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公開番号2025163555
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-29
出願番号2024066945
出願日2024-04-17
発明の名称水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/42 20230101AFI20251022BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】滴状凝縮促進剤等の添加による熱交換器の効率向上と、対象熱交換器を除いた水・蒸気サイクル系の有機系溶存物質の除去を両立させることができる、水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法を提供する。
【解決手段】熱交換器の上流で有機系薬品を添加する水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質を除去する方法であって、該熱交換器のドレン水の少なくとも一部を濾過装置に通して有機系溶存物質を除去する方法において、該濾過装置として、イオン交換装置、活性炭濾過装置、RO膜装置及びNF膜装置の少なくとも一種よりなる機器が複数個並列に配置されており、一部の該機器にドレン水を通し、薬品添加量またはセンサによる水質の測定値に基づいて濾過性能が低下したと判断された場合に通水を他の該機器に切替えることを特徴とする水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
熱交換器の上流で有機系薬品を添加する水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質を除去する方法であって、
該熱交換器のドレン水の少なくとも一部を濾過装置に通して有機系溶存物質を除去する方法において、
該濾過装置として、イオン交換装置、活性炭濾過装置、RO膜装置及びNF膜装置の少なくとも一種よりなる機器が複数個並列に配置されており、
一部の該機器にドレン水を通し、薬品添加量またはセンサによる水質の測定値に基づいて濾過性能が低下したと判断された場合に通水を他の該機器に切替えることを特徴とする水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記センサが、電気伝導率計、pH計、薬品濃度計、水晶振動子のいずれか1又は2以上であることを特徴とする請求項1の水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
【請求項3】
前記センサの閾値またはトレンドのいずれかで、該濾過装置を切り替えることを特徴とする請求項1の水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
【請求項4】
前記濾過装置内の濾材は、別設備での使用履歴があり、濾材を詰めたカートリッジまたは濾材のみを交換できることを特徴とする請求項1の水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
【請求項5】
前記機器の切換え作動信号を外部に発信し、運転管理者に該濾過装置の交換を促すことを特徴とする請求項1の水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
【請求項6】
前記濾過装置が、直前に薬品が添加される熱交換器の後段に設置されていることを特徴とする請求項1の水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
【請求項7】
熱交換器の上流で有機系薬品を添加する水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質を除去する方法において、
該熱交換器のドレン水の少なくとも一部を電気脱イオン装置に通して有機系溶存物質を除去することを特徴とする水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
【請求項8】
前記有機系薬品は滴状凝縮促進剤である請求項1~7のいずれか1項に記載の水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、工場で使用される蒸気の質に対する注目が高まっている。特に、飲料、食品分野では人体に対する化学物質の影響の低減、半導体工場では加湿蒸気の不純物の低減が必要となっている。
【0003】
カーボンニュートラルの観点から、効率的な熱交換ニーズも高く、近年は滴状凝縮を実現する有機薬剤(滴状凝縮促進剤)が利用されている。例えば、蒸気式の熱交換器の加熱効率向上を目的として、ポリアミン等の薬剤がボイラ給水又は蒸気に添加されることがある(特許文献1)。
【0004】
これら薬剤の一部はドレン回収中に含まれ、補給水と共に再びボイラ給水となって系内を循環することになる。
【0005】
火力発電プラントにおいては、復水処理装置として、復水脱塩装置のみの単独方式と、復水前置濾過装置と復水脱塩装置との組み合わせ方式が従来使用されている。この脱塩システムによれば、プラントの構成材料から発生し、復水中に微量存在する腐食生成物およびイオンの除去と、復水器の冷却水として使用される海水・淡水が万一漏洩した場合の海水成分の除去が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-56524号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ボイラから発生する蒸気の一部を熱交換器以外の蒸気使用箇所に直接供給する場合には、この蒸気中に含まれる有機薬剤を十分に除去することが必要となる。
【0008】
本発明は、滴状凝縮促進剤等の添加による熱交換器の効率向上と、対象熱交換器を除いた水・蒸気サイクル系の有機系溶存物質の除去を両立させることができる、水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法を提供することを課題とする。
【0009】
本発明の要旨は、次の通りである。
【0010】
[1]熱交換器の上流で有機系薬品を添加する水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質を除去する方法であって、
該熱交換器のドレン水の少なくとも一部を濾過装置に通して有機系溶存物質を除去する方法において、
該濾過装置として、イオン交換装置、活性炭濾過装置、RO膜装置及びNF膜装置の少なくとも一種よりなる機器が複数個並列に配置されており、
一部の該機器にドレン水を通し、薬品添加量またはセンサによる水質の測定値に基づいて濾過性能が低下したと判断された場合に通水を他の該機器に切替えることを特徴とする水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法。
(【0011】以降は省略されています)

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