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公開番号2025177621
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084627
出願日2024-05-24
発明の名称蓄電デバイス輸送容器、及びこれを用いた蓄電デバイスの輸送方法
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 50/256 20210101AFI20251128BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 蓄電デバイス、および複数の蓄電デバイスを外包して輸送・移動させる際に、蓄電デバイスの破損や高温環境などの異常時に、容器の外部に延焼するリスクを低減することが可能な蓄電デバイス輸送容器を提供する。
【解決手段】 蓄電デバイス輸送容器は、蓄電デバイスを収容する輸送容器本体と、該輸送容器本体と前記蓄電デバイスとの空隙に配置されるアクリル系ポリマーを含むペレット状またはビーズ状の成形体を収容したメッシュ状の袋体または籠体とからなる。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
蓄電デバイスを収容する輸送容器本体と、該輸送容器本体と前記蓄電デバイスとの空隙に配置されるアクリル系ポリマーを含むペレット状またはビーズ状の成形体を収容したメッシュ状の袋体または籠体とからなる、蓄電デバイス輸送容器。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記アクリル系ポリマーを含むペレット状またはビーズ状の成形体が、粒径1mm~10mmである、請求項1に記載の蓄電デバイス輸送容器。
【請求項3】
前記アクリル系ポリマーを含むペレット状またはビーズ状の成形体を入れるメッシュ状の袋体または籠体のメッシュ径が、0.5mm~7mmで、前記アクリル系ポリマーを含む成形体の最小粒径よりも小さい、請求項2に記載の蓄電デバイス輸送容器。
【請求項4】
前記蓄電デバイスが非水電解質を用いたものである、請求項3に記載の蓄電デバイス輸送容器。
【請求項5】
前記アクリル系ポリマーを含む成形体が、アクリル系ポリマーを全体の10重量%以上含有している、請求項3に記載の蓄電デバイス輸送容器。
【請求項6】
前記アクリル系ポリマーが、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種または2種以上をモノマーとして合成されるホモポリマーまたはコポリマー、アクリロニトリルをモノマーとして合成されるポリアクリロニトリル、あるいは(メタ)アクリル酸アルキルエステルまたはアクリロニトリルと1又は2種類以上の他のモノマーとのコポリマーである、請求項3に記載の蓄電デバイス輸送容器。
【請求項7】
前記蓄電デバイスが複数積層されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス輸送容器。
【請求項8】
請求項1~7に記載の蓄電デバイス輸送容器に、蓄電デバイスを収容して輸送する蓄電デバイスの輸送方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウムイオン電池、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタなどの蓄電デバイスを外包して輸送・移動する際の輸送容器、およびこれを用いた蓄電デバイスの輸送方法に関し、特に蓄電デバイスの破損時や高温環境などの異常時に発火しても容器外へ延焼するリスクを低減することが可能な蓄電デバイス輸送容器、およびこれを用いた蓄電デバイスの輸送方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、高出力用途の携帯機器や電気自動車などの電源として、非水電解質を用いた蓄電デバイスをケーシングに収容してなる二次電池、リチウムイオンキャパシタおよび電気二重層キャパシタなどの蓄電デバイスが用いられている。
【0003】
このような蓄電デバイスは、通常、容器に入れて輸送・移動する際には、充電率(SOC)を低く(例えば30%以下)して輸送・移動するのが一般的である。しかしながら、外的要因による短絡や、高温環境に放置されることで、充電状態が低い場合でも発火や爆発などを起こす危険性がある。
【0004】
この蓄電デバイスの発火を防止する技術として、例えば、リチウムイオン電池の内部で発生したガスを可燃性ガス吸収材によって吸収し、電池の破裂を防止する方法が提案されている(特許文献1,2)。
【0005】
一方、リチウムイオン電池内部に消火剤を配置することにより、電池内部でのガスの発生による内圧上昇によって安全弁が開放した際に外部に放出されるガスの温度を低下させる方法も提案されている(特許文献3)。さらには、リチウムイオン電池内部に、不燃性ガス、水系溶媒、あるいは不燃性溶媒を細孔内及び表面に吸着させた多孔質素材を配置することにより、リチウムイオン電池からの発生するガスによる発火を防止する方法も提案されている(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-155790号公報
特開2003-077549号公報
特開2010-287488号公報
特開2013-187089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、蓄電デバイスの電気的異常時や熱暴走時には瞬間的に大量のガスが発生するため、特許文献1及び2に記載されているようなガス吸着材を蓄電デバイス内に配置する方法では、蓄電デバイスという限られた空間に対しては、ガス吸着材によるガス吸着量及びガス吸着速度ともに不十分であり、蓄電デバイスからのガスの噴出を抑制しきれない、という問題点がある。また、特許文献3及び4に記載されているように、リチウムイオン電池の内部の温度を低下させるために消火剤を配置したり、多孔質素材の細孔内および表面に不燃性ガスあるいは水系溶媒又は不燃性溶媒を吸着される材を蓄電デバイス内に配置したりする方法では、ガス吸着量が不十分だとその効果が十分に発揮されず、さらにガスの噴出を抑制しきれない、という問題点がある。
【0008】
これらの問題点により、特許文献1~4に記載の技術では、蓄電デバイスを容器に入れて輸送・移動する際に外的要因による短絡や、高温環境で放置された場合に発火や爆発などを抑制して外部環境への延焼を抑制する効果が十分ではなかった。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、蓄電デバイス、および複数の蓄電デバイスを外包して輸送・移動させる際に、蓄電デバイスの破損や高温環境などの異常時に、容器の外部に延焼するリスクを低減することが可能な蓄電デバイス輸送容器、およびこの輸送容器を用いた輸送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は第一に、蓄電デバイスを収容する輸送容器本体と、該輸送容器本体と前記蓄電デバイスとの空隙に配置されるアクリル系ポリマーを含むペレット状またはビーズ状の成形体を収容したメッシュ状の袋体または籠体とからなる蓄電デバイス輸送容器を提供する(発明1)。特に前記アクリル系ポリマーを含むペレット状またはビーズ状の成形体が、粒径1mm~10mmであることが好ましい(発明2)。さらに、前記アクリル系ポリマーを含むペレット状またはビーズ状の成形体を入れるメッシュ状の袋体または籠体のメッシュ径が、0.5mm~7mmで、前記アクリル系ポリマーを含む成形体の最小粒径よりも小さいことが好ましい(発明3)。
(【0011】以降は省略されています)

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