TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024180067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099499
出願日2023-06-16
発明の名称車載中継装置、中継方法および中継プログラム
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人ワンディ-IPパ-トナ-ズ
主分類H04L 12/46 20060101AFI20241219BHJP(電気通信技術)
要約【課題】車載ネットワークのパケット伝送において安定したスループットを実現する。
【解決手段】車載中継装置は、パケットの送信元機能部が前記車載中継装置へ送信可能な前記パケットのデータサイズの最大値であって、前記送信元機能部と前記車載中継装置との通信接続が確立した場合に前記送信元機能部へ通知する前記最大値であるウィンドウサイズを設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記ウィンドウサイズを前記送信元機能部へ通知する通信部とを備え、前記通信部は、前記ウィンドウサイズの通知後に前記送信元機能部から前記パケットを受信した場合、受信した前記パケットに対する応答パケットに、前記送信元機能部に送信を要求する前記パケットの要求データサイズを制御するための制御情報を含めて前記送信元機能部へ送信する応答処理を行い、前記設定部は、前記ウィンドウサイズを前記要求データサイズより大きい値に設定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
機能部間において送受信されるパケットを中継する車載中継装置であって、
前記パケットの送信元の前記機能部である送信元機能部が前記車載中継装置へ送信可能な前記パケットのデータサイズの最大値であって、前記送信元機能部と前記車載中継装置との通信接続が確立した場合に前記送信元機能部へ通知する前記最大値であるウィンドウサイズを設定する設定部と、
前記設定部によって設定された前記ウィンドウサイズを前記送信元機能部へ通知する通信部とを備え、
前記通信部は、前記ウィンドウサイズの通知後に前記送信元機能部から前記パケットを受信した場合、受信した前記パケットに対する応答パケットに、前記送信元機能部に送信を要求する前記パケットのデータサイズである要求データサイズを制御するための制御情報を含めて前記送信元機能部へ送信する応答処理を行い、
前記設定部は、前記ウィンドウサイズを前記要求データサイズより大きい値に設定する、車載中継装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記設定部は、前記通信部が前記ウィンドウサイズの通知後に前記送信元機能部から前記パケットを受信した場合、前記車載中継装置と受信された前記パケットの中継先の前記機能部との間のスループットの目標値に基づいて、前記要求データサイズを決定し、
前記通信部は、前記応答処理において、前記設定部によって決定された前記要求データサイズを制御するための前記制御情報を前記送信元機能部へ通知する、請求項1に記載の車載中継装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記通信部が前記ウィンドウサイズの通知後に前記送信元機能部から前記パケットを受信した場合、前記通信部が前記応答パケットを送信してから前記応答パケットに対する前記パケットを受信するまでの往復時間に基づいて、前記要求データサイズを算出する算出処理を行い、
前記通信部は、前記応答処理において、前記設定部によって算出された前記要求データサイズを制御するための前記制御情報を前記送信元機能部へ通知する、請求項1または請求項2に記載の車載中継装置。
【請求項4】
前記車載中継装置は、さらに、
前記往復時間を計測する計測部を備え、
前記設定部は、前記算出処理において、前記計測部によって計測された前記往復時間に基づいて、前記要求データサイズを算出する、請求項3に記載の車載中継装置。
【請求項5】
前記通信部は、複数の前記送信元機能部と通信を行い、
前記車載中継装置は、さらに、
前記送信元機能部の別に応じて前記往復時間を決定する往復時間決定部を備え、
前記設定部は、前記算出処理において、前記往復時間決定部によって決定された前記往復時間に基づいて、前記要求データサイズを算出する、請求項3に記載の車載中継装置。
【請求項6】
前記通信部は、複数の前記送信元機能部と通信を行い、
前記設定部は、前記通信部によって前記パケットが受信された場合、前記送信元機能部の別に応じて前記要求データサイズを決定し、
前記通信部は、前記応答処理において、前記設定部によって決定された前記要求データサイズを前記送信元機能部へ通知する、請求項1または請求項2に記載の車載中継装置。
【請求項7】
前記通信部は、前記応答処理において、前記応答パケットに含まれる確認応答番号を前記制御情報として前記送信元機能部へ通知する、請求項1または請求項2に記載の車載中継装置。
【請求項8】
前記送信元機能部は、前記車載中継装置を含む車載ネットワークの外部に設けられ、LANケーブルを介して前記車載中継装置と接続され、
前記通信部は、前記車載ネットワークに設けられた前記機能部へ前記パケットを中継する、請求項1または請求項2に記載の車載中継装置。
【請求項9】
機能部間において送受信されるパケットを中継する車載中継装置における中継方法であって、
