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公開番号2024169933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023086803
出願日2023-05-26
発明の名称吸着システム及び吸着方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B01D 53/04 20060101AFI20241129BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】気体成分の吸着効率を向上可能な吸着システム及び吸着方法を提供すること。
【解決手段】本開示一態様に係る吸着システム1は、吸着対象となる所定の気体成分と水蒸気とを含む気体から、所定の気体成分を吸着する吸着システムである。吸着システム1は、気体から前記所定の気体成分を吸着する吸着部13と、気体の湿度を測定する測定部11と、測定部11が測定した湿度に基づいて、吸着部13に対して供給されている気体の流速を制御する流速制御部12と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸着対象となる所定の気体成分と水蒸気とを含む気体から、前記所定の気体成分を吸着する吸着システムであって、
前記気体から前記所定の気体成分を吸着する吸着部と、
前記気体の湿度を測定する測定部と、
前記測定部が測定した湿度に基づいて、前記吸着部に対して供給されている前記気体の流速を制御する流速制御部と、を備える、
吸着システム。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記流速制御部が、前記測定部が測定した湿度が所定の閾値よりも小さい場合、前記気体の流速を第1の流速に決定し、前記測定部が測定した湿度が所定の閾値よりも大きい場合、前記気体の流速を前記第1の流速よりも速い第2の流速に決定する、
請求項1に記載の吸着システム。
【請求項3】
前記気体が、大気であり、
前記所定の気体成分が二酸化炭素である、
請求項1又は2に記載の吸着システム。
【請求項4】
吸着対象となる所定の気体成分と水蒸気とを含む気体から、前記所定の気体成分を吸着する吸着方法であって、
前記気体の湿度を測定し、
測定した湿度に基づいて、前記気体から前記所定の気体成分を吸着する吸着部に対して供給されている前記気体の流速を制御する、
吸着方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸着システム及び吸着方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吸着材を用いて車両内の二酸化炭素及び水蒸気を吸着する車両用大気浄化装置が記載されている。
特許文献1に記載の車両用大気浄化装置は、車両内の二酸化炭素及び水蒸気の濃度を測定し、測定した濃度に基づいて吸着材が飽和しているか否かを推定する。特許文献1に記載の車両用大気浄化装置は、吸着材の吸着状態が飽和していると推定した場合、吸着材から二酸化炭素及び水蒸気を放出させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-98874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように、例えば二酸化炭素等の所定の気体成分を吸着する吸着材は、所定の気体成分のみならず、気体中の水蒸気も吸着する。
ここで、吸着材が水蒸気を吸着すると、吸着材が水蒸気以外の気体を吸着できる量が減少する。そのため、水蒸気の吸着を目的としないような場合においては、気体中の湿度が高い場合、吸着を所望する所定の気体成分の吸着効率が低くなるという課題があった。
【0005】
つまり、従来技術においては、気体の湿度が高い場合に、吸着を所望する気体成分の吸着効率を十分に向上できていないという課題があった。
特許文献1には、このような課題を解決可能な技術は開示されていない。
【0006】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、気体成分の吸着効率を向上可能な吸着システム及び吸着方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る吸着システムは、
吸着対象となる所定の気体成分と水蒸気とを含む気体から、前記所定の気体成分を吸着する吸着システムであって、
前記気体から前記所定の気体成分を吸着する吸着部と、
前記気体の湿度を測定する測定部と、
前記測定部が測定した湿度に基づいて、前記吸着部に対して供給されている前記気体の流速を制御する流速制御部と、を備える、
吸着システムである。
【0008】
このような構成によると、本開示の一態様に係る吸着システムは、所定の気体成分及び水蒸気に対する吸着能を調整できる。その結果として、本開示の一態様に係る吸着システムは、気体成分の吸着効率を向上できる。
【0009】
本開示の一態様に係る吸着システムは、前記流速制御部が、前記測定部が測定した湿度が所定の閾値よりも小さい場合、前記気体の流速を第1の流速に決定し、前記測定部が測定した湿度が所定の閾値よりも大きい場合、前記気体の流速を前記第1の流速よりも速い第2の流速に決定してもよい。
このような構成によると、本開示の一態様に係る吸着システムは、気体成分の吸着コストを抑制できる。
【0010】
本開示の一態様に係る吸着システムは、前記気体が、大気であり、前記所定の気体成分が二酸化炭素である場合に特に効果を奏する。
(【0011】以降は省略されています)

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