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公開番号2025012613
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115583
出願日2023-07-14
発明の名称制御弁式鉛蓄電池
出願人古河電池株式会社
代理人
主分類H01M 50/541 20210101AFI20250117BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】
生産性の向上した制御弁式鉛蓄電池を提供する。
【解決手段】
電槽、前記電槽に設けられる少なくとも1つのセル室に収容される少なくとも1つの電極群、および前記電極群の正極又は負極の耳群を接続するストラップを備える制御弁式鉛蓄電池であって、当該制御弁式鉛蓄電池を正立させた場合の上下の方向を上方、下方と呼ぶとして、前記ストラップの下方に前記平型端子が延伸するように前記ストラップと前記平型端子とが接合され、前記平型端子は、外部と電気的接続をする接合部位まで前記延伸した端子導出部と、前記耳群と接合される端子傾斜部とを含み、前記端子導出部の前記延伸方向と、前記端子傾斜部の一部または全部との曲げ角が、15度以上50度以下であることを特徴とする制御弁式鉛蓄電池。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
電槽、前記電槽に設けられる少なくとも1つのセル室に収容される少なくとも1つの電極群、および前記電極群の正極又は負極の耳群を接続するストラップを備える制御弁式鉛蓄電池であって、
前記ストラップに接続される平型端子を更に備え、
当該制御弁式鉛蓄電池を正立させた場合の上下の方向を上方、下方と呼ぶとして、
前記ストラップの下方に前記平型端子が延伸するように前記ストラップと前記平型端子とが接合され、
前記平型端子は、外部と電気的接続をする接合部位まで前記延伸した端子導出部と、前記耳群と接合される端子傾斜部とを含み、
前記端子導出部の前記延伸方向と、前記端子傾斜部の一部または全部との曲げ角が、15度以上50度以下であることを特徴とする制御弁式鉛蓄電池。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記曲げ角が15度以上40度以下であることを特徴とする請求項1に記載の制御弁式鉛蓄電池。
【請求項3】
前記端子傾斜部分は、前記端子傾斜部分全体の30%以上が前記ストラップの内部に埋め込まれており、埋め込まれた端子傾斜部分の両面は前記ストラップを形成している鉛又は鉛合金と接合していることを特徴とする請求項1または2に記載の制御弁式鉛蓄電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御弁式鉛蓄電池に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、制御式鉛蓄電池は、充放電時の外部との接続に使用する正負極の端子に、平型端子を用いている。平型端子は、ストラップでの溶接またははんだ付けにより、正負極の各電極群と電気的に接続されて使用される。キャストオンストラップ方式を使用する場合には、溶接またははんだ付けの際に、制御式鉛蓄電池を倒立させた状態で行うのが一般的である。倒立時の平型端子の溶接の利便のために、平型端子に曲げ加工がなされるなど、平型端子の形状には様々な工夫が施されてきた。
【0003】
出願人は、特許文献1において、平型端子をファストン端子と表記した上で、ファストン端子の上端部を極板群の耳に近接させてその上端部を溶接するに当たり、ファストン端子近傍の電槽の壁部よりファストン端子を少なくとも0.8mm隔離した状態で溶接作業を行うことを特徴とする鉛蓄電池の製造法を公開している。
特許文献1の製造方法により、熱によるプライマーの剥がれが原因の不良を防ぐことができ、鉛蓄電池の生産性が向上した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-223884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記生産性の向上に至ってなお、倒立時の平型端子の溶接の際には、一定の確率で、平型端子の先端部のストラップへの埋め込み具合が浅くなる問題があった。
平型端子の先端部のストラップへの埋め込み具合が浅いと、内部抵抗の増加等により電池性能が十分に引き出せない可能性がある。浅い場合は、はんだ付け等により接合を補強するが、生産性が低下してしまう。
【0006】
よって、本発明は、十分な接合強度を確保しながらも、生産性を向上する制御式鉛蓄電池を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記特許文献1記載の発明を更に改良すべく種々の検討を試みた。
その結果、第1の観点として、電槽、前記電槽に設けられる少なくとも1つのセル室に収容される少なくとも1つの電極群、および前記電極群の正極又は負極の耳群を接合するストラップを備える制御弁式鉛蓄電池において、以下を備えると、溶接時に鉛または鉛合金が平型端子をよく取り囲み、ストラップへの埋め込みが浅くなることが減り、生産性が向上することを見出した。
(1)前記ストラップに接合される平型端子を更に備える。
(2)当該制御弁式鉛蓄電池を正立させた場合の上下の方向を上方、下方と呼ぶとして、前記ストラップの下方に前記平型端子が延伸するように前記ストラップと前記平型端子とが接合される。
(3)前記平型端子は、外部と電気的接合をする接合部位まで前記延伸した端子導出部と、前記耳群と接合される端子傾斜部とを含む。
(4)前記端子導出部の前記延伸方向と、前記端子傾斜部の一部または全部との曲げ角が、15度以上50度以下である。
【0008】
さらに、第2の観点において、上記第1の観点に加えて、前記曲げ角が15度以上40度以下であることを特徴とする制御弁式鉛蓄電池とするとよい。
【0009】
さらに、第3の観点において、上記第1または第2の観点に加えて、前記端子傾斜部分は、前記端子傾斜部分全体の30%以上が前記ストラップの内部に埋め込まれており、埋め込まれた端子傾斜部分の両面は前記ストラップを形成している鉛又は鉛合金と接合していることを特徴とする制御弁式鉛蓄電池とするとよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、十分な接合強度を確保しながらも、生産性を向上する制御式鉛蓄電池を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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