TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024178144
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2024095024
出願日
2024-06-12
発明の名称
微細構造体の製造方法、微細構造体、微細構造体転写体、及び、タンパク質吸着抑制体
出願人
シチズン時計株式会社
,
国立大学法人東北大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B23K
26/352 20140101AFI20241217BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】微細な針状構造を有する微細構造体の製造方法、微細構造体、微細構造体転写体、及び、タンパク質吸着抑制体を提供することを目的とする。
【解決手段】基材表面において、レーザースポットにより第1の軌跡に沿って第1有効パルス数で走査を行うことにより、第1の軌跡に沿って第1深さに、自己組織的に周期的に形成された微細な第1の針状溝構造を形成し、レーザースポットにより第2の軌跡に沿って第1有効パルス数と異なる第2有効パルス数で走査を行うことにより、第2の軌跡に沿って第2深さに、自己組織的に周期的に形成された微細な第2の針状溝構造を形成する、工程を有し、第1有効パルス数P1は以下の式(1)を満足し、第2有効パルス数P2は以下の式(1´)を満足する微細構造体の製造方法。
20<P1<2000 (1)
20<P2<2000 (1´)
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
基材表面に対して、レーザースポットのスポット径D及び繰り返し周波数Fの短パルスレーザーにより加工を行って微細構造体を製造する微細構造体の製造方法であって、
前記基材表面において、前記レーザースポットにより第1の軌跡に沿って第1有効パルス数で走査を行うことにより、前記第1の軌跡に沿って第1深さに、自己組織的に周期的に形成された微細な第1の針状溝構造を形成し、
前記基材表面において、前記レーザースポットにより第2の軌跡に沿って前記第1有効パルス数と異なる第2有効パルス数で走査を行うことにより、前記第2の軌跡に沿って前記第1深さと異なる第2深さに、自己組織的に周期的に形成された微細な第2の針状溝構造を形成する、工程を有し、
前記第1有効パルス数P1は以下の式(1)を満足し、
前記第2有効パルス数P2は以下の式(1´)を満足し、
20<P1<2000 (1)
20<P2<2000 (1´)
前記第1の軌跡に沿って走査する前記レーザースポットの偏光方向は、前記第1の軌跡の進行方向と平行である、
ことを特徴とする微細構造体の製造方法。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
W1≧D及びW2>Dの場合、
前記第1有効パルス数P1は、以下の式(2)を満足し、
P1=F・D・S1/V1 (2)
前記第2有効パルス数P2は、以下の式(3)を満足し、
P2=F・D・S2/V2 (3)
W1<D及びW2<Dの場合、
前記第1有効パルス数P1は、以下の式(2´)を満足し、
P1=F・D
2
・S1/(V1・W1) (2´)
前記第2有効パルス数P2は、以下の式(3´)を満足し、
P2=F・D
2
・S2/(V2・W2) (3´)
ここで、S1は前記第1の軌跡に沿った走査回数、V1は前記第1の軌跡に沿った前記レーザースポットの走査速度、S2は前記第2の軌跡に沿った走査回数、V2は前記第2の軌跡に沿った前記レーザースポットの走査速度、W1は前記第1の軌跡に沿った前記レーザースポットの走査位置間隔、W2は前記第2の軌跡に沿った前記レーザースポットの走査位置間隔である、請求項1に記載の微細構造体の製造方法。
【請求項3】
前記第2の軌跡に沿って走査する前記レーザースポットの偏光方向は、前記第2の軌跡の進行方向と平行である、請求項1に記載の微細構造体の製造方法。
【請求項4】
前記第1の軌跡と前記第2の軌跡は平行、又は、垂直である、請求項3に記載の微細構造体の製造方法。
【請求項5】
前記第1の軌跡と前記第2の軌跡が垂直である場合、前記レーザースポットにより第1の軌跡に沿って第1有効パルス数で行われた走査と、前記レーザースポットにより第2の軌跡に沿って第2有効パルス数で行われた走査が重なる領域では、前記第1深さ及び前記第2深さと異なる第3深さに、自己組織的に周期的に形成された微細な第3の針状溝構造が形成される、請求項4に記載の微細構造体の製造方法。
【請求項6】
前記第2の軌跡に沿って走査する前記レーザースポットの偏光方向は、前記第2の軌跡の進行方向と垂直である、請求項1に記載の微細構造体の製造方法。
【請求項7】
前記第1の軌跡と前記第2の軌跡は平行、又は、垂直である、請求項6に記載の微細構造体の製造方法。
【請求項8】
前記基材表面の前記第1の軌跡及び前記第2の軌跡以外の第3の軌跡において、前記レーザースポットにより前記第3の軌跡に沿って第3有効パルス数で走査を行う工程を更に有し、
前記第3有効パルス数P3は、以下の式(5)を満足する、
20≦P3≦2000 (5)
請求項1~7の何れか一項に記載の微細構造体の製造方法。
【請求項9】
基材と、
前記基材表面において、レーザースポットのスポット径D及び繰り返し周波数Fの短パルスレーザーの前記レーザースポットによる第1の軌跡に沿った第1有効パルス数での走査により、前記第1の軌跡に沿って第1深さで自己組織的に周期的に形成された微細な第1の針状溝構造と、
前記基材表面において、前記短パルスレーザーの前記レーザースポットによる第2の軌跡に沿った前記第1有効パルス数と異なる第2有効パルス数での走査により、前記第2の軌跡に沿って前記第1深さと異なる第2深さで自己組織的に周期的に形成された微細な第2の針状溝構造と、
を有することを特徴とする微細構造体。
【請求項10】
