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公開番号
2024177777
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-24
出願番号
2023096109
出願日
2023-06-12
発明の名称
多孔質体の製造方法
出願人
富士フイルム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08J
9/28 20060101AFI20241217BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 平坦性に優れる多孔質体が得られる多孔質体の製造方法の提供。
【解決手段】 セルロースナノファイバーを原料とする多孔質体の製造方法であって、上記セルロースナノファイバー水分散物に対して、セルロースナノファイバー水分散物と接して配置される膜を介してゲル化剤を供給する工程Aと、上記セルロースナノファイバー水分散物をゲル化してゲル化物を得る工程Bと、上記ゲル化物を凍結して凍結ゲル化物を得る工程Cと、上記凍結ゲル化物を昇華乾燥する工程Dとを含む、多孔質体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
セルロースナノファイバーを原料とする多孔質体の製造方法であって、
前記セルロースナノファイバー水分散物に対して、セルロースナノファイバー水分散物と接して配置される膜を介してゲル化剤を供給する工程Aと、
前記セルロースナノファイバー水分散物をゲル化してゲル化物を得る工程Bと、
前記ゲル化物を凍結して凍結ゲル化物を得る工程Cと、
前記凍結ゲル化物を昇華乾燥する工程Dとを含む、多孔質体の製造方法。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記膜の前記セルロースナノファイバー水分散物と接する側とは反対側の表面から、前記ゲル化剤を供給した際に、前記膜が、前記膜の面内方向に前記ゲル化剤を拡散する、請求項1に記載の多孔質体の製造方法。
【請求項3】
前記膜が、多孔質膜である、請求項1または2に記載の多孔質体の製造方法。
【請求項4】
前記多孔質膜の孔径が、1~300μmである、請求項3に記載の多孔質体の製造方法。
【請求項5】
前記膜が、厚さ5mm以下の水膜である、請求項1または2に記載の多孔質体の製造方法。
【請求項6】
前記工程Aにおいて、前記膜が配置された前記セルロースナノファイバー水分散物が、前記ゲル化剤を含む第1溶液に浸漬される、請求項1または2に記載の多孔質体の製造方法。
【請求項7】
前記工程Aにおいて、前記膜が、前記セルロースナノファイバー水分散物の少なくとも前記第1溶液の溶液面側と対向する側に配置され、前記セルロースナノファイバー水分散物の前記膜が配置される側から前記第1溶液に浸漬される、請求項6に記載の多孔質体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多孔質体の製造方法に関する。より具体的には、本発明は、セルロースナノファイバーを原料とする多孔質体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
セルロースナノファイバー(以下、「CNF」ともいう。)は、セルロース系原料であるパルプ等から、粉砕処理、および、化学処理等によって製造される繊維である。CNFは、軽量で高強度なため、各種用途での活用が期待される。また、CNFは、植物または生物由来の天然材料であり、廃棄時等の環境負荷が小さい点でも注目される。
また、多孔質体は、その構造および比表面積等から、種々の用途に用いられてきた。ここで、CNFを含むセルロース多孔質体は、CNFの軽量で高強度な特性を有することが期待される。
【0003】
CNFを含むセルロース多孔質体の製造は、通常、CNFを含む分散液から、CNFの凝集を防ぎつつ、CNFの分散液から分散媒を除去して行われる。
例えば、特許文献1では、CNFを含む分散液をゲル化した後、種々の方法で、ゲル中に含まれる溶媒を除去して、CNFエアロゲル(多孔質体)を製造している。具体的には、CNFを含む分散物をゲル化し、ゲルに含まれる溶媒をエタノールに置換し、さらに、超臨界状態の二酸化炭素に置換して溶媒の乾燥を実施している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-148855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
CNFを含む多孔質体は、用途によっては、表面の平坦性に優れることが求められる場合がある。
本発明者らが上記特許文献1に記載の方法で製造される多孔質体について検討したところ、表面の平坦性が十分でなく、平坦性について改善の余地があることを知見した。
【0006】
そこで、本発明は、平坦性に優れる多孔質体が得られる多孔質体の製造方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、以下の構成により上記課題が解決されることを見出した。
【0008】
〔1〕 セルロースナノファイバーを原料とする多孔質体の製造方法であって、
上記セルロースナノファイバー水分散物に対して、セルロースナノファイバー水分散物と接して配置される膜を介してゲル化剤を供給する工程Aと、
上記セルロースナノファイバー水分散物をゲル化してゲル化物を得る工程Bと、
上記ゲル化物を凍結して凍結ゲル化物を得る工程Cと、
上記凍結ゲル化物を昇華乾燥する工程Dとを含む、多孔質体の製造方法。
〔2〕 上記膜の上記セルロースナノファイバー水分散物と接する側とは反対側の表面から、上記ゲル化剤を供給した際に、上記膜が、上記膜の面内方向に上記ゲル化剤を拡散する、〔1〕に記載の多孔質体の製造方法。
〔3〕 上記膜が、多孔質膜である、〔1〕または〔2〕に記載の多孔質体の製造方法。
〔4〕 上記多孔質膜の孔径が、1~300μmである、〔3〕に記載の多孔質体の製造方法。
〔5〕 上記膜が、厚さ5mm以下の水膜である、〔1〕または〔2〕に記載の多孔質体の製造方法。
〔6〕 上記工程Aにおいて、上記膜が配置された上記セルロースナノファイバー水分散物が、上記ゲル化剤を含む第1溶液に浸漬される、〔1〕~〔4〕のいずれか1つに記載の多孔質体の製造方法。
〔7〕 上記工程Aにおいて、上記膜が、上記セルロースナノファイバー水分散物の少なくとも上記第1溶液の溶液面側と対向する側に配置され、上記セルロースナノファイバー水分散物の上記膜が配置される側から上記第1溶液に浸漬される、〔6〕に記載の多孔質体の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、平坦性に優れる多孔質体が得られる多孔質体の製造方法が提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされる場合があるが、本発明はそのような実施態様に制限されない。
(【0011】以降は省略されています)
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