前記パケットの送信元の前記機能部である送信元機能部が前記車載中継装置へ送信可能な前記パケットのデータサイズの最大値であって、前記送信元機能部と前記車載中継装置との通信接続が確立した場合に前記送信元機能部へ通知する前記最大値であるウィンドウサイズを設定するステップと、
設定した前記ウィンドウサイズを前記送信元機能部へ通知するステップと、
前記ウィンドウサイズの通知後に前記送信元機能部から前記パケットを受信した場合、受信した前記パケットに対する応答パケットに、前記送信元機能部に送信を要求する前記パケットのデータサイズである要求データサイズを制御するための制御情報を含めて前記送信元機能部へ送信する応答処理を行うステップとを含み、
前記ウィンドウサイズを設定するステップにおいて、前記ウィンドウサイズを前記要求データサイズより大きい値に設定する、中継方法。
【請求項10】
機能部間において送受信されるパケットを中継する車載中継装置において用いられる中継プログラムであって、
コンピュータを、
前記パケットの送信元の前記機能部である送信元機能部が前記車載中継装置へ送信可能な前記パケットのデータサイズの最大値であって、前記送信元機能部と前記車載中継装置との通信接続が確立した場合に前記送信元機能部へ通知する前記最大値であるウィンドウサイズを設定する設定部と、
前記設定部によって設定された前記ウィンドウサイズを前記送信元機能部へ通知する通信部、
として機能させるためのプログラムであり、
前記通信部は、前記ウィンドウサイズの通知後に前記送信元機能部から前記パケットを受信した場合、受信した前記パケットに対する応答パケットに、前記送信元機能部に送信を要求する前記パケットのデータサイズである要求データサイズを制御するための制御情報を含めて前記送信元機能部へ送信する応答処理を行い、
前記設定部は、前記ウィンドウサイズを前記要求データサイズより大きい値に設定する、中継プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車載中継装置、中継方法および中継プログラムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、機能部間において送受信されるパケットを中継する車載中継装置が開発されている。たとえば、特許文献1(特開2015-147446号公報)には、以下のような車両制御装置が開示されている。すなわち、車両制御装置は、車両に搭載されネットワークによって接続される複数の単位車両制御装置を有し、少なくとも1つの単位車両制御装置に車両を識別する車両識別コードを記憶した車両制御装置であって、前記単位車両制御装置の夫々は通信を介して外部の診断装置とメッセージのやり取りを行うノードを備えており、前記夫々のノードの一つを代表ノードとし、前記代表ノードが有する固別識別情報を車両識別用情報として他のノードに転送、記憶させ、前記診断装置から前記夫々のノードに対して送信される車両識別要求メッセージに対して前記各ノードは、前記車両識別コードと前記各ノード自身に記憶された前記車両識別用情報を含む車両識別応答メッセージ、或いは前記車両識別コードを含まず前記各ノード自身に記憶された前記車両識別用情報を含む車両識別応答メッセージのいずれかを返信することを特徴とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-147446号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車載中継装置は、たとえば、パケットを中継先の機能部へ送信した後に、当該パケットの送信元の機能部に新たなパケットの送信を要求する場合がある。この場合、車載中継装置がパケットを中継先の機能部へ送信してから新たなパケットを送信元の機能部から受信するまでの空き時間が発生し、当該送信元の機能部と車載中継装置との間のスループットが低下または不安定となる可能性がある。車載ネットワークにおける限られたリソースの中で安定したスループットを実現することが可能な技術が望まれる。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、車載ネットワークのパケット伝送において安定したスループットを実現することが可能な車載中継装置、中継方法および中継プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車載中継装置は、機能部間において送受信されるパケットを中継する車載中継装置であって、前記パケットの送信元の前記機能部である送信元機能部が前記車載中継装置へ送信可能な前記パケットのデータサイズの最大値であって、前記送信元機能部と前記車載中継装置との通信接続が確立した場合に前記送信元機能部へ通知する前記最大値であるウィンドウサイズを設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記ウィンドウサイズを前記送信元機能部へ通知する通信部とを備え、前記通信部は、前記ウィンドウサイズの通知後に前記送信元機能部から前記パケットを受信した場合、受信した前記パケットに対する応答パケットに、前記送信元機能部に送信を要求する前記パケットのデータサイズである要求データサイズを制御するための制御情報を含めて前記送信元機能部へ送信する応答処理を行い、前記設定部は、前記ウィンドウサイズを前記要求データサイズより大きい値に設定する。
【0007】
