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公開番号
2024177674
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-23
出願番号
2023095936
出願日
2023-06-11
発明の名称
マウスピースおよびマウスピースの製造方法
出願人
個人
代理人
個人
主分類
A61C
19/00 20060101AFI20241216BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】より睡眠効果を向上させるマウスピースを提供すること。
【解決手段】上顎歯列または下顎歯列に被せて装着されるマウスピース1であって、装着者の歯列に沿った凹部が形成されたベース10部と、装着者の歯列に装着された状態において、装着されていない歯列に対向する側に設けられた臼歯盛り付け部とを有し、臼歯盛り付け部は、装着者がベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、装着されていない歯列の臼歯が接触する部分に形成され、装着者が装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、装着されていない歯列における右犬歯から左犬歯までがベース部と非接触の状態となるように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上顎歯列または下顎歯列に被せて装着されるマウスピースであって、
装着者の上顎歯列または下顎歯列に沿った凹部が形成されたベース部と、
前記ベース部が装着者の歯列に装着された状態において、装着されていない歯列に対向する側に設けられた臼歯盛り付け部とを有し、
前記臼歯盛り付け部は、装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、前記ベース部が装着されていない歯列の臼歯が接触する部分に形成され、
装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、前記ベース部が装着されていない歯列における右犬歯から左犬歯までが前記ベース部と非接触の状態となるように形成されていることを特徴とするマウスピース。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記ベース部が装着された状態において犬歯に対応する部分に形成された犬歯盛り付け部を有し、
前記犬歯盛り付け部は、装着者が前記ベース部を装着した状態において前記ベース部が装着されていない側の歯列に対向する面が水平方向に対して傾いた斜面として形成され、
前記斜面は、装着者が正常な噛み合わせ状態から下顎を水平方向に移動させた場合に、前記ベース部が装着されていない側の歯列が前記斜面に沿って移動することにより下顎と上顎とが離れる方向に移動する角度で形成されることを特徴とする請求項1に記載のマウスピース。
【請求項3】
前記斜面の水平方向に対する角度が30°~45°の範囲内であることを特徴とする請求項2に記載のマウスピース。
【請求項4】
前記ベース部は上顎歯列に装着されるように形成され、
前記犬歯盛り付け部は、装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、下顎歯列の犬歯の外側に位置するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のマウスピース。
【請求項5】
前記ベース部は下顎歯列に装着されるように形成され、
前記犬歯盛り付け部は、装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、上顎歯列の犬歯の内側に位置するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のマウスピース。
【請求項6】
前記臼歯盛り付け部は、装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、前記ベース部が装着されていない側の臼歯のうち機能咬頭が接触する位置を中心として形成されることを特徴とする請求項1に記載のマウスピース。
【請求項7】
上顎歯列または下顎歯列に被せて装着されるマウスピースの製造方法であって、
装着者の上顎歯列または下顎歯列の形状を複製した歯型模型を形成し、
前記歯型模型の歯列にベース用可塑性物質を押し当てて硬化させることにより装着者の上顎歯列または下顎歯列に装着されるベースを形成し、
前記ベース部が装着者に装着された状態において前記ベース部が装着されていない歯列に対向する面であって犬歯から臼歯に相当する範囲に臼歯部用可塑性物質を盛り付け、
前記臼歯部用可塑性物質が盛り付けられた状態の前記ベース部を装着者が装着して上下の顎を噛み合わせることにより前記臼歯部用可塑性物質に対向する歯列の歯型を形成し、
前記歯型が形成された前記臼歯部用可塑性物質を硬化させ、
前記臼歯部用可塑性物質に形成された下顎歯列の歯型のうちもっとも深く窪んだ範囲を中心として臼歯部用可塑性物質残置範囲を設定し、
設定された前記臼歯部用可塑性物質残置範囲以外の臼歯部用可塑性物質を除去することでマウスピースを完成させるマウスピースの製造方法。
【請求項8】
上顎歯列に被せて装着されるマウスピースの製造方法であって、
前記歯型が形成された前記臼歯部用可塑性物質を硬化させた後、前記臼歯部用可塑性物質に形成された歯型のうち犬歯に対応する部分の外側に犬歯用可塑性物質を盛り付けて硬化させ、
硬化した前記犬歯用可塑性物質を、装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、下顎歯列の犬歯の外側に位置するとともに正常な噛み合わせ状態においては前記下顎歯列の犬歯と非接触の状態となるとともに下顎歯列の犬歯に対向する側の面が水平方向に対して傾いた斜面となるように成形し、
前記斜面は、装着者が正常な噛み合わせ状態から下顎を水平方向に移動させた場合に下顎歯列の犬歯が前記斜面に沿って移動することにより下顎と上顎とが離れる方向に移動する角度で形成されることを特徴とする請求項7に記載のマウスピースの製造方法。
【請求項9】
下顎歯列に被せて装着されるマウスピースの製造方法であって、
前記歯型が形成された前記臼歯部用可塑性物質を硬化させた後、前記臼歯部用可塑性物質に形成された歯型のうち犬歯に対応する部分の内側に犬歯用可塑性物質を盛り付けて硬化させ、
硬化した前記犬歯用可塑性物質を、装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、上顎歯列の犬歯の内側に位置するとともに正常な噛み合わせ状態においては前記上顎歯列の犬歯と非接触の状態となるとともに上顎歯列の犬歯に対向する側の面が水平方向に対して傾いた斜面となるように成形し、
前記斜面は、装着者が正常な噛み合わせ状態から下顎を水平方向に移動させた場合に上顎歯列の犬歯が前記斜面に沿って移動することにより下顎と上顎とが離れる方向に移動する角度で形成されることを特徴とする請求項7に記載のマウスピースの製造方法。
【請求項10】
