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公開番号2024048296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154264
出願日2022-09-27
発明の名称成形装置
出願人株式会社イクスフロー,個人
代理人個人
主分類B29C 45/26 20060101AFI20240401BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】コア部の高さを精度良く微調整することができる成形装置を提供する。
【解決手段】第1成形部を形成するための第1の固定側金型と、第2成形部を形成するための第2の固定側金型と、第1の固定側金型と共に第1成形部を形成するための型を構成すると共に、第2の固定側金型と共に、第1成形部に対して第2成形部を一体的に形成するための型を構成する2つの移動側金型と、各移動側金型を挿通して突設部の端面と突き当て可能に設けられたコアピンと、該コアピンを支持する可動ステージと、該可動ステージに立設されたリターンピンと、可動ステージの周辺位置に設置され、一端において可動ステージの周縁部の下面に接触可能な梃と、梃の他端を上方から押圧可能な梃押しピンとを備える。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
第1の樹脂材料からなり、内周側に突出する凸部が内周面に設けられた貫通孔が形成された第1成形部に対し、前記第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料からなり、前記貫通孔において少なくとも前記凸部を覆うように前記第1成形部と一体的に形成された第2成形部と、を備える成形品を製造するための成形装置であって、
前記第1成形部を形成するための第1の固定側金型であって、前記貫通孔を形成するための突設部が設けられた第1の固定側金型と、
前記第2成形部を形成するための第2の固定側金型であって、前記第1の固定側金型に対してパーティングラインが同一の水平面となるように、前記第1の固定側金型と並列に配置された第2の固定側金型と、
前記第1の固定側金型と共に前記第1成形部を形成するための型を構成すると共に、前記第2の固定側金型と共に、前記第1成形部に対して前記第2成形部を一体的に形成するための型を構成する2つの移動側金型と、
前記2つの移動側金型を、パーティングラインが同一の水平面となるようにスペーサを介して並列に保持するステージであって、前記2つの移動側金型の各々を前記第1の固定側金型及び前記第2の固定側金型に交互に合わせるように、垂直方向の軸回りに回転可能に設けられた回転ステージと、
前記2つの移動側金型の各々を垂直方向に挿通するように設けられ、前記突設部の端面と突き当て可能、且つ、前記突設部の端面よりも面積の大きい端面を有するコアピンと、
前記2つの移動型金型の各々の下方に配置され、前記コアピンを支持し、垂直方向に移動可能な可動ステージと、
前記可動ステージに立設され、型閉じされているときに前記可動ステージを下方に押圧可能なリターンピンと、
前記可動ステージの周辺位置に、水平方向の軸回りに回転可能に配置された梃であって、一端において前記可動ステージの周縁部の下面に接触可能な梃と、
前記梃の他端を上方から押圧可能な梃押しピンと、
を備え、
前記第2の固定側金型のパーティングラインのうち、前記梃押しピンに対応する位置に、該梃押しピンを逃がすための逃がし穴が形成され、
型閉じされた際、
前記梃押しピンが前記第1の固定側金型に押下されることにより前記梃の他端を押下し、これにより、前記可動ステージが押し上げられて前記コアピンの端面が前記突設部の端面に突き当てられ、
前記リターンピンが前記第2の固定側金型に押下されることにより前記可動ステージを押下し、これにより、前記梃の一端が押下されると共に前記梃の他端が前記梃押しピンを押し上げ、該梃押しピンが前記逃がし穴に逃げ、それに伴い、前記コアピンが垂直下方に後退して、前記第1成形部と前記コアピンとの間に第2の樹脂材料を回り込ませる空間が形成される、成形装置。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記梃は、前記可動ステージの周囲の複数箇所に設けられている、請求項1に記載の成形装置。
【請求項3】
前記梃は、前記可動ステージの対向する少なくとも1組の辺に対し、少なくとも1箇所ずつ設けられている、請求項2に記載の成形装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形品の成形装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
