TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024178626
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-25
出願番号
2023096905
出願日
2023-06-13
発明の名称
建物構造及び建物構造の設計方法
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
E04H
9/02 20060101AFI20241218BHJP(建築物)
要約
【課題】建物の利用時の温度変化による免震層への影響を抑制することができる建物構造及び建物構造の設計方法を提供する。
【解決手段】冷蔵倉庫10は、下部基礎11と上部基礎12との間に免震装置20を設けた免震層102と、上部基礎12の上方に床スラブ15により保管空間101を設けた上部構造体10aを有する。保管空間の温度変化に応じた上部構造体10aの変形の分布に応じて、異なる種類の免震装置20を配置する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の下部基礎と上部基礎との間に免震装置を設けた免震層と、前記上部基礎の上方に、床スラブを介して保管空間を設けた上部構造体を有する建物構造であって、
前記保管空間の温度変化に応じた前記上部構造体の変形量の分布に応じて、異なる種類の免震装置を配置したことを特徴とする建物構造。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記免震装置として、前記建物構造の周辺領域に転がり支承を配置し、前記周辺領域に囲まれた内部領域に積層ゴム支承を配置したことを特徴とする請求項1に記載の建物構造。
【請求項3】
前記建物は冷蔵倉庫であることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物構造。
【請求項4】
前記床スラブの下面に断熱層を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の建物構造。
【請求項5】
建物の下部基礎と上部基礎との間に免震装置を設けた免震層と、前記上部基礎の上方に、床スラブを介して保管空間を設けた上部構造体を有する建物構造の設計方法であって、
前記保管空間の温度変化に応じた前記上部構造体の変形量の分布を算出し、
前記変形量の分布に応じて、異なる種類の免震装置を配置することを特徴とする建物構造の設計方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、免震装置を備えた冷蔵倉庫等の建物構造及び建物構造の設計方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
冷凍品や冷蔵品は、10℃以下の低温に冷却した冷蔵倉庫で保管される。この冷蔵倉庫の構築完成後に倉庫内を冷却すると、冷気により建物の部材が低温となり、上部構造全体が収縮する。しかしながら、下部構造体である下部基礎は常に外気に触れているので、常温のままであり、ほとんど温度収縮しない。その結果、下部構造体と上部構造体との間に設置してある免震装置が変形した状態となる。そこで、応力や変形を吸収するために、免震装置を用いた冷蔵倉庫の建物構成が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の免震構造の冷蔵・冷蔵倉庫は、下部構造体と上部構造体との間に免震装置を設ける。免震装置を、連結部材を介して下部基礎構造に連結する。この場合、水平方向において、冷却前に連結部材が下部基礎構造に対して可動状態にする。冷却後には、連結部材を下部基礎構造と剛結合状態にする。
【0003】
また、免震構造において、種類が異なる2以上の免震装置を、上部構造と下部構造との間に設置する技術も検討されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2に記載の方法は、上部構造と下部構造との間に積層ゴムを介装するとともに、積層ゴムの周囲にその過大変形を拘束するフェールセーフ機構として機能する転がり支承を設置する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-105073号公報
特開2012-229786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1においては、冷却による上部構造体の温度収縮変形に応じて、冷却前や冷却中に、連結部材が下部基礎構造に対して可動となるように構成している。しかしながら、熱の影響を考慮した施工は難しかった。例えば、連結部材を下部基礎構造と剛結合状態にした後に冷却を中断した場合、免震層における免震装置の機能を発揮できない可能性がある。特許文献2においては、地震時等の過大変形の抑制を目的としているため、上部構造体の温度収縮変形は考慮されていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する建物構造は、建物の下部基礎と上部基礎との間に免震装置を設けた免震層と、前記上部基礎の上方に床スラブを介して保管空間を設けた上部構造体を有する。前記保管空間の温度変化に応じた前記上部構造体の変形量の分布に応じて、異なる種類の免震装置を配置する。
【0007】
また、上記課題を解決する建物構造の設計方法は、建物の下部基礎と上部基礎との間に免震装置を設けた免震層と、前記上部基礎の上方に、床スラブを介して保管空間を設けた上部構造体を有する建物構造の設計方法である。そして、前記保管空間の温度変化に応じた前記上部構造体の変形量の分布を算出し、前記変形量の分布に応じて、前記免震層に、異なる種類の免震装置を配置する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、建物の利用時の温度変化による免震層への影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態における建物構造を有する建物の全体を説明する模式図である。
実施形態における免震装置の説明図であって、(a)は弾性すべり支承、(b)は積層ゴム支承、(c)は直動転がり支承である。
実施形態における設計方法の説明図である。
実施形態における免震装置の配置の説明図である。
実施形態における冷却時の建物の変化の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1~図5を用いて、建物構造及び建物構造の設計方法を具体化した一実施形態を説明する。ここでは、建物構造として、マイナス25℃前後(-20℃~-30℃未満)となるF1級の冷蔵倉庫10を想定する。この冷蔵倉庫10は、例えば、約350m×約100mの大きさの3階建てである。更に、この冷蔵倉庫は、下部基礎と上部基礎との間に免震装置を設けた免震層を有する免震構造で構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社大林組
庇
1か月前
株式会社大林組
壁
19日前
株式会社大林組
照明
1か月前
株式会社大林組
障子
26日前
株式会社大林組
疑似窓
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
駐輪場
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
建築物
1か月前
株式会社大林組
支持架構
1か月前
株式会社大林組
免震構造
20日前
株式会社大林組
吹出口装置
9日前
株式会社大林組
面発光装置
1か月前
株式会社大林組
天井支持架構
26日前
株式会社大林組
開口補強方法
1か月前
株式会社大林組
木材塗装方法
1か月前
株式会社大林組
外装交換装置
26日前
株式会社大林組
構真柱の構築方法
26日前
株式会社大林組
水中潜行システム
1か月前
株式会社大林組
切羽前方探査方法
1か月前
株式会社大林組
可動間仕切り構造
1か月前
株式会社大林組
木質板材の加工方法
23日前
株式会社大林組
遮光体開閉システム
1か月前
株式会社大林組
ジャッキアップ方法
1か月前
株式会社大林組
雨庭及びその施工方法
1か月前
株式会社大林組
形成方法及び形成装置
1か月前
株式会社大林組
岩石コア採取システム
1か月前
株式会社大林組
建物構造及び建築方法
5日前
株式会社大林組
浮体式構造物の設置方法
19日前
株式会社大林組
桟瓦および桟瓦の製造方法
1か月前
株式会社大林組
カーテンウォール取付方法
1か月前
株式会社大林組
建築物の基礎構造及び方法
5日前
続きを見る
他の特許を見る