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公開番号2025167240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024071663
出願日2024-04-25
発明の名称生物処理水の利用方法
出願人栗田工業株式会社,株式会社土谷特殊農機具製作所
代理人個人,個人
主分類C05F 17/00 20200101AFI20251030BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】各種産業や下水等の生物処理水の農地散布への適用範囲を広げることができる生物処理水の利用方法を提供することを課題とする。
【解決手段】アンモニア含有生物処理水をpH調整後、吸着材と接触させ、液の肥料成分濃度を調整した後、液肥として利用する生物処理水の利用方法。前記肥料成分はアンモニア、カリウム及びリン等であり、前記吸着材ゼオライト等である。肥料成分を吸着させた後の吸着材を、肥料または土壌改良材として使用する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
アンモニア含有生物処理水をｐＨ調整後、吸着材と接触させ、液の肥料成分濃度を調整した後、液肥として利用する生物処理水の利用方法。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
前記肥料成分がアンモニア、カリウム及びリンであり、前記吸着材がゼオライトである請求項１の生物処理水の利用方法。
【請求項３】
前記生物処理水が嫌気処理水である請求項１に記載の生物処理水の利用方法。
【請求項４】
前記嫌気処理がメタン発酵処理である請求項３記載の生物処理水の利用方法。
【請求項５】
肥料成分を吸着させた後の吸着材を、肥料または土壌改良材として使用する請求項１～４のいずれかに記載の生物処理水の利用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は生物処理水の利用方法に係り、特に生物処理水に処理を施して液肥として利用する方法に関するものである。
続きを表示（約 920 文字）【背景技術】
【０００２】
食品産業、化学産業、農業などの各種産業や下水の生物処理水には、アンモニアが１００ｍｇ／Ｌ以上の濃度で存在している。特にバイオガス発電所等におけるの嫌気生物処理水には、アンモニアが１０００ｍｇ／Ｌ以上の濃度で存在していることが多い。生物処理水は、アンモニア以外にも、カリウムやリンなど、肥料に有効活用できる成分を含む。そこで、生物処理水を農地に散布し、肥料として利用することが行われている（特許文献１、０００７段落）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－３４２４９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
生物処理水を農地に散布する場合、散布対象土壌中のある肥料成分（例えばアンモニア又はカリウム）が多い場合、散布により該土壌中の該成分が過剰になる可能性があるので、当該農地は生物処理水の散布に適さないことになる。このように、生物処理水の農地散布は、農地の土壌性状に制約を受けるから、生物処理水の農地散布はあまり広汎には行われていない。
【０００５】
本発明は、各種産業排水や下水等の生物処理水の農地散布への適用範囲を広げることができる生物処理水の利用方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、次を要旨とするものである。
【０００７】
［１］アンモニア含有生物処理水をｐＨ調整後、吸着材と接触させ、液の肥料成分濃度を調整した後、液肥として利用する生物処理水の利用方法。
【０００８】
［２］前記肥料成分がアンモニア、カリウム及びリンであり、前記吸着材がゼオライトである［１］の生物処理水の利用方法。
【０００９】
［３］前記生物処理水が嫌気処理水である［１］に記載の生物処理水の利用方法。
【００１０】
［４］前記嫌気処理がメタン発酵処理である［３］記載の生物処理水の利用方法。
（【００１１】以降は省略されています）

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