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公開番号2024169185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086440
出願日2023-05-25
発明の名称ワックスソリューション液の製造方法
出願人大同化学株式会社
代理人
主分類B01J 13/00 20060101AFI20241128BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】水ベースのワックスエマルション液よりも更にワックス粒子を小さくしたワックスソリューション液を、圧力容器、ホモミキサー式撹拌機、ホモジナイザー式撹拌機、および冷却用チラー水、などの特殊な製造装置を必要とせずに製造する方法を提供する。
【解決手段】2つの製造タンクと簡易なプロペラ式撹拌機のみを使用して実施でき、原料として、(A)酸化ポリエチレンワックス、(B)ノニオン系界面活性剤、(C)アニオン系界面活性剤、(D)アルカノールアミン、(E)水、を使用したワックスソリューション液の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水ベースのワックスソリューション液の製造方法であって、2つの製造タンクと簡易なプロペラ式撹拌機のみを使用して実施できるワックスソリューション液の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
原料として、(A)酸化ポリエチレンワックス、(B)ノニオン系界面活性剤、(C)アニオン系界面活性剤、(D)アルカノールアミン、(E)水、を使用する請求項1に記載のワックスソリューション液の製造方法。
【請求項3】
前記ノニオン系界面活性剤が、アルコールエーテル型、ポリオキシアルキレングリコール型、脂肪酸エステル型、アルカノールアミド型、ポリエーテルアミン型、ポリオキシアルキレンアルキルアミン型、からなる群から選択される1種類または2種類以上である、請求項2に記載のワックスソリューション液の製造方法。
【請求項4】
前記アニオン系界面活性剤が、カルボン酸型、スルフォネート型、サルフェート型、からなる群から選択される1種類または2種類以上である、請求項2または3に記載のワックスソリューション液の製造方法。
【請求項5】
製造タンク1に原料の(A)酸化ポリエチレンワックス、(B)ノニオン系界面活性剤、(C)アニオン系界面活性剤を投入し、簡易なプロペラ式撹拌機で加熱しながら混合する工程、
製造タンク2に(D)アルカノールアミン、(E)水を投入し、簡易なプロペラ式撹拌機で加熱しながら混合する工程、
製造タンク1で混合させた原料を製造タンク2へ投入する工程、
を備えるワックスソリューション液の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、簡易な製造設備のみでワックスエマルション液よりも更にワックス粒子の小さいワックスソリューション液を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
水ベースのワックスエマルション液の製造には、圧力容器、ホモミキサー式撹拌機、ホモジナイザー式撹拌機、および冷却用チラー水、などの特殊な製造装置が必要であるため、それら特殊な製造装置を必要としない簡易な製造方法が求められていた。
【0003】
また、既存のワックスエマルション液よりも更に適用範囲を広げるため、ワックスエマルション液よりもワックス粒子を小さくしたワックスソリューション液の製品化が求められていた。
【0004】
特許文献1では、ポリエチレンワックスを主原料として、高圧ホモジナイザーを使用することにより、水系ワックスエマルションを製造する方法が開示されている。
【0005】
また特許文献2では、各種ワックスを原料として、ホモミキサーによる攪拌を行いながらホモジナイザー処理し、冷水で冷却することにより、トナー用ワックスエマルションを製造する方法が開示されている。
【0006】
また特許文献3では、酸化ワックスと塩基性物質を主原料として、まず転相法による粗乳化の後、高速ホモミキサーと高圧ホモジナイザーを使用することにより、ソープフリー型ワックスエマルションを製造する方法が開示されている。
【0007】
また特許文献4では、ワックスを軟化状態にして、アニオン性不飽和単量体および疎水性不飽和単量体およびこれらと共重合可能な不飽和単量体との乳化重合体の鹸化物からなる分散剤を用い、混合高圧吐出型乳化機あるいはホモジナイザーを使用することにより、ワックスエマルションを製造する方法が開示されている。
【0008】
上記の特許文献に開示されている方法は、ワックスエマルションを製造する際に、ホモミキサー式撹拌機、ホモジナイザー式撹拌機、および冷水を得るための特殊な冷却装置が必要であり、またワックスエマルション液よりワックスの粒子径が更に小さなワックスソリューション液の製造には言及していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2002-69302
特開2014-106474
特開2003-147088
特開2002-308994
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
水ベースのワックスエマルション液は、化粧品基剤、フロアーポリッシュ剤、潤滑離型剤、凝集防止剤、繊維用柔軟仕上げ剤、増粘剤、など多くの工業分野で使用されているが、その製造には圧力容器、ホモミキサー式撹拌機、ホモジナイザー式撹拌機、および冷却用チラー水、などの特殊な製造装置が必要であるため、それら特殊な製造装置を必要としない簡易な製造方法が求められる。
(【0011】以降は省略されています)

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