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公開番号2024176718
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095480
出願日2023-06-09
発明の名称遠心分離による日本酒製造方法
出願人高須合資会社
代理人弁理士法人日峯国際特許事務所
主分類C12G 3/022 20190101AFI20241212BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】遠心分離機に溜まった酒粕を自動的に洗浄することで遠心分離機を止めることなく連続的に日本酒を製造する。
【解決手段】遠心分離による日本酒製造方法は、醪タンクから供給された醪をローターで遠心力により液体分と固形分に分離し、前記液体分を軽ウィアで清酒タンクへ流出するように誘導するとともに、前記固形分を重ウィアで酒粕タンクへ排出されるように誘導する固液分離工程と、前記固液分離工程を繰り返して前記ローターに前記固形分が残留したことを振動センサで検知したときに、前記ローターに前記清酒タンクに流出した前記液体分を還流させることで、前記ローター内に堆積した前記固形分を洗い流す洗浄工程と、を有し、前記洗浄工程により前記ローターを停止させることなく連続して前記清酒タンクに前記液体分を流出させて清酒を回収する、ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
醪タンクから供給された醪をローターで遠心力により液体分と固形分に分離し、前記液体分を軽ウィアで清酒タンクへ流出するように誘導するとともに、前記固形分を重ウィアで酒粕タンクへ排出されるように誘導する固液分離工程と、
前記固液分離工程を繰り返して前記ローターに前記固形分が残留したことを振動センサで検知したときに、前記ローターに前記清酒タンクに流出した前記液体分を還流させることで、前記ローター内に堆積した前記固形分を洗い流す洗浄工程と、を有し、
前記洗浄工程により前記ローターを停止させることなく連続して前記清酒タンクに前記液体分を流出させて清酒を回収する、
ことを特徴とする遠心分離による日本酒製造方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記洗浄工程は、前記清酒タンクから高圧ポンプで前記液体分の一部を前記ローター内に送り込み、前記ローターの回転軸に間欠的に設けたノズルから、前記ローター内に堆積した前記固形分に向けて前記液体分を噴射する、
ことを特徴とする請求項1に記載の遠心分離による日本酒製造方法。
【請求項3】
前記酒粕タンクに蓄積された前記固液分離工程で分離された固形分、及び前記洗浄工程で洗い流された固形分を、機械搾りにより清酒と酒粕に分けて回収する、
ことを特徴とする請求項1に記載の遠心分離による日本酒製造方法。
【請求項4】
醪タンクから供給された醪を遠心力で液体分と固形分に分離し、前記液体分を軽ウィアで清酒タンクへ流出するように誘導するとともに、前記固形分を重ウィアで酒粕タンクへ排出されるように誘導するローターと、
前記ローターに前記固形分が残留したことを検知する振動センサと、を有し、
前記振動センサが異常を検知したときに、前記ローターに前記清酒タンクに流出した液体分の一部を還流させることで、前記ローター内に堆積した前記固形分を洗い流す、
ことを特徴とする遠心分離機。
【請求項5】
請求項4に記載の遠心分離機と、
醪タンクから供給された醪を前記遠心分離機で固液分離し、流出した液体分を貯留するための清酒タンクと、
前記遠心分離機から排出された固形分を貯留するための酒粕タンクと、
前記遠心分離機のローター内に堆積した固形分を洗い流すための洗浄装置と、を有し、
前記洗浄装置は、前記遠心分離機の振動センサが異常を検知したら前記清酒タンク内の液体分の一部を前記ローター内に還流させ、洗い流した固形分を前記酒粕タンクへ排出する手段を備える、
ことを特徴とする遠心分離による日本酒製造システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、醪を遠心分離機で清酒と酒粕に固液分離することにより日本酒を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
日本酒(清酒)は、酒母(もと)に蒸米と麹と水を加えて発酵させた醪(もろみ)を搾って固形分(酒粕)を分離することで製造される。醪を搾る方法には、手搾り、機械搾り、遠心分離などがある。
【0003】
手搾りは、醪を大きな布製の袋に詰めて蔵人が手で搾り出す伝統的な方法で、品質としては最高であるが、非常に手間が掛かる。袋を吊るして自然の重力で滴り落ちる雫を集める方法もある。
【0004】
機械搾りは、ヤブタ式と呼ばれる油圧プレスを使用して自動的に圧搾および濾過する方法などがあり、広く一般的に使われている。効率的で大量生産に向いているが、機械の加える圧力によって雑味が入り、風味や香りに影響が出るので、一般的な品質の清酒として流通している。
【0005】
遠心分離は、回転するドラムの中に醪を入れ、その遠心力によって固形分である酒粕を分離し、液体分である清酒を回収する方法である。手搾りと同程度の品質が得られ、高級な清酒として一部の酒蔵で使われている。
【0006】
特許文献1に記載されているように、酒類粕を密閉型同時混合機で撹拌しながら得られた凝集分離液を連続遠心分離装置で固形物と清澄分離液に固液分離する発明も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-290049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載の発明のような一般的な遠心分離機では、固液分離した後、ドラム内にベトベトした酒粕がこびり付いているので、その都度、機械を分解して酒粕を手で削ぎ取るなど清掃が必須であり、非常に手間が掛かり大量生産するには不向きである。
【0009】
そこで、本発明は、遠心分離機に溜まった酒粕を自動的に洗浄することで遠心分離機を止めることなく連続的に日本酒を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明である遠心分離による日本酒製造方法は、醪タンクから供給された醪をローターで遠心力により液体分と固形分に分離し、前記液体分を軽ウィアで清酒タンクへ流出するように誘導するとともに、前記固形分を重ウィアで酒粕タンクへ排出されるように誘導する固液分離工程と、前記固液分離工程を繰り返して前記ローターに前記固形分が残留したことを振動センサで検知したときに、前記ローターに前記清酒タンクに流出した前記液体分を還流させることで、前記ローター内に堆積した前記固形分を洗い流す洗浄工程と、を有し、前記洗浄工程により前記ローターを停止させることなく連続して前記清酒タンクに前記液体分を流出させて清酒を回収する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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