庫1のA-A概略断面図および制御盤3の概略機能構成図である。
図3(A)、図3(B)、図3(C)および図3(D)は、除湿ユニット2の概略左側面図、概略正面図、概略右側面図、および概略背面図である。
図4は、図3(A)に示す除湿ユニット2のB-B概略断面拡大図である。
図5は、図3(B)に示す除湿ユニット2のC-C概略断面拡大図である。
図6は、除湿処理時における第1リンク機構29aおよび第2リンク機構29bの動作を説明するための図である。
図7は、加熱再生処理時における第1リンク機構29aおよび第2リンク機構29bの動作を説明するための図である。
図8は、保管庫1の動作を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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