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公開番号2024176634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095351
出願日2023-06-09
発明の名称端子金具
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 4/18 20060101AFI20241212BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】被覆から露出する露出導体を保護することが可能な端子金具を提供する。
【解決手段】端子金具10は、電線81の被覆82から露出する露出導体83が挿入され、接触部22を有する接続部材11と、接続部材11に対し、露出導体83が接触部22から離れた離間位置と接触部22に接触する接続位置との間をスライド可能に装着されるスライド部材12と、を備える。スライド部材12は、離間位置から接続位置へとスライドするストローク範囲で、露出導体83を覆う覆い部25,26を有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末部で被覆から露出する露出導体に接続される端子金具であって、
前記露出導体が挿入され、接触部を有する接続部材と、
前記接続部材に対し、前記露出導体が前記接触部から離れた離間位置と前記接触部に接触する接続位置との間をスライド可能に装着されるスライド部材と、を備え、
前記スライド部材は、前記離間位置から前記接続位置へとスライドするストローク範囲で、前記露出導体を覆う覆い部を有している、端子金具。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記覆い部は、前記露出導体の全周を覆うことが可能な筒形状をなしている、請求項1に記載の端子金具。
【請求項3】
前記接続部材は、前記スライド部材の内側に延びる接続片を有し、
前記接触部は、前記接続片の延び方向の途中に形成され、
前記接続片は、前記延び方向の先端側に、押さえ部を有し、
前記スライド部材は、前記接続位置で前記接触部を前記露出導体に押圧する第1押圧部と、前記接続位置で前記押さえ部を前記被覆に押圧する第2押圧部と、を有している、請求項1または請求項2に記載の端子金具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、端子金具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、端子本体と称される接続部材と、接続部材に装着されるスライド部材と、を備えた端子金具を開示している。端子金具は、ハウジングに収容される。接続部材には、電線の端末部における被覆から露出する露出導体(芯線)が挿入される。スライド部材は、接続部材に対し、露出導体が接続部材の接触部(接触面)から離れた離間位置と接触部に接触する接続位置との間をスライド可能とされている。
【0003】
端子金具と電線との接続作業の一例を説明すると、まず端子金具がハウジングに収容され、ハウジングの後面に治具が当てられる。その状態で、電線の露出導体が治具に形成された誘い込み部によってガイドされつつスライド部材から接続部材へと挿入される。続いて、治具が離脱させられ、スライド部材が離間位置から接続位置へと押し込まれる。これにより、電線の露出導体が接続部材の接触部に接触可能な状態になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-145208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、誘い込み部が形成された治具を使用して、接続部材に露出導体を挿入する作業を行うと、治具の離脱後、ハウジングの後方に、露出導体の一部が露出したまま残ることになる。このため、露出導体の一部に異物が干渉して損傷等する懸念がある。
【0006】
そこで、本開示は、被覆から露出する露出導体を保護することが可能な端子金具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の端子金具は、電線の端末部で被覆から露出する露出導体に接続される端子金具であって、前記露出導体が挿入され、接触部を有する接続部材と、前記接続部材に対し、前記露出導体が前記接触部から離れた離間位置と前記接触部に接触する接続位置との間をスライド可能に装着されるスライド部材と、を備え、前記スライド部材は、前記離間位置から前記接続位置へとスライドするストローク範囲で、前記露出導体を覆う覆い部を有している。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、被覆から露出する露出導体を保護することが可能な端子金具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1の端子金具において、スライド部材が接続部材に対して接続位置に配置された状態を示す斜視図である。
図2は、実施形態1の端子金具において、スライド部材が接続部材に対して接続位置に配置された状態を示す断面図である。
図3は、実施形態1の端子金具において、スライド部材が接続部材に対して離間位置に配置された状態を示す斜視図である。
図4は、実施形態1の端子金具における接続部材の斜視図である。
図5は、実施形態1の端子金具における接続部材を図4とは異なる方向から見た斜視図である。
図6は、実施形態1の端子金具におけるスライド部材の斜視図である。
図7は、実施形態1の端子金具におけるスライド部材の正面図である。
図8は、実施形態1の端子金具がハウジングに収容され、電線が端子金具に挿入された状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子金具は、
(1)電線の端末部で被覆から露出する露出導体に接続される端子金具であって、前記露出導体が挿入され、接触部を有する接続部材と、前記接続部材に対し、前記露出導体が前記接触部から離れた離間位置と前記接触部に接触する接続位置との間をスライド可能に装着されるスライド部材と、を備え、前記スライド部材は、前記離間位置から前記接続位置へとスライドするストローク範囲で、前記露出導体を覆う覆い部を有している。
(【0011】以降は省略されています)

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