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公開番号2024141670
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053456
出願日2023-03-29
発明の名称煙感知器
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/103 20060101AFI20241003BHJP(信号)
要約【課題】光路上に配置された反射板の表面の汚損による影響を受けにくい減光式スポット型煙感知器を提供する。
【解決手段】煙流入口を有する外カバー部材と該外カバー部材に結合される内カバー部材とからなる筐体の内部に、光源と受光素子とからなる光電式煙検出手段を備えた感知部と、該感知部からの信号に基づいて火災の発生を検出する電子回路が実装された回路基板と、が収納されている煙感知器において、前記感知部は、煙を通過させることが可能な外側遮光壁が周縁部に円環状に配設されている暗箱と、前記外側遮光壁の内側に配設された1個の光源および1または2以上の受光素子と、を備え、前記光源から前記1または2以上の受光素子に至る複数の光路が設けられ、前記電子回路は前記複数の光路それぞれにおける減光量を合算した値に基づいて火災が発生しているか判定するようにした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
煙流入口を有する外カバー部材と該外カバー部材に結合される内カバー部材とからなる筐体の内部に、光源と受光素子とからなる光電式煙検出手段を備えた感知部と、該感知部からの信号に基づいて火災の発生を検出する電子回路が実装された回路基板と、が収納されている煙感知器であって、
前記感知部は、煙を通過させることが可能な外側遮光壁が周縁部に円環状に配設されている暗箱と、前記外側遮光壁の内側に配設された1個の光源および1または2以上の受光素子と、を備え、前記光源から前記1または2以上の受光素子に至る複数の光路が設けられ、
前記電子回路は、前記複数の光路それぞれにおける減光量を合算した値に基づいて火災が発生しているか判定することを特徴とする煙感知器。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記暗箱の内側には、筒状をなし複数のスリットまたは導孔を有する筒状遮光壁が設けられ、該筒状遮光壁の内部に前記光源が配置され、前記複数のスリットまたは導孔に対応して前記複数の光路が形成されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の煙感知器。
【請求項3】
前記外側遮光壁の内側空間の前記複数のスリットまたは導孔に対向する位置に、それぞれ反射板が設けられ、前記反射板で1回反射された光が前記受光素子に入射されるように前記反射板の反射面の角度が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の煙感知器。
【請求項4】
前記反射板を介さずに前記光源からの光を前記受光素子へ直接入射させる光路を更に有していることを特徴とする請求項3に記載の煙感知器。
【請求項5】
前記光源の光出射部または前記反射板の光入射部および光出射部または前記受光素子の光入射部に、光束を絞るための光ノズルが設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の煙感知器。
【請求項6】
前記光路に沿って、当該光路に周囲から散乱光が入射するのを防止する散乱光遮光体が設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の煙感知器。
【請求項7】
前記暗箱の底壁がすり鉢状に形成され、そのすり鉢の中央に前記光源が配設され、
前記光源を囲むようにして前記受光素子および前記反射板が配設されていることを特徴とする請求項3または4に記載の煙感知器。
【請求項8】
前記外側遮光壁の底壁に描かれた仮想楕円の円周に沿って複数の前記反射板が配設され、
前記仮想楕円の一方の焦点に前記光源が配設され、前記仮想楕円の他方の焦点に前記受光素子が配設されていることを特徴とする請求項3または4に記載の煙感知器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、煙感知器に関し、特に減光式スポット型煙感知器に適用して有用な技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
現在、火災報知設備に用いられている煙感知器は、感知器内に侵入した煙に発光素子から発せられた光を当て、反射・散乱した光を受光素子で捉え、その信号量により火災を判定し警報を発するスポット型散乱光式が主流である。しかし、消防法で定めている煙濃度を示す単位は%/mで表わされ、単位距離当たりの光の透過度の逆数(減衰量、減光量)を用いている。ところが、散乱光式感知器は、減衰量や減光量を検出するものではないため、検出対象である多様な煙それぞれに応じた適切な調整が難しいとい課題がある。
【0003】
一方、火災報知設備に用いる煙感知器の検出方式の一つに、15m~100mの距離間に送光部と受光部を配置し、その間の空間に侵入した煙粒子による減光量を測定して、火災の判断を行う減光式煙感知器も存在する。また、消防法で定めている煙感知器の試験機に用いられる濃度計は、直接光のみで50cm程の距離で減光量を測定している。そのため、煙濃度を表す単位と同じ煙濃度検出方式(減光式)の小型のスポット型感知器を実現する方法が望まれている。
なお、従来、減光式煙感知器に関する発明としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公昭54-26863号公報
特開2003-281643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スポット型煙感知器は、筐体をそれほど大きくすることができないため、筐体の内部空間において、必要な距離の減光用光路を確保することが困難である。
そこで、特許文献1や特許文献2に記載されている減光式煙感知器に関する発明においては、筐体内に複数の反射箇所(反射鏡)を設けて、発光部より発せられた光を複数回反射させてから受光部へ入射させることで、充分な距離の減光用光路を確保するようにしている。そのため、反射鏡の表面の汚損により受光部へ入射する光の量が経年減少し、検出精度が低下するという課題がある。
【0006】
また、特許文献2には、反射鏡の汚損による影響を回避するため、測定光と参照光の反射回数が同一で、検出用光路と参照用光路の距離が異なるように設定し、検出用受光部による受光量と参照用受光部による受光量との比によって煙濃度を算出する技術が記載されている。しかし、検出光と参照光の受光量の比によって煙濃度を算出するには、2個の光源と2個の受光素子を必要とするため、回路が複雑になってしまうという課題がある。
【0007】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、検出精度が良好な減光式のスポット型煙感知器を提供することにある。
本発明の他の目的は、減光式スポット型煙感知器において、光路上に配置された反射板の表面の汚損による影響を受けにくいようにすることにある。
本発明のさらに他の目的は、使用する光源の数が少なくて済む減光式スポット型煙感知器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため本発明は、
煙流入口を有する外カバー部材と該外カバー部材に結合される内カバー部材とからなる筐体の内部に、光源と受光素子とからなる光電式煙検出手段を備えた感知部と、該感知部からの信号に基づいて火災の発生を検出する電子回路が実装された回路基板と、が収納されている煙感知器において、
前記感知部は、煙を通過させることが可能な外側遮光壁が周縁部に円環状に配設されている暗箱と、前記外側遮光壁の内側に配設された1個の光源および1または2以上の受光素子と、を備え、前記光源から前記1または2以上の受光素子に至る複数の光路が設けられ、
前記電子回路は、前記複数の光路それぞれにおける減光量を合算した値に基づいて火災が発生しているか判定するように構成したものである。
【0009】
上記のような構成を有する煙感知器によれば、複数の光路それぞれにおける減光量を合算した値に基づいて火災が発生しているか判定するため、検出精度が良好な減光式のスポット型煙感知器を実現することができる。また、光源を1つ設けるだけで良いため、使用する光源の数を少なくすることができ、長い光路を有しているのと同様の効果が得られる。
【0010】
ここで、望ましくは、前記暗箱の内側には、筒状をなし複数のスリットまたは導孔を有する筒状遮光壁が設けられ、該筒状遮光壁の内部に前記光源が配置され、前記複数のスリットまたは導孔に対応して前記複数の光路が形成されるようにする。
かかる構成によれば、光源として広角の発光素子を使用することで、長い距離を有する光路を設定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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