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公開番号2024146204
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058972
出願日2023-03-31
発明の名称眼科装置
出願人株式会社ニデック
代理人
主分類A61B 3/15 20060101AFI20241004BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】被検者の姿勢保持の負担を低減できる眼科装置を提供すること。
【解決手段】眼科装置は、被検眼を検査する眼科装置であって、前記被検眼を検査する検査部と、前記検査部を支持する基台と、前記基台に対する前記検査部の位置である検査部位置を変位させる駆動部と、被検者の顔を支持することによって、検査時に前記被検眼の位置を保つ顔支持手段と、前記基台に対する前記顔支持手段の位置である顔支持位置を、第1の顔支持位置と、第1の顔支持位置に対して被検者側に変位された第2の顔支持位置と、の間で変位させる変更手段と、を備え、前記駆動部は、前記検査部位置を、前記第1の顔支持位置において適正作動距離となる第1の検査部位置と、前記第2の顔支持位置において前記適正作動距離となる第2の検査部位置と、の間で前記検査部位置を変位可能である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
被検眼を検査する眼科装置であって、
前記被検眼を検査する検査部と、
前記検査部を支持する基台と、
前記基台に対する前記検査部の位置である検査部位置を変位させる駆動部と、
被検者の顔を支持することによって、検査時に前記被検眼の位置を保つ顔支持手段と、
前記基台に対する前記顔支持手段の位置である顔支持位置を、第1の顔支持位置と、第1の顔支持位置に対して被検者側に変位された第2の顔支持位置と、の間で変位させる変更手段と、
を備え、
前記駆動部は、前記検査部位置を、前記第1の顔支持位置において適正作動距離となる第1の検査部位置と、前記第2の顔支持位置において前記適正作動距離となる第2の検査部位置と、の間で前記検査部位置を変位可能であることを特徴とする眼科装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記顔支持手段は、被検者の顎を支持する顎台を含み、
前記変更手段は、前記顔支持手段のうち前記顎台およびそれよりも上方にある一部を、前記顔支持手段と前記基台との接続部に対して変位させる、請求項1記載の眼科装置。
【請求項3】
前記変更手段によって前記顔支持位置が変更されたか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記駆動部を制御する制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載の眼科装置。
【請求項4】
前記検査部は、被検眼の蛍光造影画像およびOCT画像の少なくともいずれかを撮影する撮影光学系を有する、請求項1から3のいずれかに記載の眼科装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、被検眼を検査する眼科装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の眼科装置としては、例えば、レーザ走査検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:SLO)、光干渉断層計(Optical Coherence Tomography:OCT)、眼底カメラ、眼屈折力測定装置、角膜形状測定装置、角膜内皮細胞撮影装置、眼圧測定装置、またはこれらの複合装置などが知られている。これらの装置は、例えば、筐体に形成される検査窓を介して光源から出射された光を被検眼に投光し、投光された光の反射光に基づいて被検眼の撮影または測定を行う。
【0003】
上記のような眼科装置は、テーブル上に設置される据え置き型が主流である。据え置き型の装置の多くは、被検者の顔を支持するための顔支持部が設けられている(例えば、特許文献1参照)。検者が装置の前で座った状態で、顔支持部によって被検者の顔が支持されることによって、検査時に被検眼の位置が保たれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-11381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、顔支持部に顔を配置する際、被検者の姿勢が、体を前傾させつつ首を反対側に反らせる不自然な姿勢となってしまう場合がある。この姿勢は、腰や首への負担がかかりやすい。検者の下半身をテーブルの下に潜りこませることは、種々の要因によって難しい場合があり、被検者の姿勢は制約されている。例えば、装置サイズ、テーブルの形状、および、テーブルの高さ調整が適切でないこと等が、要因の一例として挙げられる。
【0006】
検査の際に、被検者が上記の不自然な姿勢であることで、検査の進行に悪影響が生じ得る。例えば、固視が安定しにくくなる。また、例えば、長時間の検査においては、こまめに休憩をとる必要が生じ、結果として検査時間が長くなりやすい。また、一般的に、高齢者は身体が硬いので、上記の姿勢をとることが難しく、被検者の補助が必要となる場合がある。
【0007】
本開示は、従来技術の問題点に鑑み、被検者の姿勢保持の負担を低減できる眼科装置を提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1態様にかかる眼科装置は、被検眼を検査する眼科装置であって、前記被検眼を検査する検査部と、前記検査部を支持する基台と、前記基台に対する前記検査部の位置である検査部位置を変位させる駆動部と、被検者の顔を支持することによって、検査時に前記被検眼の位置を保つ顔支持手段と、前記基台に対する前記顔支持手段の位置である顔支持位置を、第1の顔支持位置と、第1の顔支持位置に対して被検者側に変位された第2の顔支持位置と、の間で変位させる変更手段と、を備え、前記駆動部は、前記検査部位置を、前記第1の顔支持位置において適正作動距離となる第1の検査部位置と、前記第2の顔支持位置において前記適正作動距離となる第2の検査部位置と、の間で前記検査部位置を変位可能である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、被検者の姿勢保持の負担を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
装置の使用状態を示す概略図である。
装置の概略構成を説明するための図である。
実施例に係る変更部の概略構成を示す図であり、第1の顔支持位置および第1の検査部位置を示している。
実施例に係る変更部の概略構成を示す図であり、第2の顔支持位置および第2の検査部位置を示している。
変容例に係る変更部の概略構成を示す図であり、第1の顔支持位置および第1の検査部位置を示している。
変更部の概略構成を示す図であり、第2の顔支持位置および第2の検査部位置を示している。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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