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公開番号
2024176150
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2023094446
出願日
2023-06-08
発明の名称
易接着フィルム
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
弁理士法人森本国際特許事務所
主分類
B32B
27/34 20060101AFI20241212BHJP(積層体)
要約
【課題】半芳香族ポリアミド樹脂からなる基材フィルムと金属板とを、高い接着強力で積層することが可能な易接着フィルムを提供する。
【解決手段】基材フィルムの少なくとも片面に易接着層を有する易接着フィルムであって、基材フィルムが半芳香族ポリアミド樹脂からなり、易接着層が共重合ポリエステル樹脂を含有し、易接着層面に金属板が積層された積層体において、基材フィルムと金属板の剥離強力が8.0N/15mm以上であることを特徴とする易接着フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材フィルムの少なくとも片面に易接着層を有する易接着フィルムであって、
基材フィルムが半芳香族ポリアミド樹脂からなり、
易接着層が共重合ポリエステル樹脂を含有し、
易接着層面に金属板が積層された積層体において、基材フィルムと金属板の剥離強力が8.0N/15mm以上であることを特徴とする易接着フィルム。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
易接着層が、共重合ポリエステル樹脂100質量部と、エポキシ化合物3~13質量部と、イミダゾール化合物0.3~0.9質量部とを含有する樹脂組成物を用いて形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の易接着フィルム。
【請求項3】
共重合ポリエステル樹脂が、
酸成分中、イソフタル酸を30モル%以上含有し、
グリコール成分中、側鎖を有するグリコールを30モル%以上と、繰り返し単位の炭素数が2~4であり、数平均分子量が200以上であるポリアルキレングリコールを1~20モル%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の易接着フィルム。
【請求項4】
共重合ポリエステル樹脂の酸価が2~8mgKOH/gであり、ガラス転移温度が-10~10℃であることを特徴とする請求項1または2に記載の易接着フィルム。
【請求項5】
基材フィルムが、180℃×30分の熱処理後に、80%以上の引張強度と、80%以上の引張伸度とを保持することを特徴とする請求項1または2に記載の易接着フィルム。
【請求項6】
請求項1に記載の易接着フィルムの易接着層面に、金属板が積層された積層体。
【請求項7】
基材フィルムと金属板の剥離強力が8.0N/15mm以上であることを特徴とする請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
金属板が銅箔である請求項6または7に記載の積層体。
【請求項9】
請求項6または7に記載の積層体を用いた光学部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材フィルムの少なくとも片面に易接着層を有する易接着フィルムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年のLED表示装置の広範な普及の中で、透明LEDスクリーンの開発が進んでいる。透明LEDスクリーンは、文字や映像の情報を伝達に加えて、スクリーンの背後にある、美観に優れた形状や、模様、色彩などの意匠をも利用することができる。透明LEDスクリーンの開発には、柔軟性があり、透明性を有するフレキシブルプリント基板が求められる。透明フレキシブルプリント基板を構成する基材フィルムは、向こう側を問題なく見ることができる視認性の他に、回路を形成する銅箔などの金属や金属酸化物などとの接着性が求められる。また、基材フィルムには、150℃以上に加熱して銅箔とボンディングシートを接着させる熱プレス工程や、はんだ付けでの200℃以上のリフロー工程などで、劣化しない耐熱性や熱寸法安定性を有することも必要とされている。
脂肪族ジアミンとテレフタル酸の重縮合体である半芳香族ポリアミド樹脂を使用したフィルムは、脂肪族ポリアミドフィルムと比較して、耐熱性をはじめとした種々の性能に優れており、様々な電子機器や光学部品に適用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、半芳香族ポリアミド樹脂の基材フィルムに、ウレタン樹脂からなる易接着層を形成した易接着フィルムは、光学特性や、基材フィルムとの密着性に優れることが開示されている。また、特許文献2には、半芳香族ポリアミド樹脂の基材フィルムに、ダイマー酸系ポリアミド樹脂からなる接着層を介して金属板を積層した積層体は、幅広い温度変化に対して接着耐久性を有することが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている易接着フィルムは、基材フィルムとの密着性に優れているが、金属板との接着性については言及されていない。また、特許文献2に開示されている積層体は、金属板の接着強力が低いため、金属板をエッチングする工程やリフロー工程時において、金属板が剥離することがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-47295号公報
国際公開第2019/054426号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、半芳香族ポリアミド樹脂からなる基材フィルムと金属板とを、高い接着強力で積層することが可能な易接着フィルムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、半芳香族ポリアミド樹脂からなる基材フィルムの少なくとも片面に形成した、共重合ポリエステル樹脂を含有する易接着層が、金属板との接着性に優れ、上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明の要旨は下記のとおりである。
(1)基材フィルムの少なくとも片面に易接着層を有する易接着フィルムであって、
基材フィルムが半芳香族ポリアミド樹脂からなり、
易接着層が共重合ポリエステル樹脂を含有し、
易接着層面に金属板が積層された積層体において、基材フィルムと金属板の剥離強力が8.0N/15mm以上であることを特徴とする易接着フィルム。
(2)易接着層が、共重合ポリエステル樹脂100質量部と、エポキシ化合物3~13質量部と、イミダゾール化合物0.3~0.9質量部とを含有する樹脂組成物を用いて形成されたものであることを特徴とする(1)に記載の易接着フィルム。
(3)共重合ポリエステル樹脂が、
酸成分中、イソフタル酸を30モル%以上含有し、
グリコール成分中、側鎖を有するグリコールを30モル%以上と、繰り返し単位の炭素数が2~4であり、数平均分子量が200以上であるポリアルキレングリコールを1~20モル%含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の易接着フィルム。
(4)共重合ポリエステルの酸価が2~8mgKOH/gであり、ガラス転移温度が-10~10℃であることを特徴とする(1)または(2)に記載の易接着フィルム。
(5)基材フィルムが、180℃×30分の熱処理後に、80%以上の引張強度と、80%以上の引張伸度とを保持することを特徴とする(1)または(2)に記載の易接着フィルム。
(6)上記(1)に記載の易接着フィルムの易接着層面に、金属板が積層された積層体。
(7)基材フィルムと金属板の剥離強力が8.0N/15mm以上であることを特徴とする(6)に記載の積層体。
(8)金属板が銅箔である(6)または(7)に記載の積層体。
(9)上記(6)または(7)に記載の積層体を用いた光学部品。
【発明の効果】
【0008】
本発明の易接着フィルムは、透明性、耐熱性に優れ、金属板を高い接着力で積層することができる。よって、本発明の易接着フィルムは、LEDスクリーン等の透明フレキシブルプリント基板に好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の易接着フィルムは、基材フィルムの少なくとも片面に易接着層を有し、基材フィルムが半芳香族ポリアミド樹脂からなり、易接着層が共重合ポリエステル樹脂を含有するものである。
【0010】
<基材フィルム>
本発明の易接着フィルムを構成する基材フィルムは、半芳香族ポリアミド樹脂からなる。半芳香族ポリアミド樹脂は、耐熱性、耐屈曲性等の機械特性のバランスに優れる。
本発明において、半芳香族ポリアミド樹脂とは、ジカルボン酸成分とジアミン成分とから構成され、ジカルボン酸成分またはジアミン成分中に芳香族成分を有するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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