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公開番号
2025168954
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-12
出願番号
2024073853
出願日
2024-04-30
発明の名称
有機物含有水の脱泡処理装置
出願人
栗田工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B01D
61/00 20060101AFI20251105BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】有機物含有水から高脱泡率にて気泡を除去することができる有機物含有水の脱泡処理装置を提供する。
【解決手段】被処理水収集部1内の原水が原水流入管2を介して有機物含有水の脱泡処理装置3内の液相室に供給される。脱泡処理装置3内は、膜4によって液相室5と気相室6とに区画されている。原水が液相室4内を流れる間に原水中の気泡が膜4を透過して気相室6内に移動し、原水中の気泡が除去される。気泡が除去された処理水は、処理水配管7を介して取り出される。膜4として細孔径が0.1~2μmの多孔質膜を用いる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機物含有水中の気泡を除去する膜と、該膜によって隔てられた液相室及び気相室とを有する有機物含有水の脱泡処理装置において、
該膜は、0.1~2μmの細孔を有する疎水性多孔質膜であることを特徴とする有機物含有水の脱泡処理装置。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
有機物含有水中の気泡を除去する膜と、該膜によって隔てられた液相室及び気相室とを有する有機物含有水の脱泡処理装置において、
該膜は、スキン層を有する疎水性膜であることを特徴とする有機物含有水の脱泡処理装置。
【請求項3】
前記スキン層を有する疎水性膜は中空糸膜であることを特徴とする請求項2の有機物含有水の脱泡処理装置。
【請求項4】
前記中空糸膜はベッセルの中空糸膜配備室内に配備されており、該ベッセル内に集水管が設置されており、
該集水管にスリットが設けられていることを特徴とする請求項3の有機物含有水の脱泡処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は有機物含有水の脱泡処理装置に関り、特に微小重力空間における水再生装置に用いるのに好適な有機物含有水の脱泡処理装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
宇宙ステーションなどの微小重力環境の閉鎖空間では、回収した水の再生が重要であるが、微小重力環境では浮力が働かないため、回収水に気泡が多く混在している。遠心分離機を用いると90%程度の気泡除去が可能であるが、高い回収率で飲料水に再生することが求められる水再生装置の場合、気泡を含まない有機物含有排水を原水とする必要がある。
【0003】
特許文献1には、有機物含有水の脱泡処理装置として、脱気膜による気泡分離装置が記載されている。特許文献1では、脱気膜としてフッ素樹脂やポリプロピレン製の多孔質膜が好適とされている。なお、一般に、フッ素樹脂やポリプロピレン製の多孔質膜の孔径は、10~50nm程度である。
【0004】
特許文献2には、スキン層を有する中空糸膜を備えた脱気膜モジュールにより、ボイラ水の脱気を行うことが記載されている。スキン層とは、走査電子顕微鏡によって確認できる大きさの孔をもたない緻密層のことである(特許文献2、0034~00035段落)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-73007号公報
特開2022-144162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
有機物含有水を脱気膜により脱泡処理すると、短期間で細孔(孔径約30nm)が閉塞し気泡除去率が低下する。細孔が閉塞した脱気膜をメーカー推奨の方法(IPA+酸+アルカリ洗浄)で洗浄しても、性能は回復することがなく、脱気膜の交換が必要になる。また、膜面積を大きくして寿命を延ばす方法もあるが、脱気膜モジュールが大型化してしまう。また、細孔からの蒸散によって処理水の回収率が低下することがある。
【0007】
本発明は、有機物含有水から高脱泡率にて気泡を除去することができる有機物含有水の脱泡処理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下を要旨とする。
【0009】
[1] 有機物含有水中の気泡を除去する膜と、該膜によって隔てられた液相室及び気相室とを有する有機物含有水の脱泡処理装置において、
該膜は、0.1~2μmの細孔を有する疎水性多孔質膜であることを特徴とする有機物含有水の脱泡処理装置。
【0010】
[2] 有機物含有水中の気泡を除去する膜と、該膜によって隔てられた液相室及び気相室とを有する有機物含有水の脱泡処理装置において、
該膜は、スキン層を有する疎水性膜であることを特徴とする有機物含有水の脱泡処理装置。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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