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公開番号2025001321
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100836
出願日2023-06-20
発明の名称撹拌装置
出願人DOWAメタルマイン株式会社
代理人個人,個人
主分類B01F 27/091 20220101AFI20241225BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】被処理物の撹拌に伴ってケーシング内に発生した澱物をさらに好適に取り除く。
【解決手段】回転軸と、前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転する撹拌羽根と、前記回転軸及び前記撹拌羽根を内蔵するケーシングと、を有し、前記ケーシング内に投入された被処理物を前記撹拌羽根の回転によって撹拌させる撹拌装置において、前記撹拌羽根は、前記回転軸への取り付け端部とは反対側の端部に、前記ケーシングに対向する端面を有し、
前記端面には、多角形の板材が取り付けられ、前記板材は、一方の主面が前記端面に対向し、かつ、多角形の角部の1つが前記撹拌羽根の回転方向に向いて前記端面に取り付けられている。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転する撹拌羽根と、
前記回転軸及び前記撹拌羽根を内蔵するケーシングと、を有し、
前記ケーシング内に投入された被処理物を前記撹拌羽根の回転によって撹拌させる撹拌装置において、
前記撹拌羽根は、前記回転軸への取り付け端部とは反対側の端部に、前記ケーシングに対向する端面を有し、
前記端面には、多角形の板材が取り付けられ、
前記板材は、一方の主面が前記端面に対向し、かつ、多角形の角部の1つが前記撹拌羽根の回転方向に向いて前記端面に取り付けられていることを特徴とする、撹拌装置。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記板材は、四角形または六角形である、請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項3】
前記板材は、前記撹拌羽根の回転方向の長さが、前記回転方向に直交する方向の長さよりも長い、請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項4】
前記板材は、前記一方の主面の周縁部にて溶接によって前記端面に取り付けられている、請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項5】
前記板材は、前記一方の主面と他方の主面との間を貫通した貫通孔を具備し、前記貫通孔の周縁部においても溶接によって前記端面に取り付けられている、請求項4に記載の撹拌装置。
【請求項6】
前記板材の他方の主面と前記ケーシングとの間隔が、5mm~50mmである、請求項1に記載の撹拌装置。
【請求項7】
前記板材は、前記撹拌羽根の回転方向に向いた角部の角度が、60°~135°である、請求項1に記載の撹拌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撹拌装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、被処理物を加熱しながら撹拌する撹拌装置として、例えば、コニカルドライヤー、ナウターミキサー、パドルドライヤー、ダブルディスクドライヤー、ロータリードライヤー等が知られている。パドルドライヤーは、回転軸と、回転軸に取り付けられた複数の攪拌羽根を有しており、無機物の乾燥処理にも用いることができる。例えば、製錬で発生する澱物を大型のパドルドライヤーで乾燥、解砕し、次の乾式工程へ進めることができる。
【0003】
このような乾燥処理では、パドルドライヤーのケーシング内に澱物が堆積して居つきが発生する場合がある。その場合、回転軸を回転させるモータへの負荷がかかり装置が故障することや、ケーシングや攪拌羽根が破損することがあった。
【0004】
ここで、回転軸に接続された撹拌羽根の終端に略Tの形状の治具が取り付けられた撹拌装置が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された撹拌装置においては、撹拌羽根の回転時に、回転軸の底部に堆積した澱物が治具によって掻き取られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-151232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された撹拌装置においては、金属製錬を行う場合等において、発生した澱物によって乾燥中に治具が撹拌羽根から脱落する虞があるとともに、装置にかかる負荷を低減しいくいという問題点がある。
【0007】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、被処理物の撹拌に伴ってケーシング内に発生した澱物をさらに好適に取り除くことができる撹拌装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、
回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ、前記回転軸の回転に伴って回転する撹拌羽根と、
前記回転軸及び前記撹拌羽根を内蔵するケーシングと、を有し、
前記ケーシング内に投入された被処理物を前記撹拌羽根の回転によって撹拌させる撹拌装置において、
前記撹拌羽根は、前記回転軸への取り付け端部とは反対側の端部に、前記ケーシングに対向する端面を有し、
前記端面には、多角形の板材が取り付けられ、
前記板材は、一方の主面が前記端面に対向し、かつ、多角形の角部の1つが前記撹拌羽根の回転方向に向いて前記端面に取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
上記のように構成された本発明においては、ケーシングの内面に澱物が付着している場合、回転軸の回転に伴って撹拌羽根が回転すると、撹拌羽根の端面に取り付けられた板材がケーシングの内面に付着した澱物に接触する。この際、板材は多角形の形状を有し、多角形の角部の1つが撹拌羽根の回転方向に向いて撹拌羽根の端面に取り付けられているので、ケーシングの内面に付着した澱物が板材によって掻き取られやすくなる。また、板材は、一方の主面が撹拌羽根の端面に対向して取り付けられているので、撹拌羽根から脱落しにくくなっている。
【0010】
また、前記板材が、四角形または六角形であってもよい。このような構成においては、例えば板材を撹拌羽根の回転方向について前後対称の形状とすることで、撹拌羽根の回転方向を逆転させた場合でも、ケーシングの内面に付着した澱物を板材によって掻き取ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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