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公開番号2024176802
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095608
出願日2023-06-09
発明の名称安全運転支援システム及び安全運転支援方法
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社野村総合研究所
代理人個人,個人
主分類G08G 1/09 20060101AFI20241212BHJP(信号)
要約【課題】ドライバが事前に注意地点の状況を把握できるように注意喚起を行うことができる安全運転支援システムを提供する。
【解決手段】安全運転支援システムでは、データセンタ200と、複数の車両と、が通信ネットワークを介して接続されている。データセンタ200は、Gセンサが車両の挙動が乱れたことを検出した第1車両101から注意情報を受信したときの第1車両101の位置を注意地点として記憶装置に記憶させる。データセンタ200は、注意情報を受信したときに、第1車両101のドライブレコーダで撮影した映像のデータのうち、注意情報を受信する前の一定期間における映像のデータから抽出した注意映像のデータを、注意地点に接近する第2車両102に送信する。注意映像のデータを受信した第2車両102のディスプレイが、第2車両102が注意地点に到達する前に注意映像を表示することによって注意喚起を行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
記憶装置と処理装置とを備えたデータセンタと、
車両の挙動が乱れたことを検出可能な検出装置と前記車両の前方の映像を撮影可能な撮影装置とナビゲーション装置と映像を表示可能な表示装置とを備えた複数の車両と、
が通信ネットワークを介して接続された安全運転支援システムであり、
前記処理装置が、
前記複数の車両の前記ナビゲーション装置から前記複数の車両の位置情報を受信することと、
前記複数の車両の前記撮影装置で撮影した映像のデータを受信して前記記憶装置に記憶することと、
前記複数の車両のうち前記検出装置が前記車両の挙動が乱れたことを検出した第1車両から注意情報を受信したときの前記第1車両の位置を前記第1車両の位置情報から特定するとともに、当該位置を注意地点として前記記憶装置に記憶することと、
前記注意情報を受信したときに、前記記憶装置に記憶された前記第1車両の前記撮影装置で撮影した前記映像のデータのうち、前記注意情報を受信する前の一定期間における前記映像のデータから抽出した前記注意地点の注意映像のデータを前記記憶装置に記憶することと、
前記複数の車両のうち、前記記憶装置に記憶されている前記注意地点に接近する第2車両に、前記記憶装置に記憶されている前記注意映像のデータを送信することと、を実行し、
前記注意映像のデータを受信した前記第2車両の前記表示装置が、前記第2車両が前記注意地点に到達する前に前記注意映像を表示することによって注意喚起を行うこと、を実行する
安全運転支援システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2車両の前記表示装置が、前記注意映像の動画を再生することによって前記注意喚起を行う際に、前記第2車両が既定時間後に到達する地点において撮影された画像を表示するように、前記第2車両の速度に合わせて前記注意映像の再生速度を調整する
請求項1に記載の安全運転支援システム。
【請求項3】
前記処理装置が、
複数の前記第1車両の前記ナビゲーション装置から受信した位置情報から特定した同一の注意地点についての複数の前記注意映像のデータを前記記憶装置に蓄積させることと、
前記記憶装置に蓄積させた前記同一の注意地点についての複数の前記注意映像のデータから、前記第2車両に送信する前記注意映像のデータを選択して、前記第2車両に送信する前記注意映像のデータを更新することと、を実行する
請求項1に記載の安全運転支援システム。
【請求項4】
前記処理装置が、
前記注意情報を前記データセンタに送信せずに前記注意地点を通過した車両の数を計数して、計数した数が一定数以上になった前記注意地点の情報を前記記憶装置から削除する
請求項3に記載の安全運転支援システム。
【請求項5】
記憶装置と処理装置とを備えたデータセンタと、
車両の挙動が乱れたことを検出可能な検出装置と前記車両の前方の映像を撮影可能な撮影装置とナビゲーション装置と映像を表示可能な表示装置とを備えた複数の車両と、
が通信ネットワークを介して接続された安全運転支援システムにおける安全運転支援方法であり、
前記処理装置が、前記複数の車両の前記ナビゲーション装置から前記複数の車両の位置情報を受信する第1ステップと、
前記処理装置が、前記複数の車両の前記撮影装置で撮影した映像のデータを受信して前記記憶装置に記憶させる第2ステップと、
前記処理装置が、前記複数の車両のうち前記検出装置が前記車両の挙動が乱れたことを検出した第1車両から注意情報を受信したときの前記第1車両の位置を前記第1車両の位置情報から特定するとともに、当該位置を注意地点として前記記憶装置に記憶させる第3ステップと、
前記処理装置が、前記注意情報を受信したときに、前記記憶装置に記憶された前記第1車両の前記撮影装置で撮影した前記映像のデータのうち、前記注意情報を受信する前の一定期間における前記映像のデータから抽出した前記注意地点の注意映像のデータを前記記憶装置に記憶させる第4ステップと、
前記処理装置が、前記複数の車両のうち、前記記憶装置に記憶されている前記注意地点に接近する第2車両に、前記記憶装置に記憶されている前記注意映像のデータを送信する第5ステップと、
前記第2車両の前記表示装置が、前記第2車両が前記注意地点に到達する前に前記注意映像を表示することによって注意喚起を行う第6ステップと、を含む
安全運転支援方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、安全運転支援システム及び安全運転支援方法に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ナビゲーション装置が開示されている。このナビゲーション装置は、目的地までの経路において予め登録された注意地点が存在する場合、注意地点を車両がこれから走行することをドライバに予告することにより安全運転を支援する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-329713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
