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公開番号2024176800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095606
出願日2023-06-09
発明の名称情報処理装置およびプログラム
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 45/76 20060101AFI20241212BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】過去の製造実績における成形条件および成形品質であって、設定しようとする成形条件と関連する成形条件および成形品質を効率よく参照することができるユーザインターフェイスを提供する。
【解決手段】射出成形機における成形条件の入力を成形条件入力部311により受け付ける受け付け手段と、射出成形機による成形品の製造における成形条件の実績データを取得するデータ取得手段と、受け付け手段により受け付けた成形条件とデータ取得手段により取得した実績データとの関連度を計算する計算手段と、実績データとこの実績データごとの計算手段による計算結果とを含む関連情報提示部312を入力画面310に表示する表示手段と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
射出成形機における成形条件の入力を受け付ける受け付け手段と、
前記射出成形機による成形品の製造における前記成形条件の実績データを取得するデータ取得手段と、
前記受け付け手段により受け付けた前記成形条件と前記データ取得手段により取得した前記実績データとの関連度を計算する計算手段と、
前記実績データと当該実績データごとの前記計算手段による計算結果とを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする、情報処理装置。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記受け付け手段により受け付けた前記成形条件と前記データ取得手段により取得した前記実績データとの関連度は、成形条件の項目間の相関関係を考慮して定義された距離に基づいて特定されることを特徴とする、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記距離は、マハラノビス距離であり、当該マハラノビス距離の値が小さい程、前記受け付け手段により受け付けた前記成形条件と前記データ取得手段により取得した前記実績データとの関連度が高いことを特徴とする、請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記計算手段は、前記実績データを成形条件の項目間の相関関係に基づいて分類し、各分類の代表値と前記受け付け手段により受け付けた前記成形条件との分類単位の関連度を計算し、
前記表示手段は、前記分類の代表値と当該分類の代表値ごとの前記計算手段による計算結果とを表示すること
を特徴とする、請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記表示手段は、前記実績データを前記計算手段により計算された関連度の高いものから順に表示することを特徴とする、請求項１乃至請求項４の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記データ取得手段は、前記実績データに示される前記成形条件で製造された成形品における成形品質の実績データをさらに取得し、
前記表示手段は、前記成形条件の実績データと前記成形品質の実績データとを対応付けて表示すること
を特徴とする、請求項１乃至請求項４の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記受け付け手段により受け付けた前記成形条件で成形品を製造した場合の成形品質を予測する予測手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記受け付け手段により受け付けた前記成形条件と当該成形条件に基づいて前記予測手段により予測された前記成形品質の予測データとをさらに表示すること
を特徴とする、請求項１乃至請求項４の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項８】
目標となる成形品質に応じて当該成形品質を得るために必要な成形条件を推定する推定手段をさらに備え、
前記受け付け手段は、前記目標となる成形品質の入力を受け付け、
前記表示手段は、前記受け付け手段により受け付けた前記目標となる成形品質に基づいて推定される成形条件をさらに表示すること
を特徴とする、請求項１乃至請求項４の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記表示手段は、前記受け付け手段により受け付けた前記成形条件の情報を表示する表示部と、前記射出成形機による成形品の製造における成形条件を設定するための操作オブジェクトとを表示し、
前記操作オブジェクトが操作されると、前記表示部に表示された前記成形条件の情報が、前記射出成形機による成形品の製造における前記成形条件として適用されること
を特徴とする、請求項１乃至請求項４の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項１０】
コンピュータに、
射出成形機における成形条件の入力を受け付ける処理と、
前記射出成形機による成形品の製造における前記成形条件の実績データを取得する処理と、
前記成形条件と前記実績データとの関連度を計算する処理と、
前記実績データと当該実績データごとの前記関連度の計算結果とを表示装置に表示させる処理と、
を実行させることを特徴とする、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
射出成形機は、設定された成形条件に従って射出成形を行い、成形品を製造する。射出成形機の成形条件を最適化するための種々の従来技術がある。一例として、成形条件を入力し、成形品質を予測する予測関数を作成し、その予測関数と数理最適化技術を組み合わせることで、適切な成形条件を算出する技術がある。
【０００３】
特許文献１には、データ処理部に、入力パラメータ及び出力パラメータに係わる成形データに対して数理計画法に基づく制約条件として成形工程時の成形データ及び成形品質に係わる評価情報を設定し、かつ目的関数としてニューラルネットワークの学習に基づく予測関数を設定するとともに、当該数理計画法により当該制約条件及び目的関数を満たす入力パラメータに係わる最適化した成形条件を求める最適化処理プログラムを設定し、生産稼働時に、データ処理部により、成形工程中の出力パラメータに係わる成形データを検出するとともに、当該出力パラメータに係わる成形データに基づいて、最適化処理プログラムにより最適化した成形条件を求め、求めた成形条件により既設の成形条件を変更する成形最適化方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－１１９４２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
射出成形機による成形品の製造の経験者であれば、過去の経験に基づき、所望する成形品質を得るために必要な成形条件に関して、ある程度の見当を付けることができる場合がある。このような場合、効率よく成形条件を設定するために、過去の製造実績における成形条件およびその成形条件に基づく製造における成形品質を参照可能とすることが求められる。
【０００６】
本発明は、過去の製造実績における成形条件および成形品質であって、設定しようとする成形条件と関連する成形条件および成形品質を効率よく参照することができるユーザインターフェイスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一態様は、射出成形機における成形条件の入力を受け付ける受け付け手段と、射出成形機による成形品の製造における成形条件の実績データを取得するデータ取得手段と、受け付け手段により受け付けた成形条件とデータ取得手段により取得した実績データとの関連度を計算する計算手段と、実績データとこの実績データごとの計算手段による計算結果とを表示する表示手段と、を備えることを特徴とする、情報処理装置である。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の一態様によれば、過去の製造実績における成形条件および成形品質であって、設定しようとする成形条件と関連する成形条件および成形品質を効率よく参照することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本実施形態が適用される射出成形機の構成を示す図である。
制御装置の構成を示す図である。
データ処理装置の構成を示す図である。
制御装置およびデータ処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
成形条件を設定する際に用いられる入力画面の構成例を示す図である。
入力画面の他の構成例を示す図である。
入力画面のさらに他の構成例を示す図である。
入力画面のさらに他の構成例を示す図である。
実績データの抽出方法の一例を示す図であり、図９（Ａ）は成形条件の近い実績データを抽出する方法を示す図、図９（Ｂ）は成形条件がばらつきを有するように実績データを抽出する方法を示す図である。
実績データの抽出における成形条件のばらつきを制御可能な入力画面の一例を示す図である。
実績データの抽出における成形条件のばらつきを制御可能な入力画面の他の一例を示す図である。
実績データの抽出における成形条件のばらつきを制御可能な入力画面の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
＜装置構成＞
図１は、本実施形態が適用される射出成形機の構成を示す図である。射出成形機１０は、射出装置２０と、型締装置３０と、制御装置１００と、データ処理装置２００と、表示装置３００と、データベース（ＤＢ）４０とを備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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