前記斜面の水平方向に対する角度が15°~30°の範囲内であることを特徴とする請求項8または9に記載のマウスピースの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスピースおよびマウスピースの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、様々な効果を目的としてマウスピースが用いられている。例えば、上顎の歯列を被覆するように装着するマウスピースにおいて、右犬歯から左犬歯を収容する領域を、他の領域に比べて咬み合わせ面に対してくぼませる構成としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、上下の顎を噛み合わせた状態において、形成されたくぼみにより下顎歯列の一部とマウスピースとの間に空間を形成し、それをもって装着者の呼吸を妨げないよう作用させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-89704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、下顎歯列とマウスピースとの間に空間を形成する一部の領域として、右犬歯から左犬歯までのいわゆる前歯を対象とする例が開示されている。このような、上顎と下顎とを噛み合せた状態において臼歯が接触し、前歯が非接触となる状態は、歯列の噛み合わせにおける本来の自然な状態である。
【0005】
マウスピースによる効果の一つとして、噛み合わせの改善による睡眠効果の向上が挙げられるが、マウスピースによって上述したような臼歯が接触し、前歯が非接触となる状態を再現することにより睡眠効果の向上を期待することができる。しかしながら、特許文献1に開示されたように右犬歯から左犬歯までに相当する部分を噛み合せ面から窪ませて実現するだけでは、臼歯部分の自然な噛み合わせ状態を実現することが難しく、睡眠効果の向上が期待できない。
【0006】
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、より睡眠効果を向上させるマウスピースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、上顎歯列または下顎歯列に被せて装着されるマウスピースであって、装着者の上顎歯列または下顎歯列に沿った凹部が形成されたベース部と、前記ベース部が装着者の歯列に装着された状態において、装着されていない歯列に対向する側に設けられた臼歯盛り付け部とを有し、前記臼歯盛り付け部は、装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、前記ベース部が装着されていない歯列の臼歯が接触する部分に形成され、装着者が前記ベース部を装着して上下の顎を噛み合わせた場合に、前記ベース部が装着されていない歯列における右犬歯から左犬歯までが前記ベース部と非接触の状態となるように形成されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の他の態様は、上顎歯列または下顎歯列に被せて装着されるマウスピースの製造方法であって、装着者の上顎歯列または下顎歯列の形状を複製した歯型模型を形成し、前記歯型模型の歯列にベース用可塑性物質を押し当てて硬化させることにより装着者の上顎歯列または下顎歯列に装着されるベースを形成し、前記ベース部が装着者に装着された状態において前記ベース部が装着されていない歯列に対向する面であって犬歯から臼歯に相当する範囲に臼歯部用可塑性物質を盛り付け、前記臼歯部用可塑性物質が盛り付けられた状態の前記ベース部を装着者が装着して上下の顎を噛み合わせることにより前記臼歯部用可塑性物質に対向する歯列の歯型を形成し、前記歯型が形成された前記臼歯部用可塑性物質を硬化させ、前記臼歯部用可塑性物質に形成された下顎歯列の歯型のうちもっとも深く窪んだ範囲を中心として臼歯部用可塑性物質残置範囲を設定し、設定された前記臼歯部用可塑性物質残置範囲以外の臼歯部用可塑性物質を除去することでマウスピースを完成させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より睡眠効果を向上させるマウスピースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係るマウスピースの上面斜視図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの下面斜視図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの側面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの正面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの下面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの上面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの断面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースを上顎に装着した状態における下顎との噛み合わせ状態を示す図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースによる歯ぎしり制御効果を示す図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの上面斜視図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの下面斜視図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの側面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの正面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの上面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの下面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースの断面図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースを上顎に装着した状態における下顎との噛み合わせ状態を示す図である。
本発明の実施形態に係るマウスピースによる歯ぎしり制御効果を示す図である。
本発明の実施形態にかかるマウスピースの製造方法を示すフローチャートである。
本発明の実施形態にかかるマウスピースの製造工程におけるベース部分のみの状態を示す上面斜視図である。
本発明の実施形態にかかるマウスピースの製造工程におけるベース部分のみの状態を示す下面斜視図である。
本発明の実施形態にかかるマウスピースの製造工程においてベース部分の下顎との噛み合わせ面に重合レジンを盛り付けた状態を示す下面斜視図である。
本発明の実施形態にかかるマウスピースの製造工程において、ベース部分に重合レジンを盛り付けた状態で使用者が装着して噛むことにより重合レジンに歯型を付けた状態を示す下面斜視図である。
本発明の実施形態にかかるマウスピースの製造工程において、ベース部分の重合レジンに歯型を付けた状態から犬歯部分に更に重合レジンを盛り付けた状態を示す下面斜視図である。
本発明の実施形態にかかるマウスピースの製造工程において、下顎用のベース部分の重合レジンに歯型を付けた状態から犬歯部分に更に重合レジンを盛り付けた状態を示す上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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