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える車載中継装置として実現され得るだけでなく、車載中継装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、車載中継装置を含むシステムとして実現され得る。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、車載ネットワークのパケット伝送において安定したスループットを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。
図2は、本開示の第1の実施の形態に係る車載中継装置が診断装置との間で送受信するIPパケットの一例を示す図である。
図3は、本開示の第1の実施の形態に係る車載中継装置の構成を示す図である。
図4は、比較例の通信システムにおける診断装置および車載中継装置の処理のシーケンスの一例を示す図である。
図5は、本開示の第1の実施の形態に係る車載中継装置が保存する対応テーブルの一例を示す図である。
図6は、本開示の第1の実施の形態に係る通信システムにおける診断装置および車載中継装置の処理の一例を示すシーケンスである。
図7は、本開示の第1の実施の形態に係る通信システムにおける診断装置および車載中継装置の処理の他の例を示すシーケンスである。
図8は、本開示の第1の実施の形態に係る車載中継装置が保存する更新後の対応テーブルの一例を示す図である。
図9は、本開示の第1の実施の形態に係る車載中継装置が設定処理および応答処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図10は、本開示の第1の実施の形態に係る通信システムの変形例の構成を示す図である。
図11は、本開示の第1の実施の形態に係る車載中継装置の変形例の構成を示す図である。
図12は、本開示の第1の実施の形態に係る車載中継装置の変形例が保存する更新後の対応テーブルの一例を示す図である。
図13は、本開示の第2の実施の形態に係る車載中継装置の構成を示す図である。
図14は、本開示の第2の実施の形態に係る車載中継装置が保存する対応テーブルの一例を示す図である。
図15は、本開示の第2の実施の形態に係る車載中継装置が設定処理および応答処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
最初に、本開示の実施の形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の実施の形態に係る車載中継装置は、機能部間において送受信されるパケットを中継する車載中継装置であって、前記パケットの送信元の前記機能部である送信元機能部が前記車載中継装置へ送信可能な前記パケットのデータサイズの最大値であって、前記送信元機能部と前記車載中継装置との通信接続が確立した場合に前記送信元機能部へ通知する前記最大値であるウィンドウサイズを設定する設定部と、前記設定部によって設定された前記ウィンドウサイズを前記送信元機能部へ通知する通信部とを備え、前記通信部は、前記ウィンドウサイズの通知後に前記送信元機能部から前記パケットを受信した場合、受信した前記パケットに対する応答パケットに、前記送信元機能部に送信を要求する前記パケットのデータサイズである要求データサイズを制御するための制御情報を含めて前記送信元機能部へ送信する応答処理を行い、前記設定部は、前記ウィンドウサイズを前記要求データサイズより大きい値に設定する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
挿耳装置
2か月前
個人
仮想アース
2か月前
個人
環境音制御方法
29日前
日本無線株式会社
秘匿通信
29日前
日本精機株式会社
表示装置
29日前
個人
押しボタン式側圧調整器
1か月前
個人
投げ銭管理システム
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
BoCo株式会社
聴音装置
2日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
21日前
BoCo株式会社
聴音装置
2日前
太陽誘電株式会社
超音波装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
15日前
個人
平面映像の回転による立体映像
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
17LIVE株式会社
サーバ
1か月前
個人
テレビ画面の立体画像の表示方法
29日前
株式会社クボタ
作業車両
1か月前
ブラザー工業株式会社
読取装置
1か月前
株式会社ベアリッジ
携帯無線機
15日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
シート搬送装置
1か月前
キヤノン株式会社
無線通信装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
利用管理システム
2か月前
株式会社ACSL
確認方法
1か月前
日本セラミック株式会社
超音波送受信器
1か月前
シャープ株式会社
表示装置
1か月前
シャープ株式会社
表示装置
8日前
株式会社小糸製作所
音発生ユニット
2か月前
スズキ株式会社
車両用撮影システム
1か月前
株式会社ミチヒロ
SoTモジュール
29日前
アイホン株式会社
インターホン機器
2か月前
リオン株式会社
マイクロホン
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成システム
8日前
続きを見る