所定の組成物を用い、請求項9に記載の微細構造体を原版として、前記微細構造体から転写して形成されたことを特徴とする微細構造体転写体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細構造体の製造方法、微細構造体、微細構造体転写体、及び、タンパク質吸着抑制体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
基材に対してレーザーを照射して、照射部分をオーバーラップさせながら走査することにより、基材表面に自己組織的に周期構造を形成し、周期構造の表面に100nm以下の粗さが複合されている撥水面構造の製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6130004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載される周期構造は、ピッチ約900nm、深さ250nm等のサブミクロンサイズであり、周期構造の表面に100nm以下の粗さが複合されていても、タンパク質付着抑制効果は低かった。
【0005】
本発明は、微細な針状溝構造を有する微細構造体の製造方法、微細構造体、微細構造体転写体、及び、タンパク質吸着抑制体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る微細構造体の製造方法は、基材表面に対して、レーザースポットのスポット径D及び繰り返し周波数Fの短パルスレーザーにより加工を行って微細構造体を製造する微細構造体の製造方法であって、
基材表面において、レーザースポットにより第1の軌跡に沿って第1有効パルス数で走査を行うことにより、第1の軌跡に沿って第1深さに、自己組織的に周期的に形成された微細な第1の針状溝構造を形成し、
基材表面において、レーザースポットにより第2の軌跡に沿って第1有効パルス数と異なる第2有効パルス数で走査を行うことにより、第2の軌跡に沿って第1深さと異なる第2深さに、自己組織的に周期的に形成された微細な第2の針状溝構造を形成する、工程を有し、
第1有効パルス数P1は以下の式(1)を満足し、
第2有効パルス数P2は以下の式(1´)を満足し、
20<P1<2000 (1)
20<P2<2000 (1´)
第1の軌跡に沿って走査する前記レーザースポットの偏光方向は、第1の軌跡の進行方向と平行である。
【0007】
本発明に係る微細構造体の製造方法では、W1≧D及びW2≧Dの場合、
第1有効パルス数P1は、以下の式(2)を満足し、
P1=F・D・S1/V1 (2)
第2有効パルス数P2は、以下の式(3)を満足し、
P2=F・D・S2/V2 (3)
W1<D及びW2<Dの場合、
第1有効パルス数P1は、以下の式(2´)を満足し、
P1=F・D
2
・S1/(V1・W1) (2´)
第2有効パルス数P2は、以下の式(3´)を満足し、
P2=F・D
2
・S2/(V2・W2) (3´)
ここで、S1は第1の軌跡に沿った走査回数、V1は第1の軌跡に沿ったレーザースポットの走査速度、S2は第2の軌跡に沿った走査回数、V2は第1の軌跡に沿ったレーザースポットの走査速度、W1は第1の軌跡に沿ったレーザースポットの走査位置間隔、W2は第2の軌跡に沿ったレーザースポットの走査位置間隔である、
ことが好ましい。
【0008】
本発明に係る微細構造体の製造方法では、第2の軌跡に沿って走査するレーザースポットの偏光方向は、第2の軌跡の進行方向と平行である、ことが好ましい。
【0009】
本発明に係る微細構造体の製造方法では、第1の軌跡と第2の軌跡は平行、又は、垂直である、ことが好ましい。
【0010】
本発明に係る微細構造体の製造方法では、第1の軌跡と第2の軌跡が垂直である場合、レーザースポットにより第1の軌跡に沿って第1有効パルス数で行われた走査と、レーザースポットにより第2の軌跡に沿って第2有効パルス数で行われた走査が重なる領域では、第1深さ及び第2深さと異なる第3深さに、自己組織的に周期的に形成された微細な第3の針状溝構造が形成される、ことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
シチズン時計株式会社
機械式時計
22日前
シチズン時計株式会社
機械式時計
8日前
シチズン時計株式会社
微細構造体の製造方法、微細構造体、微細構造体転写体、及び、タンパク質吸着抑制体
10日前
個人
作業用治具
2か月前
個人
トーチノズル
2か月前
日東精工株式会社
検査装置
2か月前
個人
コンタクトチップ
2か月前
シヤチハタ株式会社
組立ライン
1か月前
日東精工株式会社
組み付け装置
1か月前
有限会社津谷工業
切削工具
23日前
エンシュウ株式会社
工作機械
2か月前
株式会社不二越
タップ
1か月前
ブラザー工業株式会社
工作機械
2か月前
株式会社ダイヘン
インチング制御方法
2か月前
株式会社ダイヘン
アーク溶接制御方法
1か月前
ダイハツ工業株式会社
冷却構造
1か月前
旭精工株式会社
シャフトブレーキ
2か月前
株式会社不二越
歯車加工機
22日前
株式会社不二越
歯車研削盤
1か月前
株式会社メタルクリエイト
切削装置
1か月前
株式会社ヤマダスポット
抵抗溶接機
29日前
株式会社ダイヘン
アークスタート制御方法
2か月前
津田駒工業株式会社
工作機械用の主軸装置
2か月前
株式会社浪速試錐工業所
防風カバー
1か月前
住友重機械工業株式会社
レーザ装置
1か月前
株式会社FUJI
自動化用パレット
10日前
ブラザー工業株式会社
工作機械
1か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
工機ホールディングス株式会社
作業機
22日前
工機ホールディングス株式会社
作業機
22日前
株式会社大林組
構造物形成方法
2か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
エンシュウ株式会社
摩擦撹拌接合装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
レーザ加工装置
2か月前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
2か月前
株式会社ダイヘン
2重シールドティグ溶接方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る