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公開番号2025009492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112530
出願日2023-07-07
発明の名称リード線整列治具
出願人オムロン株式会社
代理人個人
主分類H01R 43/28 20060101AFI20250110BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】所定の本数のリード線を適切に準備することができる。
【解決手段】リード線整列治具(100)は、複数の溝部(11)が並設された基板(10)を備え、前記複数の溝部はそれぞれ、1本のリード線(1)を収納する収納部(111)と、前記収納部より前記溝部の開口側に位置し、該リード線に接触しながら、該リード線を前記基板の表面から前記収納部へ案内する案内接触部(112)と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
リード線を基板の表面でスライドさせるリード線整列治具であって、
表面において直線状の複数の溝部が並設された基板を備え、
前記複数の溝部はそれぞれ、1本のリード線を収納する収納部と、前記収納部より前記溝部の開口側に位置し、該リード線に接触しながら、該リード線を前記基板の表面から前記収納部へ案内する案内接触部と、を有するリード線整列治具。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記溝部の幅方向における一端側に、前記案内接触部が形成され、
前記溝部の幅方向における他端側に、前記収納部に収納された1本の前記リード線の抜け出しを係止する係止部が形成されている、請求項1に記載のリード線整列治具。
【請求項3】
前記溝部の幅方向において、前記案内接触部の前記収納部側の部分および前記案内接触部の前記基板の表面側の部分が、略平面により形成されている、請求項1に記載のリード線整列治具。
【請求項4】
前記溝部の幅方向において、少なくとも前記案内接触部の前記収納部側の部分が、曲面により形成されている、請求項1に記載のリード線整列治具。
【請求項5】
前記係止部は、前記収納部の前記他端側の側面であり、
前記他端側の側面の高さは、前記収納部の底面から前記収納部に収納された1本の前記リード線の重心位置までの高さより大きい、請求項2に記載のリード線整列治具。
【請求項6】
前記他端側の側面の高さは、前記リード線の線径と略同じか、または前記リード線の線径より大きい、請求項5に記載のリード線整列治具。
【請求項7】
前記溝部の幅方向において、少なくとも前記案内接触部の前記収納部側の部分が、凹面状となっている、請求項1に記載のリード線整列治具。
【請求項8】
前記溝部の幅方向において、少なくとも前記案内接触部の前記基板の表面側の部分が、曲面により形成されている、請求項1に記載のリード線整列治具。
【請求項9】
前記収納部の前記他端側の側面は、前記溝部の深さ方向において、凹面状となっている、請求項5に記載のリード線整列治具。
【請求項10】
前記収納部の前記他端側の側面の、少なくとも前記溝部の開口側の部分は、前記一端側に向かって突出している、請求項5に記載のリード線整列治具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リード線整列治具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数のリード線を製造物に手作業で取り付ける作業工程が知られている。ここで、作業者は、(製造物に必要な)所定の本数のリード線を数えて予め準備する準備工程と、準備したリード線をはんだ付けなどによって製造物に取り付ける取付工程とを踏まえることで、複数のリード線を製造物に過不足なく取り付けることができる。
【0003】
図15および図16を用いて、所定の本数のリード線1を準備して製造物に取り付ける従来の方法を説明する。図15は、リード線束を示す図である。図16は、リード線を金属トレイに設置した状態を示す図である。
【0004】
図15に示すように、複数のリード線1は結束されている。作業者は、このようなリード線束1Uの結束をほぐして、そこから所定の本数のリード線1を取り出す。次に、作業者は、図16に示すように、所定の本数のリード線1を金属トレイTに広げて設置する。これにより、作業者は所定の本数のリード線1を準備する(準備工程)。次に、作業者は、金属トレイに広げられたリード線1から1本ずつ取り出し製造物に取り付ける。作業者は、これを繰り返して所定の本数のリード線1を製造物に取り付ける(取付工程)。
【0005】
一方、特許文献1には、整列板とワイヤー供給箱との少なくとも一方を駆動手段により移動させることで、ワイヤー供給箱から落下させたワイヤーを整列板の溝に1本ずつ収納させるワイヤー自動整列機が開示されている。特許文献2には、ケーブルを保持する溝を複数備え、溝の開口部の幅よりも大きい幅を有する部分が溝の内部に存在するケーブル整列治具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-308413号公報
特開2020-124011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
複数のリード線を製造物に手作業で取り付ける場合、準備工程において、作業者は所定の本数のリード線を数えるのに手間がかかるといった問題がある。また、準備工程においてリード線の数え間違いが生じた場合、取付工程において、作業者がリード線の取り付け本数を間違えることにより、製造物に対する再作業が発生する可能性があるといった問題もある。
【0008】
特に、図15および図16に示した方法により複数のリード線1を製造物に手作業で取り付ける場合、作業者にとって負担となる可能性がある。例えば、作業者は片手に障がいがある場合、他方の手のみでリード線束1Uから所定の本数のリード線1を取り出す必要がある。そのため、リード線束1Uからリード線1を取り出し金属トレイに移す際に、リード線1を取り損ねて床に落としてしまう可能性がある。また、作業者が知的障がいあるいは視覚障がいを有する場合などにおいて、リード線1の数を正確に数えられない可能性がある。
【0009】
なお、特許文献1に開示されているワイヤー自動整列機は、自動でワイヤーを準備する装置が想定されており、手作業によりリード線を溝にスムーズに収納させることについては考慮されていない。特許文献2に開示されているケーブル整列治具においても、手作業によりケーブルを溝にスムーズに収納させることは困難である。そもそも、リード線は断線しやすく丁寧に扱う必要があるため、上述のような自動で線材を整列させる整列機によりリード線を整列させるのは難しいといった問題もある。
【0010】
本発明の一態様は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、所定の本数のリード線を適切に準備することができるリード線整列治具を実現することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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