注意地点の状況が事前に分かれば、ドライバは、事前に予防運転を行うことができる。しかし、注意地点を走行することを予告するだけでは、ドライバは、注意地点の状況を事前に十分に把握することができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するための安全運転支援システムは、記憶装置と処理装置とを備えたデータセンタと、車両の挙動が乱れたことを検出可能な検出装置と前記車両の前方の映像を撮影可能な撮影装置とナビゲーション装置と映像を表示可能な表示装置とを備えた複数の車両と、が通信ネットワークを介して接続された安全運転支援システムである。この安全運転支援システムにおいて、前記処理装置は、前記複数の車両の前記ナビゲーション装置から前記複数の車両の位置情報を受信する。前記処理装置は、前記複数の車両の前記撮影装置で撮影した映像のデータを受信して前記記憶装置に記憶する。前記処理装置は、前記複数の車両のうち前記検出装置が前記車両の挙動が乱れたことを検出した第1車両から注意情報を受信したときの前記第1車両の位置を前記第1車両の位置情報から特定するとともに、当該位置を注意地点として前記記憶装置に記憶する。前記処理装置は、前記注意情報を受信したときに、前記記憶装置に記憶された前記第1車両の前記撮影装置で撮影した前記映像のデータのうち、前記注意情報を受信する前の一定期間における前記映像のデータから抽出した前記注意地点の注意映像のデータを前記記憶装置に記憶する。前記処理装置は、前記複数の車両のうち、前記記憶装置に記憶されている前記注意地点に接近する第2車両に、前記記憶装置に記憶されている前記注意映像のデータを送信する。前記注意映像のデータを受信した前記第2車両の前記表示装置は、前記第2車両が前記注意地点に到達する前に前記注意映像を表示することによって注意喚起を行う。
【0006】
上記課題を解決するための安全運転支援方法は、記憶装置と処理装置とを備えたデータセンタと、車両の挙動が乱れたことを検出可能な検出装置と前記車両の前方の映像を撮影可能な撮影装置とナビゲーション装置と映像を表示可能な表示装置とを備えた複数の車両と、が通信ネットワークを介して接続された安全運転支援システムにおける安全運転支援方法である。この安全運転支援方法は、前記処理装置が、前記複数の車両の前記ナビゲーション装置から前記複数の車両の位置情報を受信する第1ステップを含む。この安全運転支援方法は、前記処理装置が、前記複数の車両の前記撮影装置で撮影した映像のデータを受信して前記記憶装置に記憶させる第2ステップを含む。この安全運転支援方法は、前記処理装置が、前記複数の車両のうち前記検出装置が前記車両の挙動が乱れたことを検出した第1車両から注意情報を受信したときの前記第1車両の位置を前記第1車両の位置情報から特定するとともに、当該位置を注意地点として前記記憶装置に記憶させる第3ステップを含む。この安全運転支援方法は、前記処理装置が、前記注意情報を受信したときに、前記記憶装置に記憶された前記第1車両の前記撮影装置で撮影した前記映像のデータのうち、前記注意情報を受信する前の一定期間における前記映像のデータから抽出した前記注意地点の注意映像のデータを前記記憶装置に記憶させる第4ステップを含む。この安全運転支援方法は、前記処理装置が、前記複数の車両のうち、前記記憶装置に記憶されている前記注意地点に接近する第2車両に、前記記憶装置に記憶されている前記注意映像のデータを送信する第5ステップを含む。この安全運転支援方法は、前記第2車両の前記表示装置が、前記第2車両が前記注意地点に到達する前に前記注意映像を表示することによって注意喚起を行う第6ステップを含む。
【発明の効果】
【0007】
この安全運転支援システム及び安全運転支援方法は、ドライバが事前に注意地点の状況を把握できるように注意喚起を行うことができる。これにより、ドライバは事前に注意地点の状況を把握して適切な予防運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態の安全運転支援システムの構成を示す図である。
図2は、実施形態の安全運転支援システムにおけるドライブレコーダの画像の例を示す図である。
図3は、実施形態の安全運転支援システムにおけるデータセンタと、第1車両及び第2車両と、の処理の流れを示すシーケンス図である。
図4は、実施形態の安全運転支援システムにおける車両のナビゲーション装置が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図5は、実施形態の安全運転支援システムにおけるデータセンタが定期的に実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図6は、実施形態の安全運転支援システムにおけるデータセンタが各注意地点を車両が通過したときに実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、安全運転支援システムの一実施形態について、図1~図6を参照して説明する。
<安全運転支援システム10の構成>
図1に示すように、安全運転支援システム10は、複数の車両100と、データセンタ200とによって構成されている。データセンタ200は、通信ネットワーク300を介して、複数の車両100と通信可能に接続されている。各車両100は、撮影装置の一例としてのドライブレコーダ110と、ナビゲーション装置120と、を備えている。
【0010】
図2は、ドライブレコーダ110によって撮影される画像の例を示している。ドライブレコーダ110は、図2に示すように、運転席から見える車両100の前方の映像を撮影して記録する。ドライブレコーダ110は、Gセンサ130を備えている。Gセンサ130は、車両100の加速度又は減速度の大きさを計測するとともに、計測した加速度又は減速度の大きさに基づいて車両100の挙動が乱れたことを検出する。
(【0011】以降は省略されています)

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