材質や色などが異なる樹脂を一体的に成形する技術として、二色成形が知られている。例えば、特許文献1には、一部にアンダーカット部を有する第1成形体と、この第1成形体とは異なる材料にて成形されかつ前記第1成形体に対し前記アンダーカット部の裏側に係止した状態で一体化される第2成形体とからなる樹脂製成形品を成形するための成形装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-293747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、幅が百μm程度~数mm程度、高さが数十μm程度~数mm程度の微細な流路が内部に形成された流体デバイス(検査デバイス)の開発が進められている。このような流体デバイスは、流路となる凹部が表面に形成された硬質の樹脂基板を別の樹脂基板と接合することにより作成することができる。また、樹脂基板に流路(凹部)と連通する貫通孔を形成し、この貫通孔にエラストマー等の軟質の樹脂材料からなる膜を接合することにより、微細なバルブを形成することができる。
【0005】
このような樹脂基板と膜とが接合された部品を作製する場合、異種の樹脂同士の密着性、寸法の精度、製造効率、樹脂同士の熱収縮率の差に起因する不良発生率等の観点から、二色成形を用いることが考えられる。一方、樹脂基板に形成された貫通孔からの膜の抜けを防ぐためには、貫通孔の内壁に凸部(アンダーカット部)を設け、この凸部を覆うように膜を形成することが考えられる。
【0006】
アンダーカット部を含む成形品の製造に関し、上記特許文献2においては、一次成形の際には、スライドコアピンの先端が可動側金型におけるアンダーカット部(突片)の対応位置に臨むようにしてあり、二次成形の際に、スライドコアピンを僅かに下降させ、スライドコアピンの先端が上記突片より所定寸法だけ下方へ離間した位置に保持されるようにしている。これにより、突片の下側空間に成形肉を回り込ませることにより、樹脂製成形品を成形することとしている。
【0007】
特許文献2においては、コア部(コアバックプレート及びスライドコアピン)を上下動させる機構として、コアバックプレートの側面から突出する高さの異なる2本のカムピンを、従動スライダを斜めに貫通するカム溝に挿通し、従動スライドの側方への変位に伴いカムピンをカム溝に沿って摺動させる機構を採用している。
【0008】
しかしながら、このようなカム機構によりコアバックプレートを上下動させる場合、カム溝によりカムピンの位置が決まってしまうため、コア部の高さの微調整が困難である。そのため、例えば上述した流体デバイスにおけるバルブのように、微細な部分を成形する場合には、精度の維持が困難になる可能性も考えられる。また、微調整が困難であると、バリが発生しやすくなるという問題もある。
【0009】
本発明は、コア部の高さの精度良く微調整することができる二色成形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様である成形装置は、第1の樹脂材料からなり、内周側に突出する凸部が内周面に設けられた貫通孔が形成された第1成形部に対し、前記第1の樹脂材料とは異なる第2の樹脂材料からなり、前記貫通孔において少なくとも前記凸部を覆うように前記第1成形部と一体的に形成された第2成形部と、を備える成形品を製造するための成形装置であって、前記第1成形部を形成するための第1の固定側金型であって、前記貫通孔を形成するための突設部が設けられた第1の固定側金型と、前記第2成形部を形成するための第2の固定側金型であって、前記第1の固定側金型に対してパーティングラインが同一の水平面となるように、前記第1の固定側金型と並列に配置された第2の固定側金型と、前記第1の固定側金型と共に前記第1成形部を形成するための型を構成すると共に、前記第2の固定側金型と共に、前記第1成形部に対して前記第2成形部を一体的に形成するための型を構成する2つの移動側金型と、前記2つの移動側金型を、パーティングラインが同一の水平面となるようにスペーサを介して並列に保持するステージであって、前記2つの移動側金型の各々を前記第1の固定側金型及び前記第2の固定側金型に交互に合わせるように、垂直方向の軸回りに回転可能に設けられた回転ステージと、前記2つの移動側金型の各々を垂直方向に挿通するように設けられ、前記突設部の端面と突き当て可能、且つ、前記突設部の端面よりも面積の大きい端面を有するコアピンと、前記2つの移動型金型の各々の下方に配置され、前記コアピンを支持し、垂直方向に移動可能な可動ステージと、前記可動ステージに立設され、型閉じされているときに前記可動ステージを下方に押圧可能なリターンピンと、前記可動ステージの周辺位置に、水平方向の軸回りに回転可能に配置された梃であって、一端において前記可動ステージの周縁部の下面に接触可能な梃と、前記梃の他端を上方から押圧可能な梃押しピンと、を備え、前記第2の固定側金型のパーティングラインのうち、前記梃押しピンに対応する位置に、該梃押しピンを逃がすための逃がし穴が形成され、型閉じされた際、前記梃押しピンが前記第1の固定側金型に押下されることにより前記梃の他端を押下し、これにより、前記可動ステージが押し上げられて前記コアピンの端面が前記突設部の端面に突き当てられ、前記リターンピンが前記第2の固定側金型に押下されることにより前記可動ステージを押下し、これにより、前記梃の一端が押下されると共に前記梃の他端が前記梃押しピンを押し上げ、該梃押しピンが前記逃がし穴に逃げ、それに伴い、前記コアピンが垂直下方に後退して、前記第1成形部と前記コアピンとの間に第2の樹脂材料を回り込ませる空間が形成されるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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